2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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その後、アーティミドアはホテルに戻って、モッツァレラに膨らし粉を混ぜてパンに乗せて焼いた。そして焼いたチーズを食べた。するとそれは非常に苦かった。そして「月の模様はアルテミスの横顔に似ているわ」とひとり言を言った。そしてオリオンとステロー…

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ある日、天使が姿を隠して、地上の見回りをしていた。彼は豚を打った。するとその豚は二歩足で立ち上がって歩き始めた。豚は肉屋の看板を見た。その看板には、コック姿のブタの絵が描いてあった。すると豚は「こりゃひでえ!」と怒鳴ると、肉屋の中に殴りこん…

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ある日、アーティミドアはホテルを出た。アーティミドアは、バスで図書館に行くのが習慣であったが、その日は桜が咲いていたので、桜の木の一つに駆け寄って「変なアーモンドだわ」と言って笑った。それから、図書館に向かって歩き始めた。その時、沢山の花…

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試合が終わった後、オリオンと別れたアーティミドアは、レストランに行った。その時、ステローペにそっくりな歌手が、ピアニストの頭の上に立っていた。アーティミドアは、他の客に、彼女について聞いた。その歌手はシンシアという名前であった。彼女の声は…

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ある日、ショートヘアの黒猫のアンドレが、アーティミドアの隣りの部屋で、宿泊客の膝の上に乗っていた。その時、ロングヘアーの白猫のフェルゼンが、かっぱらって来た戦闘機を操縦していた。そして戦闘機から跳び下りると、その戦闘機は、アンドレがいる部…

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ある日、アーティミードアは、古代エジプト展のポスターを見た。そこで、パンフレットを一枚取って、オリオンの家に行った。するとオリオンは、バストとアヌビスとトトを指差して「トム、スヌーピー、トウィーティー」と言った。するとアーティミドアは、へ…

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ある日、アーティミドアはバスツアーに行った。その時、バスがいつまでたっても出発しなかった。アーティミドアは、本を読み終わると、何冊かの本を買って、再びバスに乗って読み始めた。そのうち、カメルーン人達がぞろぞろとバスに乗って来て、それからバ…

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そして彼らは卵を取って、絵を描きはじめた。アーティミドアは、ドイツ語で「私はリーヴライン。リエヴルはフランス語で野ウサギだわ」と独り言を言って、卵にウサギの絵を描くと、Mein Liebe! Faße mich!」書いた。それはドイツ語で「愛しい人、私を捕まえ…

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そして彼らは広場に出て、ハレルヤを歌い始めた。その時、一人の日本人がハゲルヤと歌っていた。アーティミドアは、日本人はLとRの区別が出来ないと聞いていたので、RとGの区別も出来ないという事は、日本語のRはフランス語のRと同じで、Gに似ているのかと思…

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ある日、アーティミドアは、川で沢山のオタマジャクシを見つけて、それらを袋に入れて帰った。そして水槽に、五線とト音記号を描いた。その夜、ステローペがホテルに、ドイツ語から英語への翻訳を頼みに来た。彼女が帰った後、アーティミドアは、漢文の落書…

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翌日、オタマジャクシ達の足は、前日よりも長く太くなっていた。アーティミドアは図書館に行った。図書館に行く途中、鳥が鳴いていた。アーティミドは、アントニウスの本を読んだ。昔々、ある皇帝が、ユダヤ人の割礼を禁止した。しかし、あるユダヤ人が、子…

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その夜、アーティミドアはダイアナに電話をした。アーティミドアが口笛を吹いたら、ダイアナは「ウグイスみたいね」と言った。その翌日、オタマジャクシ達の足は、さらに長く太くなっていた。アーティミドアは「オタマジャクシは、カエルになるわ。どのあた…

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ある日、アーティミードアは、湖のそばを通った。その時、トノサマガエルたちが、バリトンの声で鳴いていた。それからホテル・イスカンダリアに戻ると、トノサマガエルの鳴き声を楽譜に書き取った。それからステローペがアーティミドアの部屋に来て「今晩泊…

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それからアーティミドアは、オリオンの家に行ったが、その時、ステローペはそこにいなかった。そこでアーティミドアは、セシリアの家に行ったが、そこにも彼女はいなかった。それからアーティミドアは、ホテルに戻ったが、そこにも彼女はいなかった。そこで…

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ある日、アーティミードアは、母親のためにフランス語の本をドイツ語に翻訳していた。その時ブザーが鳴った。そこでアーティミドアはドアを開けた。しかしドアの外には誰もいなかった。そこでアーティミドアはドアを閉めて、再び翻訳を始めた。それからまた…

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翌日、アーティミドアは外に出た。その時その時、全部のごみ箱がひっくり返されていて、何人かの掃除屋さんが働いていた。ひしてアーティミドアは郵便局に行った。そして郵便局員に、翻訳を書いたノートを入れた封筒を渡した。そしてホテル・イスカンダリア…

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ある日、アーティミドアは、緑のカエルが壁を登っているのを見つけて捕まえた。そして部屋に戻ると、水槽に入れた。するとカエルは鳴き始めた。するとアーティミドアは、その鳴き声を楽譜に書き取って、カエルのスケッチをした。その時ステローペがアーティ…

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翌日は雨であった。アーティミドアは、窓の外側に、緑色のカエルが張り付いて昇っているのを見つけて、捕まえた。しかしそれはアマガエルであった。 その翌日も雨であった。アーティミドアは、緑色のカエルが木に登っているのを見つけて捕まえた。それは鳴き…

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雨が何日も続いた後のある日、空が晴れた。アーティミドアはホテルを出ると、図書館に向かった。その日は非常に気温が高かったので、アーティミドアは木陰に入って休んだ。その時オリオンが、近くに車を止めて「おい大丈夫か。こは涼しいぞ」と声をかけた。…

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夕方、アーティミドアは目を覚ますと、外に出た。その時ステローペが車に乗って来て、アーティミドアに「気分はどう? ぼくが家まで送ってあげようか」と言った。そしてアーティミドアは、ステローペの車ら乗った。そしてステローペは車を走らせた。車は曲が…

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その時オリオンがそこへ車に乗って来た。アーティミドアは、オリオンに駆け寄ると「昼間はまるで地獄みたいに暑かったわ。だけど今は涼しくて気分がいいわ」と言った。するとオリオンは「地獄は人の世界の50倍熱いんだよ」と言った。そしてステローペも「常…

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翌朝、車がホテル・イスカンダリアの前に来た。そしてアーティミドアはその車に乗った。その時、ステローペがすでに乗っていた。そしてオリオンが車を出発させた。そして三人はレストランに来た。アーティミドアが「ヤルデン・ワイン初めて見たわ」と歓声を…

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アーティミドアとオリオンとステローペは公園に来た。アーティミドアカバンから、パンとワインボトルを取り出した。するとオリオンが「お前は悪い子だ」と言って、フライドチキンをカバンから出した。するとステローペが「あんたも悪い子だね」と言って、ス…

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車は砂浜に着いた。アーティミドアは、家で焼いて来たクッキーを出した。その時ステローペが「あんたバニラエッセンス頭からかぶったのか」と言った。アーティミドアは「瓶を開けっ放しにしていたので、私の上からこぼれて来たわ」と言った。その時一匹のヒ…

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そしてオリオンとステローペはジュースを買いに行った。その後、ハンサムな男がアーティミドアに声をかけた。その時、オリオンとステローペが戻って来たので、その男は歩き去った。するとアーティミドアは涙ぐんで「ヴェン・イッヒ・アイネ・エヒテ・フラウ…

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その夜、アーティミドアは、果物と野菜を切って、ヨーグルトを流し込んだ。オリオンは、ビーフを焼いた。そしてステローペは魚を煮た。そしてアーティミドアは、食べる時に、スライスパンにオリーヴオイルをかけた。そしてオリオンは、切っていないパンにオ…

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翌日、オリオンは釣りをしていた。その時アーティミドアがザリガニを見つけて「ちょっとこれサソリじゃないの!」と叫んで飛び退いた。するとオリオンは笑って「こいつはザリガニだ。サソリじゃないよ。ザリガニは毒が無くて、食べられるんだ」と言った。そし…

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その夜、アーティミドアは、昼捕まえたザリガニを食べた。オリオンがアーティミドアに「それ、お前がサソリと間違えたザリガニだよ」と言った。するとアーティミドアは「聖書には、鱗を持たない魚を食べてはならないと書いてるから、ユダヤ人はザリガニを食…

70

翌日、オリオンが「スーサの遊園地に行こうか」と言った。するとステローペが「アララットの方がいい」と言った。するとオリオンは、少し考えると、車をアララットタウンの方に向けた。そして車はアララットの遊園地に着いた。そして三人は博物館に入った。…

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その夜、オリオンの車はシャリア・クリオバトラ通りを走っていた。その道はスーサ・タウンに繋がっていた。アーティミドアはオリオンに「ステローペがスーサよりアララットの方がいいと行った時、何か普通じゃないような気がしたわ。スーサに何かあるかも知…