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 ある日、アーティミードアは、古代エジプト展のポスターを見た。そこで、パンフレットを一枚取って、オリオンの家に行った。するとオリオンは、バストとアヌビスとトトを指差して「トム、スヌーピー、トウィーティー」と言った。するとアーティミドアは、へなへなとしゃがんでから立ち上がると「何言ってるのよ」と叫んでから笑った。

 翌日、アーティミドアは、古代エジプト展に行った。その時、逆さピラミッドが描かれた石碑があった。そしてアーティミドアは、ミイラのコーナーに行った。その時、一体のミイラが立ち上がって、踊り始めた。そして突然走り出して、外に逃げて行った。アーティミドアは、金のペンダントを買った。アーティミドアは、銀が好きなのだが、金製のペンダントしか売られていなかった。そのペンダントには、ヒエログリフで、表にはARTEMIDOR、裏面にはLIFRAINと刻まれていた。なぜなら古代エジプト語には、Vの発音が無かったからである。アーティミドアは、家ではドイツ語を話していて、外では英語を話していた。Lievrein(リーヴライン)は、Leave(リーヴ)+Rhine(ライン)のように発音される。古代エジプト人は、脳は鼻水を作る器官だと思っていて、ミイラを作る時には捨てていた。そして「ファラオが散髪」という言葉を聞いたら笑い転げていたらしい。そして、あくびをすると、口から魂が抜けると思っていたので、赤ちゃんが口を開けるたびに、手で口を押えていた。アーティミドアはそれらの説明を聞くと、シフラとプアは、ヘブライ人の赤ちゃんがあくびをしていても放っておいたので、健康に育ったのだろうと考えた。その夜、逃げ出したミイラは、ラーメン屋でラーメンをすすっていたところを逮捕された。