49

 そして彼らは卵を取って、絵を描きはじめた。アーティミドアは、ドイツ語で「私はリーヴライン。リエヴルはフランス語で野ウサギだわ」と独り言を言って、卵にウサギの絵を描くと、Mein Liebe! Faße mich!」書いた。それはドイツ語で「愛しい人、私を捕まえて」という意味であった。その時、一人の子供が「手榴弾だ」と叫んだ。アーティミドアは驚いて顔を上げた。すると、こ鉄の色に塗られた卵が転がって来た。するとその子供は笑った。その時、一人の女性がその子供の頭を叩くと、その卵を拾ってから、アーティミドアに謝ってから、子供を連れて行った。アーティミドアは、再び卵に絵を描こうとしたが、卵が無くなっていた。その時、一人の子供がフランス語でアーティミドアに「お嬢さん。貴女のタマゴが落ちましたよ」と言って、卵を渡した。アーティミドアは卵を取って、フランス語で「ありがとう」と言った。その卵には、ATTENTION AU LIÈVRE MÉCHAT(猛ウサギに注意)と書いてあって、更にうさぎの下に、ボロボロになったライオンが描かれいたので、アーティミドアは思わずドイツ語で「猛ウサギに注意って!?」と叫んだ。すると子供は笑って、またフランス語で「私は絵の天才でございます」と言った。アーティミドアはフランス語で「あなたきっと偉大な画家になるわ」と言った。子供はフランス語で「ぼくは貴女をお嫁さんにしてあげましょう」と言って、アーティミドアの手にキスをした。その時一人の女性が来て、その子供の頭を叩くと、アーティミドアに謝ってから、子供を連れて行った。アーティミドアはその卵を見ると、ドイツ語で「このウサギはキュレネかしら。アポロンはどうして、ライオンなんかと戦ってたキュレネを好きになったのかしら」と独り言を言った。