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 そして彼らは広場に出て、ハレルヤを歌い始めた。その時、一人の日本人がハゲルヤと歌っていた。アーティミドアは、日本人はLとRの区別が出来ないと聞いていたので、RとGの区別も出来ないという事は、日本語のRはフランス語のRと同じで、Gに似ているのかと思った。その時突然、土砂降りの雨のごとく、犬と猫が降り出した。そこで彼らは急いでバスに乗った。それから、バスガイドがテレビをつけた。その時天気予報が放送されてて、天気予報師が「雨はますます激しくなるでしょう」と言った。それから、猫と犬の代わりに、ヒョウ(雹じゃんくて、動物の豹)とオオカミが降り始めた。それからバスが出発した。しばらくして、ヒョウとオオカミが降るのはやんだ。そしてバスは教会の前に着いた。その時、アーティミドアは、パイプオルガンで、バッハのトゥッカータとフーガニ短調を弾いた。その時日本人の子供が「タリラーン、鼻から牛乳・・・」と歌った。すると日本人の女性がその子供の頭を叩いた。それから神父が来て、アーティミドアは、会衆の中に入った。それから神父は、初期クリスチャンのミサをあげ始めた。ミサが終わった後、アーティミドアは、聖パウロの聖画を買った。なぜならその聖パウロがすごく男前だったからである。それから彼らはバスに乗った。そしてバスは出発地点に戻った。その時アーティミドアはドイツ語で「私のお祖父ちゃんは牧師さんだったのに、私はキリスト教の事を知らな過ぎたわ」と、ひとり言を言った。