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 ある日、ショートヘアの黒猫のアンドレが、アーティミドアの隣りの部屋で、宿泊客の膝の上に乗っていた。その時、ロングヘアーの白猫のフェルゼンが、かっぱらって来た戦闘機を操縦していた。そして戦闘機から跳び下りると、その戦闘機は、アンドレがいる部屋に飛び込んだ。するとアーティミドアがベランダに出て来て、隣の部屋に突き刺さっている戦闘機を見つけた。しばらくして、アーティミドアの部屋に来て、色々調べ始めたので、オリオンの家に行った。その時、隣の宿泊客は警察官に、盛んにまくし立てていたが、イタリア語だったので、アーティミドアは、その話を聞き取れなかった。それからオリオンの家に着いた。オリオンは「お前が無事て良かった。その戦闘機は、無人だったらしいぞ」と言った。アーティミドアは「私の隣りの部屋に突っ込んだのよ」と言った。オリオンは驚いて「危なかったな。家に入れ。テレビでも見ろ」と言った。その時、ホテル・イスカンダリアに突き刺さっている戦闘機がテレビに映っていた。オリオンは「どうやって自動操縦のスイッチが入ったのか」と言った。するとアーティミドアは「判らないわ。居眠り運転する時に使う自動操縦なのかしら。猫がスイッチを入れたのかしら」と言った。するとオリオンは「猫が戦闘機をハイジャックしたんだろうな」と言った。そして二人は笑った。しばらくして、クレーンが、戦闘機を引き抜き終わった。そしてアーティミドアは。ホテルに戻った。