2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

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マトゥサラは焼き飯を作った。そしてその隣でバトラーチェは焼き虱を作っていた。マトゥサラはバトラーチェを投げ飛ばすと、そのフライパンを外に捨てた。そして彼女は声を荒げてプロメテウスに「お米は人間にとってコシェルだけどカエルにとってはテレファ…

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マトゥサラとバトラーチェはスイスに来た。二人は山々の前に来た。マトゥサラが見上げると、カラスが飛んでいた。そこで彼女はカラスに「ブナ・サイラ、ボンジュール、グーテン・ターク、ブオン・ジョルノ」と声をかけた。それはレト・ロマン語とフランス語…

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マトゥサラとバトラーチェはグルジアを出た。二人はアルメニア、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、オーストリア、スイス、そしてフランスを通った。そして二人は山に登った。その時、沢山の落石が落ちて来た。バトラーチェは豹に変身して、マトゥサラを背中…

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マトゥサラとバトラーチェはイクテュウ・タウンに来た。そこでは聖母マリアがハマチ公園に現れて、洪水の預言をするという噂があった。マトゥサラはサシミ通りにいる時に、その噂を聞いて、ハマチ公園に向かった。しかし彼女が公園に来た時、聖母はいなかっ…

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その時、トバルはヤクザメント・シティに、新しい武器を買いに来た。彼が酒場にいた時、猫 がピアノで、ショパンのエチュード12番ハ短調を弾いていた。トバルはその猫に気がつくと、つまみ出した。町の主婦が彼に「あなたはトバルですか。三日も前から犬 が…

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マトゥサラとバトラーチェは休息をとっていた。その時レメクと手下達が二人の前に来た。コックは空中に飛び上がって、沢山の羽根をマトゥサラめがけて撃ち出したが、彼女は飛び退いた。パンダはバトラーチェを殴ろうとしたが、バトラーチェは鳥に変身して飛…

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マトゥサラとバトラーチェはマドリードに着いた。マトゥサラは聖母の言葉を思い出して、膝の上に乗っている猫に「前の世界は氷で滅びたわ。この世界は水で滅びる予定よ。すると次の世界はお湯で滅びるの、それとも湯気、それとも水爆かしら」と言った。する…

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翌朝、マトゥサラは狩に行こうとしていた。その時バトラーチェは猫の山の下でうなされていた。彼は夢の中で、猫の海で溺れていて、マトゥサラはボートに乗って、遠くへと離れていっていた。そして猫で出来た津波が向かって来た。そして家中にバトラーチェの…

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十月二十六日、日食が起こった。金環食が、世界時二十二時四十分に、上カプアス山地で、東の地平線から現れた。そしてそれは世界時二十三時に、プラウ・ウォカム、プラウ・コブロオル、そしてプラウ・トランガンで観測された。そして、世界時で十月二十七日…

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十月二十八日、マトゥサラの家にヘラクレスが来た。なぜならヘスペリアの園に近いからである。マトゥサラは彼を案内した。彼らは森に来た。その時蛇が木の枝からぶら下がって来た。ヘラクレスは蛇を掴んで引っ張ってから、手を離した。すると蛇は反動で跳ね…

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十月二十九日、マトゥサラはトルトサに行った。そこは港町であった。そして彼女は船でクマエに向かった。 その翌日、十月三十日に、クマエに着いた。彼女は珍しい草を見つけてつまみ上げると、それは水草であった。そこは水面を水草でびっしりと覆われた池で…

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世界暦千六百五十七年、プロメテウスとへファイストスが、ノアの家に来た。プロメテウスは「洪水が地を覆う日は近い。あなたが助かるために、船を作るが良い。長さは三十、幅は五、高さは三の比率にせよ。この比率が、構造学的にも流体力学的にも、最も安定…

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二月十日、メトセラは死んだ。その日から七日間、太陽が西から昇って東に沈んだ。その時人々は悔い改めなかった。そして二月十七日、地割れが無数に発生して、地下水を吹き出した。そして月の表面にも無数の亀裂が発生して、大量の水が噴出した。それは豪雨…

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マトゥサラは、続きを読もうとしたが、その書物は焼け焦げていて、読む事が出来なかった。 翌朝、十月三十一日、老婆シビュラはバイクに乗って出て行った。そしてバイクで階段を下りて行った。その時マトゥサラは窓から外を見ていて悲鳴をあげた。するとオル…