52

 翌日、オタマジャクシ達の足は、前日よりも長く太くなっていた。アーティミドアは図書館に行った。図書館に行く途中、鳥が鳴いていた。アーティミドは、アントニウスの本を読んだ。昔々、ある皇帝が、ユダヤ人の割礼を禁止した。しかし、あるユダヤ人が、子供に割礼をうけさせた。皇帝は、その話を聞くと、その子供に、出頭命令を出した。その時、そのユダヤ人は、異教徒である友人と、自分の子供を取り換えてから、出頭した。皇帝は、子供を調べると「割礼はしてないな」と言って、子供を返した。その時の、ユダヤ人の子供は、後のラビ・ユダ・ハ=ナシーであり、異教徒の子供は、アントニウスであった。ラビ・ユダハ=ナシーはミシュナを纏めて、アントニウスは皇帝になって、キリスト教徒が割礼を受けることを許した。