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 マトゥサラとバトラーチェはイクテュウ・タウンに来た。そこでは聖母マリアがハマチ公園に現れて、洪水の預言をするという噂があった。マトゥサラはサシミ通りにいる時に、その噂を聞いて、ハマチ公園に向かった。しかし彼女が公園に来た時、聖母はいなかった。その時聖母マリアが現れて「いないいないババババー!」と言った。するとマトゥサラは聖母の胸倉を掴んで「バトラーチェ!」と怒鳴った。その招待はバトラーチェであり、元の姿に戻った。マトゥサラはバトラーチェを離した。バトラーチェは「何で分かるんだよ!」と言った。マトゥサラは「あなたの正体は丸分かりよ」と言った。そして二人はフィッシュ・アイという宿に泊まった。バトラーチェは鏡の前であかんべーをした。ウエイターがスープを持って来た。バトラーチェが「虫食べたいな」と言うと、マトゥサラが「私無理よ」と言った。

 翌日、マトゥサラはハマチ公園に、聖母の言葉を聞きに行った。彼女がサシミ通りを歩いている時、バトラーチェが「聖母様が、世界が滅びると言ったらどうするか」と言った。マトゥサラは「何を聞いても恐れないわ」と言った。その時、毛虫が気からぶら下がって来た。するとマトゥサラは驚いて、悲鳴をあげて逃げ出した。そしてバトラーチェがその毛虫を食べた。聖母マリアが現れて「神は約束の時を遅らせているのではありません。一人も滅びないで、皆が悔い改めるように、忍耐しておられるのです。前の世界は氷が凍らせて滅びました。今の世界は、裁きの日に、水が神無き人々を押し流します。しかしその日は盗人のように来ます。天の窓が開き、深淵の淵が裂けて、水によって滅ぼされ、地とあらゆる物が、洗い清められます。だれもその時を知りません。ただ神だけがそれを知っておられます。長い冬の前、人々は氷が地を覆うまで、それを知らずに食べて、飲んで、嫁いで、嫁がせていました。」と語った。マトゥサラは、次の世界は、お湯、あるいは湯気、それでもないなら何によって滅びるのだろうかと考えた。彼女は湯気より熱い物を思いつかなかった。そして彼女が聖母に何かを尋ねようとした時、その聖母は消えた。それからマトゥサラとバトラーチェはイクテュス・タウンを出た。