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 十月二十六日、日食が起こった。金環食が、世界時二十二時四十分に、上カプアス山地で、東の地平線から現れた。そしてそれは世界時二十三時に、プラウ・ウォカム、プラウ・コブロオル、そしてプラウ・トランガンで観測された。そして、世界時で十月二十七日の〇時に、カプリコーン群島で観測された。そして、世界時一時にタスマン海で観測されて、世界時二時に、南極太平洋高地で観測された。そして世界時二時十分に、イースター島から、真南から十度西に曲がって、三千三百三十九キロメートル離れた場所で、地平線に沈んだ。太陽の視直径は三十二点六分であり、月の視直径は二十九点七分から二十九点五分まで縮んでいた。しかしその日食はスペインでは観測されなかった。バトラーチェはテレビで日食を見て「何で月が見えないんだ」と言った。