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 マトゥサラとバトラーチェはマドリードに着いた。マトゥサラは聖母の言葉を思い出して、膝の上に乗っている猫に「前の世界は氷で滅びたわ。この世界は水で滅びる予定よ。すると次の世界はお湯で滅びるの、それとも湯気、それとも水爆かしら」と言った。すると猫は「二ャー」と答えた。彼女は猫をテーブルに乗せると、窓の外を見た。空には星が沢山見えていた。彼女は、メティデスがなぜ消えたのだろうかと考えた。そして彼女は振り返って部屋の中を見た。その時バトラーチェはベッドで寝ていた。マトゥサラはくすくすと笑うと、家中の猫を抱いて来て、ベッドの上に置いた。すると猫の山が出来た。彼女は笑いをこらえながら、その部屋を出て行った。