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 マトゥサラとバトラーチェはグルジアを出た。二人はアルメニア、トルコ、ルーマニアハンガリーオーストリア、スイス、そしてフランスを通った。そして二人は山に登った。その時、沢山の落石が落ちて来た。バトラーチェは豹に変身して、マトゥサラを背中に乗せると、山を駆け上がり始めた。マトゥサラは「落ちて来る岩が多すぎるわ」と言った。二人が見上げると、イワナゲペンギン達が、ロボット に乗って、岩を落としていた。バトラーチェは「ペンギンの分際でロボットに乗ってるぞ」と叫んだ。マトゥサラはバトラーチェの背中から下りた。そしてバトラーチェは怪獣に変身して吼えた。するとペンギンのロボット達はいっせいに逃げて行った。その後地面が二つに割れて、巨大なロボット が現れた。そのロボットはバトラーチェを踏み潰そうとした。その時、大砲から撃ち出されたような火の玉が、そのロボットを撃ち抜いた。するとロボットの両足のハッチが開いて、ペンギン達が出て来ると逃げて行った。そしてロボットは倒れると爆発した。二人は見回したが、人影を見つけられなかった。マトゥサラは「誰かしら」と言ったが、バトラーチェもそれが分からなかった。そして二人は山を越えた。