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その時そこに、ヒヨコの顔をした男 がいた。その名はラヴ・ヒナであった。彼はマトゥサラを見ると彼女に「相変わらず無茶苦茶やるなあ。逆様にぶら下がれば見慣れた星空が見えるとでも思ったのか。オカマ野郎」と言った。ラヴ・ヒナは人間には似ておらず、ヒヨコ男のようであった。彼は彼女の胸を掴むと揉みながら「いつまで経っても男らしくならんな。前より胸でかいんじゃないのか」と言った。するとマトゥサラはラヴ・ヒナの頭を掴んで、擦りながら「このヒヨコめ。いつまで経っても黄色いままで、トサカが生えないのか」と言った。そして彼等は抱き合うと、互いに背中を叩き合いながら大声で笑った。マトゥサラとラヴ・ヒナは、ティベリアでラビ・ウサの生徒であった。当時マトゥサラはマトゥサレンと呼ばれていたが、ギリシャ語の成績がトップだったので、卒業する時に改名した。そしてラヴ・ヒナは当時ピンダロと呼ばれていたが、ティベリアで卒業した後、スーラの学校に行き、そこで卒業する時に改名した。なぜならラヴ・フナを尊敬していたからである。ラヴ・ヒナはバトラーチェを見ると「あなたはラバン・ガマガエルの御子息ですか」と言った。するとバトラーチェは「いいや。俺は温泉蛙だ。学名はラナ・テルマルム。名はバトラーチェだ」と言った。ラバン・ガマガエルはスーラの教師であった。彼はヒキガエルに似ていた。マトゥサラは「ぼくは13歳の時、英語で13と30は何と言うか聞いてから、ベッドの中でエゼキエル書を読んだんだ。なぜならサーティーン(13)とサーティー(30)が似ているから」と言った。するとラヴ・ヒナは「それは知能犯だな。黒人刑事に逮捕されるぞ」と言った。するとマトゥサラは「わあっ、ローリングス!」と叫んで回ると笑った。マトゥサラは「月の大きさは、エノス書に書かれているより6点644倍大きいように見える」と言った。するとラヴ・ヒナは「その通りだ。そしてそれ以外の天体達はエノス書に書かれているよりも459倍大きい」と言った。月の出は、毎日40分ずつ遅くなる。