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 八月十日、マトゥサラとバトラーチェはオトラントに来た。その時マトゥサラは水平線を指差して「ギリシャに行こう。」と言って、海に向かって走り始めた。そして彼女は水面の上を走った。その時バトラーチェは、マトゥサラの横で、走りながら沈んで行き、泳ぎ始めた。そして五時間十四分後に、マトゥサラはハギオス・ゲオールゴス・ケルキュラに着くと、砂浜に横たわってあえいだ。そして暫くすると、立ち上がって服を全て脱ぐと、海に飛び込んだ。そしてバトラーチェも到着して、砂浜に横たわると息を切らした。バトラーチェが再び立ち上がった時、マトゥサラは砂浜に上がって来て、下着を着けると服を着た。そして彼等は町へ行った。マトゥサラはイタリア語が苦手である。なぜなら彼女はイタリア語の前置詞をよく間違えるからだ。しかしギリシャ語は得意であった。しかしケルキュラの住民は英語とイタリア語を話すので、彼女はそこにいる間、英語を話していた。