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 七月三十日の夕べ、金星 が西の空に見えていた。そしてそれは二十一時三十五分に沈んだ。その夜、土星木星 と、その年明るかった火星 が見えていた。そして日付が変わった。メティデス という、火星と木星の間を回る、黄金の惑星が、一時一分に昇るはずであったが、星雲がメティデスの代わりに昇った。そして朝が来た。