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 セレニタはその話を信じられないでいた。そしてカエサルは言った。「あなたの本当の名前はイノゴ・マトゥサレン・ペドロファウノ8世でいらっしゃいます。イノゴ・アダン・エピメテオ1世はイノゴ・セット・フォロネオ2世を産んで、イノゴ2世はイノゴ・エノス・メランポ3世を産んで、イノゴ3世はイノゴ・カイナン・フィレモン4世を産んで、イノゴ4 世はイノゴ・メレレエル・カドモ5世を産んで、イノゴ5世はイノゴ・ハレッド・べレロフォンテ6世を産んで、イノゴ6世はイノゴ・エノック・ガニメデス7世を産みました。そしてイノゴ7世があなたの父でございます。我々の祖国が滅ぼされた時、あなたの父は我々を空に逃がしました。」

 セレニタは「おじいちゃんのホアキンはお婆ちゃんのアナと一緒にママのマリアを産んで、マリアはぼくを産んだ。だけどぼくにはパパがいない・・・」と言うと、マリアの部屋に行った。その時マリアはイチジクの皮を剥いて串に刺していた。彼女は彼に「あなたの好きな干しイチジクになるのよ」と言った。セレニタは「ぼくは本当の子供なの」と言った。するとマリアは「9年前に月から赤ちゃんが落ちてきたのよ。それでエル・セレニタと名前を付けたの。それがあなたよ」と言った。それはスペイン語で、月世界人という意味であった。ホアキンとアナには、マリアという娘がいた。マリアが成人すると、二人は廃屋となった修道院を買い取って、マリアに住処として与えた。マリアが一人暮らしに慣れた頃、6月25日に、月から赤ん坊が、流れ星になって落ちて来た。その赤ん坊は銀のサークレットをつけていた。マリアは赤ん坊に、エル・セレニタと名前をつけた。

El Selenita was being doubting the truth of the story. And Cæsar said, “Your true name is Inogo Matusalén Pedrofauno VIII. Inogo Adán Epimeteo I became the father of Inogo Set Foroneo II, Inogo II the father of Inogo Enós Melampo III, Inogo III the father of Inogo Cainán Filemón IV, Inogo IV the father of Inogo Meleleel Cadmo V, Inogo V the father of Inogo Járed Belerofonte VI, InogoVI the father of Inogo Henoc Ganimedes VII, And Inogo VII is your father. Our homeland country got been destroyed when, your father made us go escaping into the sky.” And El Selenita said, “My grandfather Joaquín begot my mother María by my grandmother Ana, and María bore me. But ...I haven't father!” And he went to María's room. Then María was peeling figs, and was spitting. She said to him, “Those will become your favorite dry figs.” El Selenita said, “Mamma. Am I your true son?” And María said, “Nine years ago, a baby came falling from the Moon. And I named it El Selenita who is you.” That was the Spanish for The Selenite. Joaquín and Ana had a daughter María. María attained womanhood when, they bought an old monastery, and gave her it as a dwelling. María got used to living alone when, at the twenty fifth day of June, a baby came falling as a shooting star. That baby wears a silver sirclet. And María named the baby, El Selenita.

 これはイノゴの系図ですが、セカンドネームは聖書の人物の、アダムからメトセラまでのスペイン語形。そしてサードネームはギリシア神話で似た伝説のある人達の名前のスペイン語形です。ペドロファウノはピーターパンを無理矢理スペイン語にしました。メトセラというのは、外国の昔話の登場人物で、フルネームをメトセラ・エテ・ハマブル・マイム・アル・ハアレズ・プロス・ヤテ・スメ・カデマイ・ウサプ・ヤテ・ワウ・ベン・メム・ウタウといいます。フロス・ヤテ・スメ・カデマイはアラム語で「最初の名前を分けろ」、ウサフ・ヤテ・ワウ・ベン・メム・ウタウはアラム語で「ワウをメムとタウの間に入れろ」という意味です。その通りにするとモト・サラ・エテ・ハマブル・マイム・ガル・ハアレズ(彼の死が地上に洪水をもたらす)というヘブライ語の文が出来ます。神様は、メトセラに不老を与えたが不死は与えず、人の善行が彼の薬になって人の悪行が彼の病になるようにして、彼が死ぬと洪水が起こるようにしました。結局人々の罪が積み重なって天にまで届いてしまってメトセラは死に、洪水が起こりますが、彼の孫のノアは船に乗って生き残ります。マトゥサレンとはこのメトセラスペイン語形です。