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 アーティミドアとオリオンが帰ろうとした時、一人の少女がアーティミドアの上に落ちて来た。アーティミドアが何気なく見上げた時、彼女は上空にいて、アーティミドアにキスをした。そこでアーティミドアの記憶は途切れた。アーティミドアがイタイ病院で目を覚ました時、オリオンとハサン・オサム医師が話をしていた。オリオンが「銀髪の女の子が鳶色の女の子の上に落ちて来たんだ」と言うと、医師は「アーティミドアさんは女性に見えるけど、実は男性だ」と言った。アーティミドアは「そう。私男なのよ。女の服を着ている方が落ち着くの。あなたをだますつもりは無かったわ」と言って、泣き始めた。するとオリオンは「それは分かっている。お前は女だとは一度も言ってなかった。それよりその人は誰なんだ」と言った。その時、銀髪の少女が起き上がって「ぼくはステローペ・デ=ダイフだ」と言った。オリオンは「フランスの貴族か」と言った。するとステローペは「ぼくはオランダの平民だ」と言った。