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 翌朝、アーティミドアは起きた時、気分がよくなっていた。そしてピアノを弾いてみたら、音の高さはもとに戻っていた。そして周りを見回すと、ステローペは椅子に座って、テーブルに突っ伏して寝ていた。アーティミドアは彼女に声をかけた。すると顔を上げて「気分はどう?」と言った。アーティミドアは「もう大丈夫よ」と言った。するとステローペは「それは良かった」と言って、立ち上がるとベッドに行った。その時、彼女は前日より熱があった。アーティミドアは、彼女の家を出て、教会に来た。その時教会には人がいなかったので、アーティミドアはパイプオルガンの椅子に座ると、全てのストップを解除してから、ディアパソンのストップを入れて弾いた。弾き終わってから周りを見たら、牧師がそばに立っていた。それでアーティミドアは驚いて逃げようとしたが、椅子に躓いて転んだ。牧師は「教会を留守にしていて済まなかった。大丈夫ですか」と言った。アーティミドアは「ある人がある女性を好きなんだけど、その女性は私のせいで死にそうになってます。彼女が死んだら、その人は私を憎むでしょう。私はその人が好きなんです。どうしたらいいですか」と言った。すると牧師は「その女性はまだ生きてるんですね。あなたに出来る最善の事をしなさい」と言った。