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 ある日オリオンが、ステローペに合いに来て「一緒に旅行に行きたいが、どうか」と言った。するとステローペは「アーティーも一緒なら行ってもいいよ」と言った。そしてオリオンはアーティミドアに電話をかけた。
 翌日、アーティミドアはバスに乗って、本を読み始めた。その時、自転車に乗っていたステローペが窓の外から「アーティー。先に行くよ」と声をかけて、スピードを上げて先に行った。アーティミドアが窓の外を見たら、ステローペは自転車に乗ってて、バスより速く走って行った。バスが到着したので、アーティミドアはバスを下りた。その時ステローペは自転車をレンタルショップに返していた。そして車が一台そこに来た。そしてオリオンが車から下りて、二人に声をかけると、アーティミドアとステローペは車に乗り、オリオンも車に乗って、運転し始めた。三人は山に来た。オリオンはステローペに「山のてっぺんまで行こうか」と言うと、ステローペは「アーティーをほったらかしにする気なの。ぼくはあの子と一緒がいいな」と言った。するとオリオンはアーティミドアに声をかけた。アーティミドアはオリオンに「あなた好きなご飯は何。私が作ってあげようか」と言った。オリオンがステローペを好きなように見えるので、アーティミドアはステローペに対して殺意を持った。その時アーティミドアは、落石注意と書いた立札を見た。そして大きな石を拾うと、鞄に入れた。雨が降り始めた。そして川の水が増え始めた。オリオンはステローペに「河原から出るぞ」と言った。するとステローペは「ぼくにかまわず逃げな」と言って、アーティミドアの手首を掴んで、走り出した。そしてオリオンは二人に続いた。そして川の水が溢れた。三人は安全な場所に来た。ステローペはオリオンに「あんたぼくじゃなくてアーティーを助けるべきだっただろ! あの子ぼくより細いじゃない!」と言った。オリオンは火を起こそうとしたが、ライターが湿っていた。そして彼は「火打ち石があれば」と言った。するとアーティミドアが鞄から石を出した。するとオリオンは嬉しそうに「おお! いい石持ってるじゃないか!」と言って、その石を地面に投げつけて割ると、欠片を二つ拾った。ステローペは鳥を捕まえた。するとオリオンが「その鳥は食えないよ」と言ったので、彼女はその鳥を放した。アーティミドアは果物をいくつか採って来て、二人に分けた。オリオンは一口齧って吐き出して「まずい!」と言った。それでアーティミドアとステローペもそれぞれ一口齧って吐き出した。ステローペはアーティミドアに「気にしないで。店にはプロが選んだのが並んでるんだから」と言った。そして投げ捨てられた果物たちにアリがたかった。その夜フクロウが鳴いていた。そこでアーティミドアは窓から外を見た。その時オリオンが「フクロウが鳴いてるんだ」と言った。するとアーティミドアは、フクロウの鳴き声を楽譜に書き取った。