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 翌日、三人が帰ろうとした時、お金が足りなかったので、切符一枚で電車に乗るためにオリオンはトランクに入り、ステローペはアーティミドアのスカートに入った。アーティミドアが坂道に来た時、トランクが坂を滑り落ちて行った。そこでアーティミドアはトランクの後を追って駆け降りた。その時ステローペはスカートの中で、転がりながら踏まれて蹴られていた。そしてトラックがトランクを跳ね飛ばした。トランクは飛んで行って、禿鷹の背中に乗った。禿鷹はトランクを乗せたままビルの方に飛んで行った。そこでアーティミドアは、そのビルまで来て登り始めた。その時植木鉢が落ちて来た。それでアーティミドアは横に移動した。その時ゴリラがベランダに出て来た。そこでアーティミドアは更に隣りのベランダに移って再び登り始めた。するとまた植木鉢が落ちて来た。アーティミドアは隣りのベランダに移った。すると看板が落ちて来た。そこでアーティミドアは隣りのベランダに移った。それからダンベルが落ちて来た。そこでアーティミドアは隣りのベランダに移った。そしてそこで、引き千切られた電線を見つけた。その時ゴリラが昇って来て、その電線に触った。するとゴリラは感電して、色々な色にめまぐるしく変わると、緑色になって落ちて行った。アーティミドアは再び登り始めて、禿鷹に近づいた。その時風船が昇って来た。禿鷹がその風船を突っついて割った。その時トランクが、公園に落ちて行った。そこでアーティミドアはビルから下りて、公園の前に来た。そこでスペイン語で書かれた立札を見たが、アーティミドアはそれを読めなかった。そして公園に入って行ってトランクを取った。その時地面が爆発して、アーティミドアは吹き飛ばされて、公園の外に落ちた。そしてトランクは車の上に落ちた。そしてその車は走り出した。そこでアーティミドアは立ち上がって、その車の後を追った。その車は角を右に曲がった。するとトランクは左に落ちた。アーティミドアはトランクを掴もうとした。その時トラックがトランクを跳ね飛ばした。するとトランクは吹き飛ばされて、動物園に落ちた。そこでアーティミドアは動物園に入った。カンガルーがトランクを殴り飛ばして、シマウマが蹴っ飛ばして、象が鼻で叩き飛ばして、牛が頭で突き飛ばして、わにが尻尾で叩き飛ばして、オットセイが鼻で叩き飛ばして、シャチが尾びれで叩き飛ばして、トランクはマラソンランナーの頭の上に落ちた。が、ランナーは気づかずにそのまま走り続けた。そこでアーティミドアは動物園を出ると、そのマラソンランナーの後を追った。ランナーは坂道を駆け降り始めた。するとトランクは落ちて、坂道を滑り降り始めた。アーティミドアはトランクを追って、坂道を駆け降りた。そしてトランクは駐車場の前で止まった。そしてアーティミドアはそこに来て、トランクを開けた。するとオリオンがトランクから転がり出た。アーティミドアは周りを見回してから「ステローペはどこにいるの」と言った。オリオンは「お前のスカートの中じゃなかったっけ」と言った。そこでアーティミドアはスカートを少し上げた。するとステローペが転がり出て来た。彼女はボロボロであった。彼女は立ち上がると「あんた嫌いよ! 帰ってから二度と会わないよ!」と言った。そして三人は駐車場に入ると、オリオンの車に乗った。その駐車場は大きかったので、オリオンは出口がどこだったかを忘れた。その時、一人のホームレスがテントから出た。そこでオリオンは車を下りるとそのホームレスと話をしてから、また車に乗った。そして車でホームレスについて行った。ホームレスは水飲み場で顔を洗うと、テントに戻った。そこでオリオンは車を下りると、ホームレスの人に「出口はどこですか」と言った。すると彼は出口の方向を指差した。そしてオリオンは車に乗って、動かし始めた。彼は「俺はアー・ユー・リーヴィング・ヒア(ここを出るんですか)と言ったんだ。するとあいつはイエス・アイム・リヴィング・ヒア(はい。ここに住んでいます)と言ったんだ。俺はドゥー・ユー・リーヴ・ヒア(ここを出るんですか)と言うべきだった」と言った。するとステローペは笑って、アーティミドアに「今の聞こえた? リーヴィングとリヴィングは紛らわしいよね」と言った。それから「嫌いなんて言ってごめんね。ぼくはずっとあんたを好きだよ」と言った。するとアーティミドアも「ごめんなさい。私あなたがスカートの中にいる事を忘れて走っちゃったわ」と言った。そして車は三人が住む町に着いた。アーティミドアはホテル・イスカンダリアの前で下りた。その時ステローペも車を下りた。そしてアーティミドアはホテルに入り、ステローペはレンタルショップで自転車を借りて、バビロン住宅街に行った。そしてオリオンは車で彼の家に行った。