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 ある日、アーティミドアは買い物に行った。その時一匹の犬がついて来た。アーティミドアは、犬がついて来ている事に気がつくと、驚いて走り出した。すると犬も走ってついて来た。アーティミドアは、信号無視をした。そして犬も信号無視をして、車に引かれてぺちゃんこになった。アーティミドアは振り向くと、絨毯みたいにペラペラになった犬を見つけてから、ホテル・イスカンダリアに向かって歩き始めた。しかししばらくしてから引き返して来て、犬を紙みたいに丸めて、小脇に抱えてホテルに帰った。アーティミドアは部屋に来ると、犬を広げて、自転車の空気入れで膨らました。すると犬は元通りに膨らんで、生き返ったので、アーティミドアは喜んだ。そして犬と一緒にホテルの外に出た。そして一人でホテルに戻ろうとしたが、犬もついて来た。そこでアーティミドアは、犬にラグと名前をつけた。そしてラグと一緒にバビロン住宅街に行った。ステローペはラグを見ると「わあ可愛い! どうして犬なんか飼ったの!?」と言った。そしてアーティミドアはステローペに事情を説明した。するとステローペは「もしかしてセシリア・アイリーン・ブリッジさんとこの犬じゃないのかな。あの子今日の朝、飼い犬のトーストがいなくなったと言ってたよ。犬にトーストなんて名前をつけるなんて、変人だね。セシリアのピザ屋にでも行こうか」と言った。そして二人は商店街に行った。すると犬が走って行って、ピザ屋の前に止まると吠え始めた。すると女の店員が一人出て来て「トースト! どこに行ってたの!」と歓声を上げた。するとアーティミドアは引き返して歩き出した。するとステローペが呼び止めて「どこに行くの。あの子あんたに礼を言いたがってるよ」と言った。するとその女の店員が来てアーティミドアに「あなたが見つけてくれたんですね。うちの子が無事でよかったわ。ありがとう」と言った。