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 その夜、三人はホテルに泊まった。三人は部屋に入って来た。その時アーティミドアは窓のそばに来て、髪を纏めていたリボンを解いた。その時一匹のカエルが窓に張り付いて昇っていた。そしてオリオンはそのカエルを見ていた。するとアーティミドアは、オリオンは解いた髪が好きなんだろうと思った。ステローペが風呂に入っている時、オリオンはアーティミドアに「ステローペはどんな飯が好きなんだろう」と言った。アーティミドアは「あの子、子持ちシシャモが好きみたいよ」と言った。アーティミドアが風呂に入っている時、ステローペはオリオンに「アーティは食べ物何が好きか知ってる?」と言った。オリオンは「おいつ俺の家に来た時、サラダに果物とジャムとヨーグルト蜂蜜を混ぜて食べてたな」と言った。オリオンが風呂に入っている時、アーティミドアはステローペに「オリオンって食べる物何が好きか、知ってる?」と言った。ステローペは「あいつ、いつか鳩のおなかにライスを詰めて蒸してたな」と言った。オリオンが風呂から出た後、アーティミドアは虫取り網を持って外に出た。オリオンは魚を切って、タラコを混ぜて、それらを揚げた。そしてステローペは果物と野菜を切って、蜂蜜とジャムとヨーグルトをかけた。アーティミドアは、空っぽの虫取り網と、店で買った鶏肉を持って戻って来て、米を混ぜると蒸した。そして三人はそれを食べ始めた。アーティミドアはステローペのサラダを食べて「蜂蜜が多すぎるわ」と言い、オリオンはアーティミドアのチキンを食べて「塩を入れて欲しかったな」と言い、ステローペはオリオンのフィッシュフライを食べて「おなかの中に卵を持ってる魚を焼いて欲しかったな」と言った。そして三人は笑った。