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 ある日、アーティミドアはサメ型の鍋つかみを買った。そしてその鍋つかみをはめると、鍋を掴んだ。すると鍋が真っ二つに割れた。アーティミドアは驚いて、鍋つかみを外してごみ箱に放り込んだ。それからアーティミドアは家を出た。それから、アーティミドアが、アンドレ、フェルゼンと呼んでる、二匹の猫が、喧嘩を始めた。アンドレという名の、ショートヘアの黒猫が「ここは俺のテリトリーだ。出て行け」と言った。そしてフェルゼンという名の、ロングヘアの白猫が「なんだと。お前こそ出て行け」と言った。アンドレが鎖鎌をフェルゼンに投げつけた。するとフェルゼンが何本かのナイフを投げた。アンドレの投げた鎌は、フェルゼンの後ろのタンスに刺さった。そしてフェルゼンのナイフは、アンドレの後ろの壁に刺さった。そしてアンドレは鎖を引っ張った。すると鎌の刺さったタンスが倒れた。フェルゼンは横に跳び退いた。その時アンドレが「人間だ!」と叫んだ。そしてアーティミドアが部屋に戻って来た。アーティミドアは部屋を見回すと、驚いて「泥棒が入ったの!?」と叫んだ。その夜、二人の泥棒が隣りの部屋に入った。彼らの名はベシータとナッパズーであった。その時アーティミドアは、サメの鍋つかみをゴミ箱から出すと、それをはめて、紙袋をかぶって顔を隠した。そして二人の泥棒に「昼間私の部屋に入ったでしょ」と言った。すると二人は「俺たち今初めてここに来たんだ」と言った。するとアーティミドアは「とぼけないで」と叫ぶと、タンスを持ち上げて投げ飛ばした。すると二人は逃げ出した。アーティミドアは二人の後を追って、車やトラックやブルドーザーを次々に持ち上げて投げた。