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 八月十一日、マトゥサラとバトラーチェはエフュラス・ネクロマンティオに来た。そして二人は地下聖域に入った。するとプルトンがそこにいた。プルトンはマトゥサラに「相対性理論は知っているか」と言った。マトゥサラは「アインシュタインが唱えたのね。だけど私には難しいわ」と言った。プルトンは「それは宇宙の最初の鍵だ。彼は独力でそれを知った。私は613番目の鍵まで知っているが、まだ宇宙の全てを知らない。ある時私は、宇宙の法則を知らない人間に、瞬間移動の仕方を教えた。すると彼はバミューダー島の近くで失敗した。それ以来、その場所の時間と空間が滅茶苦茶に壊れていて、非常に危険なので、私はそこに行けない」と言った。マトゥサラは彼に「ツヴァイシュタイネやドライシュタイネ、・・・そして、えっと、フィーアシュタイネはいつ産まれるのかしら。そしてどうしてあなたは地獄の神と呼ばれるの」と尋ねた。するとプルトンは「降霊術が、比較的簡単で安全だからだ。時間停止は降霊術より難しいが、それよりは安全だ。しかし瞬間移動は難しくて危険だ」と言った。そして又言った。「未来は二種類ある。変えられる未来と変えられない未来。」