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 その頃バトラーチェは森で、多くの昆虫、羽虫、ミミズ、毛虫、蝶や夜蛾、そして跳ねる物達を存分に食べていた。そして彼は「カエルはカタツムリだけで生きるものではない」と言って笑った。
  その頃マトゥサラは森で、あらゆる種類の果物を、思う存分に食べていた。そして彼女は「人はカタツムリだけで生きるものではない」と言って笑った。そして二人はばったりと出会い、バトラーチェは大声で笑いながら、マトゥサラに駆け寄った。マトゥサラはバトラーチェを抱きしめると「あの男を捕まえる方法を思いついたわ。リュックサックになって」と言った。するとバトラーチェはリュックサックに変身して、マトゥサラの背中に貼り付いた。そしてマトゥサラは森を出て川に来た。彼女は「もし彼が私の兄弟なら、彼は死なないわ」と呟くと、川の上を歩いて渡った。トバルはそれを見ると、その川は浅いのかと思って、川に足を踏み入れた。すると彼は沈んで流された。