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 一月六日、トバルは引っくり返った亀の救出を依頼された。その亀を元通りに戻す事は誰にも出来なかった。なぜならその亀は、手を差し出されると、その手を噛むからであった。その亀は鉄さえも噛み砕く 事が出来た。トバルは機関銃で、亀を撃ったが、弾は全て甲羅に当たって跳ね返された。そして同時に亀が、弾丸の威力によって、勢いよく回り始めた。トバルはシャベルで掬ってひっくり返そうとした。しかし次の瞬間、シャベルは削られた 。そこでトバルはバズーカ砲で撃った。しかし亀は滑って行って、引っくり返らなかった。その時、DIOという名の猫が来て踊り始めた。するとトバルは猫をシャベルで叩いた。すると猫は真剣白刃取りでシャベルを止めた。トバルは剣を出した。すると猫も剣を出した。そしてチャンバラを始めた。トバルが切りかかると、猫は飛び退いて、一本の街灯が切れた。猫が切りかかると、トバルは飛び退いて、一本の電柱が切れた。トバルは信号機を切り倒した。猫は街路樹を切り倒した。トバルはビルを切り倒した。猫は一回り大きいビルを切り倒した。その時、引っくり返っていた亀が、振動で空中に上がって、元通りの姿勢になって落ちて、歩き始めた。その時トバルと猫は、ビルを切り倒し続けていた。