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 翌朝、一月二十四日、マトゥサラは窓の外を見て驚いた。なぜならそこはスウェーデンだったからである。彼女はスウェーデンで生まれて、幼少時をそこで暮らした。

 その時レメクの巨人はゴジラと戦っていた。コックが「石炭が無くなりました!」と叫び、その巨人は動きを止めた。そしてゴジラは巨人を叩き壊した。

 その時、旅館の人がマトゥサラの部屋に来た。彼の名はダニエル・グスタフであり、マトゥサラの幼馴染であった。ダニエルは「まず、失礼だが、マトゥサラさんが女性だったとは知らなかった。この頃はゴジラが近海に住み着いていて、今、やくざが発掘したロボットに乗って戦っている」と言った。するとマトゥサラは思わず「発掘されたロボットなの! それはギガスかしら、キュクロプス、それとももタロスかしら」と叫んだ。ダニエルは「石炭で動くらしい」と言った。マトゥサラは「それは聞いた事が無いわ。伝説 では、天界の人達が下界の人達を支配していた時、下界の人達がギガスを作って、天下の人達に反乱を起こしたわ。そこで天界の人達はギガスを改良してキュクロプスを作って、更に下界の人達はキュクロプスを改良してタロスを作ったわ。ギガスは基地から電線で繋がれていて、キュクロプスは発電機を積んだ車から電線で繋がれていたけど、タロスは発電機を内装していたわ。ギガスもキュクロプスもタロスも電気で動いていたのよ」と言った。ダニエルは「お前、父親がいなくなった時に、母親と一緒に引っ越したな。今どこに住んでるんだ」と言った。マトゥサラは「今スペインに住んでいるわ。お母さんはスペイン人だから。お母さんは、半年前から病院で寝たきりよ」と言った。その時一人の客が来て「あのロボットやられたぞ!」と言った。するとダニエルは、醗酵したニシンの、特大缶詰 を海岸に置いた。するとゴジラが海から現れて、その缶詰をかじった。するとその缶が破裂して、ゴジラはショック死した。

 マトゥサラとバトラーチェとトバルは、ダニエルと一緒に公園に行った。その時、沢山の人が水着姿で日光浴をしていた。ダニエルは「この冬は夏みたいに暑かったな。太陽はそのうち元通りの大きさに戻るよ」と言った。その日太陽は、世界時八時六分に、南から東に四十度ずれた地点から昇った。そして世界時十一時四分に南中したが、南中高度は八度であった。そして世界時十四時三分に、南から西に四十度ずれた地点に沈んだ。