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 一月二十七日、マトゥサラはパイを三つ作り始めた。その時、トバルがそこに戻って来た。マトゥサラはテーブルにパイを三つ並べて「人々が悔い改めないなら、洪水が起こるらしいわ」と言った。トバルは「洪水はカエルにとって天国だろうな」と言った。バトラーチェは「その通りだぜ!」と言った。トバルが「何を言ってんだ」と怒鳴ると、マトゥサラは大笑いした。そしてトバルとバトラーチェはテーブルの上でプロレスを始めた。同時にマトゥサラは、三つのパイを両手と頭に乗せて、チアガールみたいに二人を応援し始めた。二人の戦いが終わった時、マトゥサラは再びパイをテーブルに並べて「お食べ」と言った。

 一月二十八日、トバルは銃の手入れをしていた。彼はライフルを取って、拭こうとした。その時、ライフルがマシンガンになっていた。トバルは驚いて、そのマシンガンを放り投げた。するとマシンガンはバトラーチェに戻った。そしてバトラーチェはあかんべーをした。トバルは「このカエルめ! 何してんだ!」と叫んだ。そして二人は鬼ごっこを始めた。その時マトゥサラは、DIOと名付けた猫と共に体操 をしていた。トバルはミサイルを発射した。そのミサイルはマトゥサラの足元を通った。その時、彼女は宙返りをしていて無事だった。同時に猫も宙返りをしていた。マトゥサラが床に着地すると、猫も彼女の頭の上に着地した。

 その夜、猫は天ぷら屋に行って、天ぷらを咥えて逃げようとしたが、衣の中に落ちて這い出すと、そのまま油の中に落ちた。そして店の人が、網で猫の天ぷらを掬い上げた。すると猫は衣を破って飛び出して、店の外に逃げた。猫は二本足で立ってトラックを持ち上げると、天ぷら屋に投げ込んだ。猫はマトゥサラの家に戻ると、胡坐をかいてファミコンを始めた。マトゥサラはそれに気づくと、笑って写真を撮ろうとした。するとトバルが「こいつ! 猫の分際でゲームするな! 出て行け!」と怒鳴った。すると猫は四本足でトバルの足元に歩いて来ると、彼の足に頭を押しつけた。そしてそのまま歩き続けた。トバルは階段まで押されて行って、その階段から転げ落ちた。トバルはマシンガンを出すと、猫めがけて走って行った。すると猫も彼に跳びかかった。トバルは猫を撃った。猫は家の外に吹っ飛んで行って落ち、トバルも外に出て行った。そしてトバルと猫は町の中で戦い始めた。