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 その日の夕方、二人は図書館を出た。そしてアーティミドアはバスに乗り、オリオンは車に乗った。アーティミドアはバスを降りた。その時ステローペがアーティミドアの上に落ちた。アーティミドアは立ち上がって、ステローペが木を失ってるのを見つけた。アーティミドアは「人の上に落ちるやつがあるか!」と叫んだ。が、ステローペは完全に気を失っていた。そこでアーティミドアは彼女を負ぶって病院に向かった。その時、一台の車が横に止まった。そして運転していた人が車から下りて、声をかけた。アーティミドアは、彼に会った事があるように感じたが、それが誰かを思い出せなかった。彼は「私はハサン・オサムだ。イッタイ病院の医師だ」と言った。するとアーティミドアは、彼が医者だとわかって、彼女を連れて車に乗った。そしてハサン医師はイッタイ病院へと車を走らせた。やがて車はイッタイ病院に着いた。ハサンは何人かの看護師を呼んだ。すると看護師たちが来て、ステローペを病院へ運び込んだ。そしてアリアス・ダブリン医師が彼女の手当をした。ハサンはアーティミードアに「あいつはいい医者だ。心配いらん」と言うと、帰って行った。しばらくして、ステローペがアーティミドアの前に出て来た。そして二人はそれぞれの家に帰った。