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 ある日、アーティミドアは、死にそうになっているセミを見つけた。セミを拾うと「ごめんね。私人間なの。天使じゃないから助けられないわ」と言って、木の根元に置いた。それから図書館に行った。その時、オリオンが図書館にいた。オリオンは「涼しくなったな。セミもいなくなって涼しくなった」と言った。するとアーティミドアは涙をこぼしてしまった。オリオンは驚いて「何かあったのか」と言った。アーティミドアは首をふって「何でもないわ」と言った。オリオンは「潜水艦にでも乗るか。チケットが二枚手に入ったんだ」と言った。アーティミドアは「乗るわ。海底がどうなってるかを見たいわ」と言った。そして二人は港に行った。二人が乗った潜水艦は、ガルマンチワワという名前であった。アーティミドアは「セミって、悪魔みたいなお顔じゃないわ。どちらかというと、エイリアンみたいだわ」と言った。その時、小さい赤い魚が窓の外にいた。アーティミドアは話した。 「これはイラクの昔話だけど、漁師が再婚したら、新しい奥さんが、その人の娘さんをいじめてたの。ある時、その娘さんが赤い小さい魚を見つけて、逃がしたの。そしてお祭りの日に、その小さい赤い魚が娘さんの前に現れて、ドレスを与えて、お母さんが席を立ったら急いで帰らないといけないよと言ったの。そして娘さんはそのドレスを着てパーティに行ったの。そして継母が立ち上がった時、娘さんは家に向かって走ったわ。その時、片方の靴が川に落ちたの。その靴を牛がくわえて行って、王子様がその牛か背加えた靴を見つけたの・・・。」 そこまで話した時、サメが窓に突っ込んで来て、突き刺さった。そこで潜水艦は緊急浮上した。そして乗客は救命ボートに乗った。アーティミドアは、救命ボートの舳先に立って、両手を広げた。するとオリオンが「タイタニックはやめろ縁起でもない!」と言った。その時、ネッシーが現れて、潜水艦を見ていた。その時、潜水艦は直立していた。そして自重で壊れて、ネッシーの上に倒れた。 その時アーティミドアは、両手で顔を覆い、オリオンは笑った。その後、ネッシーの頭に瘤が出来ていて、その上で、星が旋回していた。オリオンはその星を指差して「見ろ。星が出てるぞ」と言った。するとアーティミドアは「可哀想よ!」と言った。