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 プロレスの試合が行われた。出場するレスラー達は、アンタイオス、アトラス、クリストフォルス、ヘラクレス、金太郎、ポセイドン、サムソン、そしてトールであった。第一試合はアンタイオス対ポセイドンであった。しかしポセイドンは不在だったので、アンタイオスが不戦勝になった。第二試合は金太郎対トールであった。金太郎がトールに向かって行った。その時トールが金槌を投げた。しかしその金槌は金太郎には当たらなかった。金太郎が斧を構えてトールに跳びかかろうとした。その時トールの金槌が独りでに飛んで戻って来て、金太郎の後頭部に当たるとトールの手に戻った。金太郎は倒れ、トールが勝った。第三試合はアトラス対クリストフォルスであった。アトラスは「俺は天を背負っている!」と言った。するとクリストフォルスが「俺はイエス・キリスト、つまり全世界を背負っている!」と言った。するとアトラスは驚いて逃げ出した。そしてクリストフォルスが勝った。第四試合はヘラクレス対サムソンであった。ヘラクレスは「俺はライオンを絞め殺した!」と言った。するとサムソンが「俺はライオンを引き裂いた! お前は弱虫だ! ライオンは男らしく引き裂け!」と言った。ヘラクレスが「引き裂いたら毛皮を着れねえじゃないか!」と言った。するとサムソンが「着飾って綺麗になりたいのか! オカマ野郎め!」と言った。するとヘラクレスが「オカマはてめえだ! 何だこの女みたいな長い髪は!」と言って、サムソンの髪を引き抜いた。するとサムソンは別人のように痩せた。そしてヘラクレスが彼を軽く打つと、彼は物凄い勢いで太陽まで吹っ飛んで行った。サムソンが太陽に当たると、世界中が一瞬真っ暗になり、全ての影がユラユラと揺れた。そしてサムソンは煙を残して、太陽からリングの上に落ちて来た。そしてヘラクレスが勝った。第五試合は、アンタイオス対トールであった。トールは金槌を投げた。アンタイオスはそれを避けて、トールに跳びかかった。その時、金槌が独りでに、アンタイオスの後頭部に当たって、トールの手に戻った。アンタイオスは倒れたが、すぐに立ち上がって「おれは不死身だ」と言って、トールを殴った。するとトールが吹っ飛んでいって、アンタイオスが勝った。第六試合は、アンタイオス対クリストフォルスであった。しかしクリストフォルスが不在だったので、アンタイオスが不戦勝になった。