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 虎がトバルの上に乗っていた。そしてトバルは、ホークス・アイ・ホテルのベッドの中にいた。それは夢であった。その日は八月十九日であった。トバルが起き上がろうとした時、彼の胸の上で、猫が寝ていた。トバルは驚いて、猫を窓の外に投げた。猫は沢山の、止まっている車の前に落ちた。そして赤信号が青になった。そして車達が一斉に走り始めた。猫は轢かれてペチャンコになった。そしてトバルはほっと一息ついた。その時猫はまだ寝ていた。それから猫は目を覚ました。彼は起き上がろうとしたが、起き上がれなかった。そこで強引に起き上がろうとした。彼は膨らんで、元に戻った。そして伸びをすると、歩き始めた。その時トラックが猫に当たったが、逆にひっくり返された。そして猫は学校に入って行った。そして教室に入ると、黒板で爪を研ぎ始めた。すると教師と生徒達が、耳を押さえてのたうち回って、気絶した。それから猫はホークス・アイ・ホテルに戻った。その時洗濯機が動いていた。そこで猫は洗濯機の上に跳び乗ると、ブレイクダンスをした。なぜなら洗濯機が震えていたからである。トバルはバズーカ砲を持って来て、至近距離から猫を撃った。猫は遙か彼方に吹き飛ばされて行って、ペット店の前に落ちた。彼は、沢山の猫がかごに入っているのを見た。そこでペット店に入って行って暴れた。すると沢山の猫が店から逃げ出した。そして店が爆発した。そしてその野良猫が煙の中から現われた。
 その時トバルは洗濯を続けていた。洗濯機は、猫がまた上に乗らないように、開けっ放しにされていた。トバルが来て洗濯機を見た。すると猫が中で歌いながら回っていた。トバルは猫をつまみ出して、窓から投げた。そしてマシンガンで撃った。猫は吹き飛ばされて、タンクローリーの上に着地した。そしてそのタンクローリーを引っ掻いて傷をつけて、傷口からこぼれるガソリンを舐めた。そのタンクローリーはガスタンクの前に来た。その時子牛を運ぶトラックが近くにいた。その時トバルがタンクローリーとガスタンクを撃った。するとその場所が火の海になった。その時猫は、火の縁でバーベキューを焼いていた。