24 - Thaddæa Labonne's diary

巨大化版

　その翌日、セレニタは、壊れたレナクァホの前に来て、工具を出しながら「単体だけで飛べた方が良いな」と言った。その時カエサルが「これはエンディミオンが調べてくれたんだが、エルシービーチタン合金は、ハイパーチタン合金よりも丈夫で軽くて値段が安いんだ。それは、チタン87.2パーセントと、鉄4.5パーセントと、モリブデン6.8パーセントと、アルミ1.5ーセントで出来た合金で、ハイパーが一立方センチメートルあたり5.01グラムなのに対して、エルシービーは4.81グラムだ。パラジウムは白金より安くて白金と同じ効果があって、セリウムもイットリウムより安くてイットリウムと同じ効果があるんだ。そしてクマダイ不燃マグネシウム合金は超々ジュラルミン合金より軽くて丈夫で、メラミックス珪素合金はチタンより軽くてアルミより重いけど鉄の2倍硬いんだ」と言った。そこでセレニタは、セリウムパラジウム含有エルシービーチタン合金・クマダイ不燃マグネシウム合金・メラミックス珪素合金クラッド材で、オタマジャクシ型の飛行機を作って、ショルグフと名付けた。ショルグフは、身長21.47メートル、体重106.7トンの、カエルのロボットに変形するが、それはディフダと名付けられた。ショルグフは着地する時ディフダに変形し、ディフダは離陸する時ショルグフに変形する。着陸時、広い場所では足の生えたオタマジャクシの様な姿のショルグフ・ドゥアルゴルになって、足の裏から車輪を出して滑走し、狭い場所では尾のあるカエルの様な姿のディフダ・ドダナブになって上昇下降する。ショルグフの下半分が貝の様に開く。それは後部が蝶番で繋がっている。そして下半分は左右に分かれてディフダの脚になり、蝶番はディフダの股になる。その時大腿は下腿から押し出され、脚部の先端は蛇の口の様に開いて爪先と踵になる。上半分の内部から二本の棒が、ディフダの肩を軸にして外側に回って腕になる。その時上腕は前腕から押し出される。そしてショルグフの上半分は折れ曲がって胸と背中になる。同時に頭が折れ目から現れて目が飛び出す。そして尾が縮んで折れ曲がって背中の溝に収納される。こうしてショルグフはディフダに変形する。その駆動系は、ラナのような、アイオニック・モーターではなくて、電磁石モーターであった。そして、変形機構により、省スペースのために、電線は極力使わず、基板とフレキシブル・フラット・コードが使われていた。腕部と脚部はムーバブル・フレームに外装を着せていたが、それ以外の部分はモノコックであった。セレニタはショルグフを完成させるとそれに乗り込み、ショルグフは離陸した。そしてベドゥイン達は彼らのテントを畳んでラクダに乗った。

THE INCREASED SIZE EDITION

狭室化版

　その翌日、セレニタは、壊れたレナクァホの前に来て、工具を出しながら「単体だけで飛べた方が良いな」と言った。その時カエサルが「これはエンディミオンが調べてくれたんだが、エルシービーチタン合金は、ハイパーチタン合金よりも丈夫で軽くて値段が安いんだ。それは、チタン87.2パーセントと、鉄4.5パーセントと、モリブデン6.8パーセントと、アルミ1.5ーセントで出来た合金で、ハイパーが一立方センチメートルあたり5.01グラムなのに対して、エルシービーは4.81グラムだ。パラジウムは白金より安くて白金と同じ効果があって、セリウムもイットリウムより安くてイットリウムと同じ効果があるんだ。そしてクマダイ不燃マグネシウム合金は超々ジュラルミン合金より軽くて丈夫で、メラミックス珪素合金はチタンより軽くてアルミより重いけど鉄の2倍硬いんだ」と言った。そこでセレニタは、セリウムパラジウム含有エルシービーチタン合金・クマダイ不燃マグネシウム合金・メラミックス珪素合金クラッド材で、オタマジャクシ型の飛行機を作って、ショルグフと名付けた。ショルグフは、身長11.74メートル、体重17.2トンの、カエルのロボットに変形するが、それはディフダと名付けられた。ショルグフは着地する時ディフダに変形し、ディフダは離陸する時ショルグフに変形する。着陸時、広い場所では足の生えたオタマジャクシの様な姿のショルグフ・ドゥアルゴルになって、足の裏から車輪を出して滑走し、狭い場所では尾のあるカエルの様な姿のディフダ・ドダナブになって上昇下降する。ショルグフの下半分が貝の様に開く。それは後部が蝶番で繋がっている。そして下半分は左右に分かれてディフダの脚になり、蝶番はディフダの股になる。その時大腿は下腿から押し出され、脚部の先端は蛇の口の様に開いて爪先と踵になる。上半分の内部から二本の棒が、ディフダの肩を軸にして外側に回って腕になる。その時上腕は前腕から押し出される。そしてショルグフの上半分は折れ曲がって胸と背中になる。同時に頭が折れ目から現れて目が飛び出す。そして尾が縮んで折れ曲がって背中の溝に収納される。こうしてショルグフはディフダに変形する。その駆動系は、ラナのような、アイオニック・モーターではなくて、電磁石モーターであった。そして、変形機構により、省スペースのために、電線は極力使わず、基板とフレキシブル・フラット・コードが使われていた。腕部と脚部はムーバブル・フレームに外装を着せていたが、それ以外の部分はモノコックであった。セレニタはショルグフを完成させるとそれに乗り込み、ショルグフは離陸した。そしてベドゥイン達は彼らのテントを畳んでラクダに乗った。

THE NARROW COCKPIT EDITION

　At the next day, El Selenita came onto front of El Renacuajo, and prepared tools while saying, “If a robot can fly for itself, it is better.” Then Cæsar said, “This was given by Endimión which he studied that LCB Titanium alloy is stronger and lighter and cheaper than Hyper Titanium alloy. It consists of 87 point 2 percent titanium and 4 point 5 percent iron and 6 point 8 percent molibden and 1 point 5 aluminum. LCB Titanium alloy weighs 4 point 81 grams, whereas Hyper Titanium alloy weighs 5 point 01 grams per cubic centimeters. Palladium is cheaper than Platinum, and has an effect on the same effect of Platinum. And Cerium is cheaper than Yttrium, and has an effect on the same effect of Ytrium too. And Kumadai Noninflammable Magnesium alloy is lighter and stronger than the Extra Super Duralumin alloy. And Meramix Silicon alloy is ligher than titanium alloys, and is heavier than aluminum alloys. And it is 2 times as hardness as than steels.” And El Selenita started to fabricate an airplane that was shaped like a tadpole, with Cerium and Palladium-contained LCB Titanium alloy/Kumadai noninflammable Magnesium alloy/Meramix Silicon alloy Clad metals, and named Shorguf. Shorguf transforms into Difda that is a robot that is shaped like an erect frog that is 11 point 74 meters tall, and weighs 17 point 3 metric tons. Shorguf lands onto the ground when, it transforms into Difda. And Difda takes off when, it transforms into Shorguf. It lands or takes off when, if it exists at wide place then it forms like a gyrinopod that is named Shorguf Duargol that puts wheels out from the soles, and rolls, and if it exists at narrow place then it forms like an erect froglet that is named Difda Dodanab that rises up or descends. The lower side of Shorguf opens like a shellfish. And the rear is connected on hinges. And the lower side gets been split and becomes into Difda's legs. And the hinges become into Difda's groin. Then Difda's thighs get been pushed out from Difda's shins. And the tips of Difda's legs open like a snake's mouth, and become into Difda's toes and heels. And two sticks go round from the inside of the upper side of Shorguf, to the outside of the upper side of Shorguf, on Difda's shoulders, and become into Difda's arms. Then Difda's brachia get been pushed out from Difda's forearms. And the upper side of Shorguf gets been folded and becomes into Difda's chest and back. Then Difda's head appears from the fold. And Difda's eyes get been pushed out from the head. And its tail shrinks and gets been folded up, and goes into the ditch of Difda's back. Thus Shorguf transforms into Difda. Its drive system wasn't the ionic motors like La Rana; rather, those were electromagnetic motors. And he didn't use as much as possible the electrical wires, and used printed circuit boards and flexible flat codes, so as to save spaces, for une by the transformation mechanism. The arms and legs were movable frames those were dressed in armors. But the other portions were monocoque. El Selenita accomplished Shorguf, and got into it. And Shorguf took off. And the bedouins struck their tents, and rode on camelback.
　ディフダとはくじら座のベータ星の名前であり、アラビア語で「カエル」という意味です。そしてショルグフはアラビア語で「オタマジャクシ」という意味です。星の名前はアラビア語が多いですので第23話からは作品の舞台をアラブにしました。ディフダという、変形するロボットは、超時空要塞マクロスという番組に出てくるバルキリーの顔をカエルに変えて、機首と翼を外して折り畳み式垂直尾翼をつけて、バルキリーだと腿が胸の裏側にくっついて脚部全体が後方を向くのを腿が背中の裏側にくっついて脚部全体が縮んで前方を向くようにしただけです。ディフダの肩は背中の裏側にくっついて腕全体が縮んで前方を向きますが、当時はバルキリーの腕も同じ変形の仕方だと思ってました。実際には、バルキリーの肩は胸の裏側にくっついて腕全体が後方を向きます。日本語の漫画ではディフダ・ドダナブには特に名前は無く、ショルグフが「ファイター・ディフダ」で、ショルグフ・ドゥアルゴルは「ガウォーク・ディフダ」という名前ですが、英訳する際に、アラビア語で「オタマジャクシ」という意味の単語を調べて、名前をつけ直しました。ドダナブとは「尾が有る」という意味であり、ドゥアルゴルとは「足が有る」という意味です。ディフダの身長は、ラナと同じで12メートルですけど、ラナより少し痩せてるので、ぼく自身が目分量で、35トンにしました。操縦席が、12メートルのロボットに入りきらない事が分かった時に、巨大化版では身長21.47メートルで、体重106.7トン、狭室化版では11.74メートルで17.2トンに変えました。(第10話参照) また、Zガンダムの装甲材質のガンダリウムγは、ルナ・チタニウムより軽くて丈夫で、原料も安価なので、ディフダの装甲材質も、白金スカンジウム含有ハイパーチタン合金・超々ジュラルミン合金クラッド材より、軽くて安価なセリウムパラジウム含有エルシービーチタン合金・クマダイ不燃マグネシウム合金・メラミックス珪素合金クラッド材にしました。ガンダリウムγは、チタンに珪素とマグネシウムを混ぜて作ります。珪素が入ったチタン合金は、耐熱性があって、エンジンなどに使われてますけど、どれも、戦闘ロボットの装甲にするには強度不足です。そしてマグネシウムが入ったチタン合金も、強度が足りないので、戦闘ロボットの装甲には使えません。そこで、ハイパーチタン合金より軽くて丈夫で安価なLCBチタン合金に、白金より安いパラジウムとイットリウムより安いセリウムを入れて、最強のマグネシウム合金と、最強の珪素合金とのクラッド材にして、お付き合いで、ラナも、本来なら白金イットリウム含有ハイパーチタン合金だけでいいのに、最強のアルミ合金とのクラッド材にしました。ハイパーチタン合金自体に、すでにアルミが入っています。