カエル大戦 i ジョーヴェ編

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 ある時、赤い彗星はプレイアデス星団に来た。可住惑星であるゲロイア星が、原アステローペの回りを公転していたが、すでに先住民がいた。先住民は、ツァパルディアと呼ばれる、カエルのロボットと、ローシャンと呼ばれる、オタマジャクシ型の戦闘機を量産していて、それらが、赤い彗星から飛び出して来た燭台と戦った。ゲロイアの騎士であったジョーヴェ・トリシンメトリアは、自身のラナに乗って戦ったが、歯が立たなかった。戦いは、赤い彗星の勝利に終わった。ジョーヴェは、まだ幼かった息子と娘を養うために、敵の傭兵となった。ゲロイア星の王イノゴ・エノック・ガニメデス7世は「私が設計したツァパルディアとローシャンが敗れるとは・・・」と言った。赤い彗星がガスを取り払って、本体のシャンデリアが姿を現した。そして赤い彗星の王は、イノゴ7世に「ここから立ち去れ。これよりこの惑星は我々の物だ。答える前に我々の力を見よ」と言った。そしてシャンデリアはロウソクの一本から、おうし座ゼータ星の近くの星に向けてレーザー光線を発射した。そしてその星は超新星になった。その星の残骸は現在、蟹星雲と呼ばれている。そしてイノゴ7世は「あなた方にこの星を差し上げましょう。住民を脱出させるので少し待って頂きたい」と言った。そして住民は星から出始めた。そして最後の宇宙船が出た時、シャンデリアは降下し始めた。その時イノゴ7世はただ一人星に残っていた。そしてシャンデリアが地面に近づいた時に、起爆装置のスイッチを入れた。するとゲロイア星が爆発し、原アステローペはその爆発によって、アステローペIとアステローペIIの二つに分けられた。その時シャンデリアは半壊状態になった。そして修理が済むと、赤いガスに再びくるまって地球に向けて出発した。

 

 

1 解説

 この作品は、2018年の11月に書きました。

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 9年後、ゲロイア星の騎士であったジョーヴェ・トリシンメトリアは、赤い彗星の傭兵となっていた。彼には二人の子供がいた。兄はマルテ・トリシンメトリアであり、妹はヴェネレ・トリシンメトリアであった。赤い彗星が地球の近くに来た時、ジョーヴェはCW-629-1R5(f)のラナ・ナスタ・オットに乗り、マルテはCW-629-2(f)のラナ・ナスタ・ドゥーエに乗り、ヴェネレはCW-629-3(f)のラナ・ナスタ・トレに乗って出撃した。ラナ・ナスタは地球のミツヅノコノハガエルというカエルが、二本脚で立ったような姿のロボットであった。一号機は、1を意味するウーノではなく、8を意味するオットという番号がつけられていた。右手に、節のある剣を持って、左手に機関銃を持っており、左胸に、2と、小さい3と、イコール、そして8が書かれていた。二号機はドゥーエと呼ばれていて、腰の左右に、脚部を取り除いたローシャンを付けていて、単独飛行が可能であり、右手には、巨大なトラバサミを持っていて、左胸には、小さい3の付いたルートの中に8が書かれた記号と、イコールと、2が書かれていた。三号機はトレと呼ばれていて、右手にヒートレイピアを持っていて、左胸には、logと、小さい2と、8と、イコールと、3が書かれていた。

2 解説

 この作品に出る、父と二人の子供は、ガンダム00に出るチーム・トリニティをモデルにしたかったんですけど、長男がどんな人なのか、よく分からなかったので、ランバ・ラルの子供がミハエル・トリニティとネーナ・トリニティみたいにしました。

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 三人は、地球の戦車部隊を見つけた。ジョーヴェのラナ・ナスタ・オットは、ローシャンに乗って飛んでいた。オットが節のある剣を振ると、節がバラバラに切れたが、中を通っているワイヤーで繋がっていて、長い鞭になると、一台の戦車を叩いて引っくり返し、同時に左手のマシンガンで、別の戦車を撃って吹き飛ばした。それから鞭の中のワイヤーが縮んで、元の剣に戻ると、オットはその剣で、近くにいた戦車を叩き切った。マルテ・トリシンメトリアのラナ・ナスタ・ドゥーエは、左右の腰に付いてる推進装置で、自力で飛んで、一台の戦車に近付くと、右手に持ったトラバサミを開いて、戦車をそのトラバサミで挟んで噛み砕き、続いて、再び閉じたままのトラバサミで、隣の戦車を叩き潰した。ヴェネレ・シンメトリアのラナ・ナスタ・トレはネヌファルに乗って、宙に浮いたままで、戦闘には参加しなかった。ヴェネレは「雨が降るわ。すぐに戻らないと!」と言った。するとジョーヴェは「機体が濡れるとまずいな。よし、戻るぞ」と言った。マルテは「雨、何だそれは」と言うと、ジョーヴェが「この地球という星は、時々空から水が降るんだ」と言った。マルテは「そんな事あるかー!!」と怒鳴ったが、ジョーヴェは「戻らないと駄目だ」と言って、引き返し始めた。マルテも渋々と引き返し始め、ヴェネレも二人の後に続いた。三人が宇宙に出た後で、雨が降り始めた。マルテは「マジで水が降ってやがる」と驚き、ヴェネレは「水蒸気が大気中の埃を芯にして凝集して水になるのよ。コップの外が濡れるのが凝集よ」と説明した。しばらくして、ヴェネレは「アレッサンドロ・オーロが地球のラナに撃墜されたわ」と言った。ジョーヴェは驚いて、「地球にラナがいたのか」と言った。アレッサンドロ・オーロは、同じ時間に、ギガントルペドに乗って、別の場所に出撃していた。

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 赤い彗星に戻った後、ジョーヴェは、同じゲロイア星人の傭兵であるナストロの所に行って、彼に「王族を乗せた脱出艇はこの地球の方向に向かっていて、君がその脱出艇を沈めたんだったな」と言った。それからまた彼に「実は見逃して、撃沈したと報告をしたのではないか」と言うと、ナストロはうつむいて答えなかったが、ジョーヴェは「言わずとも良い。私はお前を信じていると言って、その場を後にした。

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 ヴェネレは、データを解析して、地球にいるラナの映像を見つけた。そして、ジョーヴェにその映像を見せた。ラナのハッチが開いて、セレニタの顔が見える映像であった。ジョーヴェはセレニタのサークレットを見て「我らの王子、イノゴ・マトゥサレン・ペドロファウノ8世だ」と言った。ヴェネレは驚いて「王子様なの!?」と言ってから、説明を続けた。「王子様は、地球ではエル・セレニタ・デ・サン・アントニオ・ラ・サンタ・クルスという名前よ。エル・セレニタが名で、デ・サン・アントニオが父姓で、ラ・サンタ・クルスが母姓だわ。だけどラナには特に名前は付けてないみたいよ」と言った。するとジョーヴェは「ただのラナじゃ紛らわしいから、とりあえず我々は、王子のラナをラナ・デ・サン・アントニオと呼ぼう」と言った。

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 数日後、ゲロイア出身の傭兵達が、ジョーヴェの部屋に集まって、モニターに映し出された映像を見ていた。セレニタが乗っていて、彼らがラナ・デ・サン・アントニオと呼んでいるラナ・レパラダが、赤い彗星の燭台型戦闘機と戦っていた。燭台の蝋燭の火から発射されたビームが、ラナ・レパラダの左腕、頭部を吹き飛ばした。そして燭台が更にビームを発射した時に、盾が飛んで来て地面に刺さって、燭台のビームを防いだ。同時に、ローシャンに乗ったツァパルディアが飛んで来て、ツァパルディアがローシャンから跳び下りて、ラナ・レパラダの前に立ち、ローシャンは燭台に向かって飛んで行き、燭台はローシャンをビームで撃ち落した。ツァパルディアの後ろで、ラナ・レパラダは首の付け根だった穴から、舌と呼ばれるマジックハンドが反陽子ハンドキャノンを持って出て、ラナ・レパラダの右手が陽電子ライフルを落として反陽子ハンドキャノンを取って、燭台に向けた。燭台がツァパルディアの右腕と右脚を吹き飛ばして、ツァパルディアが倒れると、ラナ・レパラダは反陽子ハンドキャノンで、燭台を撃ち抜いた。その様子を見ていたゲロイアの騎士達は、「あの燭台に勝ったぞ」と言って沸いた。ラナ・レパラダの上半身が射出されて落ちて、ウエボがラナ・レパラダの下半身から離脱してレナクァホに変形すると、赤い彗星に向かって飛び立った。すると騎士達は、「我らの王子様をお迎えするんだ」と叫んで、蜂起した。レナクァホが彗星の中に飛び込むと、赤いガスの中に巨大なシャンデリアがあった。カエサルが「あのシャンデリアが彗星の本体だ」と言った。そしてレナクァホはミサイルを撃ち始めた。シャンデリアからの反撃は、全く無かった。カエサルは、反撃が無い事を不思議に思った。その時レナクァホから発射されてたミサイルの弾頭は、普段の陽電子カプセルではなく、反陽子カプセルであった。やがてシャンデリアは炎に包まれ、爆発し始めた。同時にレナクァホは逃げ始めた。ガスの外に出ると、幾つかの火柱がガスの外に飛び出した。その時セレニタはフロッピーを取り出すと、別のフロッピーを入れて、スロットルを押した。するとレナクァホは一気に加速した。レナクァホの最大速度は秒速35786キロであるが、そのフロッピーはそれ以上のスピードが出せるように、プログラムを書き直してあった。しかし数秒後に、レナクァホの後ろ半分が爆発して前半分は吹き飛ばされた。その後彗星は消滅した。

カエル大戦 0 ゲロイア星編

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 プレイアデス星団の、アステローぺIとアステローぺIIが分裂する前の、原アステローぺの周りを、惑星ゲロイアが回っていた。ゲロイア星は、海が無くて、星全体が砂漠で覆われていた。人々は、人工の、大きな河を作って、その河の傍に町を作っていた。その星では、灌漑工事をするロボットが多数作られていた。それらは、照る照る坊主型で、逆様になって、スカートの中から特殊な音波を出して、上空の雲や水蒸気を雨に変えるロボットであり、風呂桶の形で、水を運んで、シャワーで畑に水を撒くロボットであり、フォークのような形で、地面を突いて、地下水を噴き出させるロボットであった。そして水がある場所に住んでて、人間と同様に尻尾が無くて、脚が長いカエルは、神の使いとされて、神像はカエルの顔をしていたが、カエルの足では二本足で立てないので、無理やりカエルの足で直立させた像と、足が人間の足に似ている像と、足が鳥の足に似ている像が混在していた。そして、最強のロボット兵器も、しばしばカエルの顔に作られていた。

1 解説

 この作品は、2018年の11月に、ジョーヴェ編を書き終わった後に書き始めて、2019年の二月に書き終わりました。ゲロイア(Geloia)とは、ギリシャ語で「ひょうきんな」とか「笑うべきもの」という意味です。

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 イノゴ・ハレッド・ベレロフォンテ6世が王であった時に、テロリストが、アンドリアスというロボットに乗って反乱を起こした。アンドリアスは、イモリが二本脚で立って直立したような姿であった。地上で走る時は、アルファベットのTのような姿勢であり、ステムは脚部、右のアームは尻尾、左のアームは頭部と胴体であった。地上で歩く時や立ってるだけの時は、胴体を上に起こして、首を曲げて頭部を前方に向けるので、アルファベットのFのステムが胴体と脚部、バーが尻尾、アームが左にずれて逆向きになったのが頭部という姿勢であった。そして水中で移動する時は、首を真っ直ぐにして、胴体と頭部を前方に向けて、脚部を後方に向けるので、ハイフンの右半分が尻尾と脚部、左半分が頭部と胴体という姿勢であった。二足歩行をするロボットは、当時としては画期的であったが、オートバランサーの性能が不十分であったので、長い尻尾でバランスをとっていた。それらは背中に二基の、イモリの幼生に似た形のポンプジェットを付けていて、運河の中で潜水して、高速で移動していたので神出鬼没であり、10数メートルの身長しか無かったにもかかわらず、陸上でも、小回りが利くので、王朝の主戦力であった地上戦艦よりも強力であった。王朝は、最初は押されていたが、鹵獲したアンドリアスの頭の上に、高性能のオートバランサーを搭載したオタマジャクシ型のパーツを付けて、必要が無くなった尻尾を取り外して、アニューリー・ディプロセファルスと名付け、それはやがて、単にアニューリーと呼ばれるようになった。それは、頭部がオタマジャクシで、胸がカエルの顔のような姿であった。そしてアニューリーを複製して量産し始め、騎士達はアニューリーに乗ると、アンドリアスと互角に戦って押し返し始めた。

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 そんな時に、まだ少年であったイノゴ・エノック・ガニメデス7世は、独自の設計でラナの実験機を四体作った。ラナは、カエルの顔をした人間のような姿であった。一体目は顎の下が銀色で、それ以外は紺色で、四週間中の一週間目に機能を停止して、自動で自己メンテナンスをするように出来ていて、テストパイロットとしてオリゲンが乗り込んだ。二体目は、顎の下と腹部と上腕部と腿が銀で、それ以外が黒に塗られ、意味も無く胸が赤い板で飾られていて、四週間中の二週間目に機能を停止して自動で自己メンテナンスをするように出来ていて、テストパイロットとしてエヴァグリィが乗り込んだ。三体目は、顎の下と腹部と上腕部と腿が銀色で、頭は赤、胸と足は上半分が赤で下半分が濃い青で、それ以外は濃い青で、所々に黄色い突起や飾りがあって、四週間中の三週間目に機能を停止して自動で自己メンテナンスをするように出来ていて、テストパイロットとしてディディムが乗り込んだ。四体目は顎の下と腹部と腕と腰と脚が白で、胸は明るい青で、足は上半分が白で下半分が赤くて、コクピットハッチも赤くて、所々に黄色い飾りと突起が着いていて、四週間中の四週間目に機能を停止して自動で自己メンテナンスをするようになってて、テストパイロットとしてキリルが乗り込んだ。そしてイノゴ7世自身も、フライシュマンガラスガエルに似た姿の、外装が透明なプラスチックで出来ていて、中の機械が見えていて、背中には、中に埋まって見えない機械の動きと連動して光るランプが付いていた。

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 そしてデータを充分に集めると、完成品のラナを作って、オルドアと名付けた。オルドアは全身が黄色に塗られて、モウドクフキヤガエルに似ていた。そしてそのオルドアに乗って、アンドリアスと戦い始めた。オルドアはアンドリアスよりも強力だったので、騎士達も、アニューリーから、量産されてラナと名付けられたオルドアに乗り換えて戦い始めた。ラナは陸戦専門であったので、アニューリー達は、アニューリーIIに改装された。アニューリーIIは、身体各所に、オタマジャクシ型の飛行ユニットが配置されて、空を飛ぶ事が可能であったが、潜水が出来なくなったので、王朝製のアンドリアスも作られるようになった。こうして、ラナは地上でアンドリアスと戦い、空中からアニューリーIIが支援し、運河では王朝製アンドリアスが敵のアンドリアスと戦って、テロリストの反乱を、完全に鎮圧した。

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 アンドリアスはイモリが二本足で立ったような格好で、量産機は黒と赤で塗り分けられていたが、一機だけ全身がピンクで、左右の頬に三本ずつの、ラジエーターを付けて、体内に三基のジェネレーターを搭載した機体が、凄い速さで走り回っていた。その他のワンオフ機としては、イベリアトゲイモリに似た機体が、その背中から無数の剣を突き出し、背後の敵を穴だらけにした。それからアニューリーは、顔がオタマジャクシで胸がカエルの顔で、ラナはカエルが二本脚で立ったような姿であった。戦後、アンドリアを改良した、サイレンという水中バスが作られた。それは運河の中を通って、港から港へと渡り、両手で港のボラードを掴んだが、陸には上がらないので、脚は無かった。胴体は客席に改造されていて、乗客は、口から乗降をした。

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 イノゴ・エノック・ガニメデス7世は少年であった頃に、ラナ・オルドアを作って乗り込み、アンドリアスと戦った。オルドアは黄色いモウドクフキヤガエルに似ていた。そして王として即位した後、オルドアは城の庭に飾られ、オルドアを市販の部品だけで作れるように設計し直した機体が、コモン・ラナとして一般向けに市販された。そしてオルドアを新技術で改良した機体が、ラナ・ツァパルディアとして、制式に量産されるようになった。ツァパルディアは、ヒメアマガエルが鎧を着たような姿であった。

 騎士になりたい者は、自作のラナに乗って、他の騎士志望者のラナと試合をして経験を積んで、王に認められた者が、騎士に任命されて、国からツァパルディアを与えられるようになった。ツァパルディアの駆動系は、イオン・アクチュエーター・システムであり、弗素9価陰イオンとネオン9価陽イオンという電離ガスが、エネルギー原として使われていた。ツァパルディアの上半身はMB-77であり、下半身がMG-92、そしてコクピット・ブロックがGC-63であった。MBはメカニック・ブラッサートで、機械の籠手という意味で、MGはメカニック・グリーヴで、機械の脛当てという意味で、GCはグレート・キュイラスで、大きな胴鎧と言う意味であった。

 ゲロイア星は、錫が豊富であり、錫にアンチモンと、幾つかの成分を加えて、非常に硬い錫合金を発明した。そして、鉄が作られる前は、その硬い錫で鎧を作っていて、強度が必要な部分には、銅にアンチモンと、幾つかの成分を加えた、硬い銅合金を使っていた。そして鉄が作られるようになった後も、美しくないという理由で、鉄の鎧に、銅色と錫色の塗装がされていて、後には、新米の騎士の鎧は水色とオレンジ、一人前の騎士の鎧は水色と緑、ベテランの騎士の鎧は水色と紺色で彩色されるようになった。ツァパルディアも、それらの色で塗られていた。ツァパルディアを乗せて飛ぶ飛行ユニットは主に二種類が使われていて、一つはローシャンという名前の、オタマジャクシ型の飛行機であり、地上では馬の様な脚が生えて地上を走り、空中では脚を収納して飛んでいた。形式番号はGLA-90で、GLAとはグロウエイブル・リムド・エアロネフの略で、生育可能な手足のある飛行機という意味であった。それはスピードが必要な場合に使われた。

 もう一つの飛行ユニットは、ネヌファルという、浮き草の葉のような形の飛行機であり、その形式番号はUF-163であった。UFとは、アンヴァリエイブル・ファイター(変形しない戦闘機)の略であった。それは、空中に止まって活動する場合に使われた。

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 イノゴ7世の治世下のゲロイア星では、地球のニホンアカガエルに似たロボットが、一般社会でコモン・ラナという名前で市販されていた。そのコモン・ラナを高地用に改造したのが、グラウシュピッツであった。それは地球のヤマアカガエルに似ていた。グラウシュピッツは、山仕事用なので、エネルギーが沢山必要だが、空気が薄いので、下顎に吸気口兼排気口を多数付けられたので、下から見上げると、下顎に黒い点が沢山あるように見えた。そして、前腕部と下腿部に酸素タンクを付けられていた。コモン・ラナは、口先から、鼻と目を通って後頭部に伸びる線が、左右に一本ずつ引かれていて、真っ直ぐであったが、グラウシュピッツは、特製品だという事を示すために、目の後ろの黒い三角形から離れる部分で、線が曲がっていた。

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 騎士志望者のアッツ・C・サクライオスがコモン・ラナを改造して作ったストリームβは、地球のナガレタゴガエルに似ていて、強敵と戦う時は、動力炉をフル回転させて、全身の放熱板を開いたフル・ジェネレイティング・モードになった。

 

 また別の騎士志望者のトノ・ダルマは同じ発想で、地球のトノサマガエルに似たJペロフィラックスを作った。普段の姿はビショップ・モードであり、強敵と戦う時は、タイラントモードに変形した。頭の上から、トサカのような放熱板が出て、胸のシャッターが開いて排気ダクトが露出して、肩当てが横に広がって放熱板として働くようになって、スカートがミニからロングになって、分割されて広がって放熱板として働くようになって、脛の下半分が脛の上半分の中から押し出されて、ロケットノズルが露出した。

 

 コロステートス・プラッティが作ったアニューリーII・プラッティは、プラットコオイガエルに似ていて、空中戦を得意とした。彼はまた、アニューリーII・プラッティから、コクピットブロックがある腹部を取り除いて、自動操縦兼遠隔操縦のラヤンダも作らせて、アニューリーII・プラッティに従わせた。ラヤンダは胸の下がすぐ腰で、腹部が無い他、区別をしやすくするために腕と脚を赤く塗られていた。ラヤンダは無人ロボット兵器として使い勝手が良かったので、後に敵に接収され、フローテイターという名で量産された。

 

 騎士志望者ペリ・グレーヌ・ド・ビュフォンが作ったクラポー・ドーレは、地球のオレンジヒキガエルによく似たロボットであった。本体は、黄色地に、赤と黒の点が沢山付いていて、甲羅はオレンジ色で、強敵と戦う時は、甲羅が外れて、もう一体の、無人で動くラナになって、二体で攻撃をしていた。

 

 夫婦が二人で乗るラナもあった。夫のピーター・アーガスと妻のポーラ・ハイペロリアス・アーガスが作ったラナ・ハイペロリアス・アーガスであり、右半身は、地球のアルゴスクサガエルのオスに似た模様であり、左半身はアルゴスクサガエルのメスに似た模様であった。強敵と戦う時は、二人並んで座っているコクピットの中に仕切りが出来て、機体が左右に、真っ二つに切れて、二つに分かれると、頭の下半分の中から再生頭蓋骨がせり出して上にずれて、頭蓋骨から目が飛び出した。カエルの肩甲骨は前の方まで伸びて、胸骨に繋がっているので、背骨と胸骨を軸にして起き上がって、鎖骨も起き上がって、肩甲骨と鎖骨が互いに支えあうようにくっついて固定されて、折り畳まれてた腕の骨が展開した。そして仙骨と腸骨が繋がったパーツは、尾端骨の上端と下端を軸にし回転して展開し、折り畳まれてた脚の骨が展開して、再生足は、骨に靴底がくっついてるようなデザインであった。本物のカエルと違って、脚は腸骨の下端から生えていた。背骨は突起と穴が、互い違いに並んでいて、再び合体する時は、片方の突起がもう片方の穴にはまるようになっていた。

 

 サキッシュ・マライスは、サキシマヌマガエルに似ていて、足の裏にホバーが付いてて、移動時には踵から車輪が出て、止まる時や方向転換する時には爪先から杭が出た。そしてジャンプをする時は、脛の中で爆発が起こって脛の骨が飛び出して、脛が二倍の長さになって、脛の脇から空薬莢を排出し、着地する時は、二倍の長さになってた脛が、ゆっくりと縮んで、衝撃を和らげた。

 

 G・ライヤーが作ったトードセントールは、ニホンヒキガエルに似ていて、必要に応じて、脇腹から隠し腕を出して、四本腕で戦った。そして不整地では、脚が付け根から回転してガニマタになり、脇腹から隠し腕を出して、肩と内部胴体が、胴体の中から上に押し出されて、内部腰で折れ曲がって外部胴体と脚が前に倒れて、隠し腕で地面を踏んで、カエルのケンタウロスのような姿になった。

 

 ローゼンベルクが作ったラナ・グラディアトールは、ローゼンベルクアマガエルに似ていて、体の色んな場所に、ソード、レイピア、シミタール、マンゴーシュ、日本刀その他の、沢山の種類の剣を収納していて、前腕部に付いている円盤が、袖口を軸にしてめくれると、その円盤の裏にもツメがあった。

 

 ラナ・コキはコキーコヤスガエルに似ていて、全身を光らせて、光の球になった状態では無敵で、空を飛ぶ事が出来て、どんな敵も、体当たりで吹き飛ばした。

 

 サムエル・バジェットが作ったレピッド・ラナはマルメタピオカガエルに似ていた。岩の塊りのような鎧を着ていて、鎧を脱いで裸になると、スピードアップした。そしてうなり声で、見える範囲にある家を吹き飛ばした。

 

 トーマス・ベルが作ったセラトフリス・オルナータは、ベルツノガエルに似ていて、穴掘りが得意なので、畑を耕したり、工事を手伝ったりしていた。戦闘時は、強敵と戦う時に、リミッターを解除すると、ビーストモードになって、自動操縦で激しく戦った。レピッド・ラナとセラトフリス・オルナータの試合の様子はこうであった。最初はセラトフリス・オルナータが一方的に攻めていたが、鎧に阻まれてダメージを与えられないでいた。レピッド・ラナが鎧を脱いで、素早く動けるようになると、セラトフリス・オルナータは裸の機体ならダメージを与えられると思って、ツメで刺そうとしたが、レピッド・ラナがその手を空手チョップで切り落として、セラトフリス・オルナータを抱きしめて吠え始めた。セラトフリス・オルナータは、レピッド・ラナの声の衝撃でダメージを受けたが、そのまま走って押して、レピッド・ラナを後ろの岩に何度もぶつけ始めた。レピッド・ラナも負けずに何度も吠えて、セラトフリス・オルナータにダメージを与え続けて、両者とも、ほぼ同時に機能を停止した。

 

 トリコ・ロブストスが作ったラナ・ペルーダは、ケガエルに似ていて、腰周りから、沢山の動力パイプが生えていた。通常の仕事は、機体内部を通るパイプだけで充分であったが、力仕事をする時は、必要に応じて、全身の関節に、一つから五つまで付いているアダプターに、動力パイプの先端を差し込んで働いた。幾つかの企業が、トリコ・ロブストスにライセンス料を支払って、各社で使うラナ・ペルーダを作った。

 

 モーリス・ドランカーが作ったラナ・ラヴビーアは、モリアオガエルに似ていて、胸には、ビールの絵が描いてあった。指先に開いてる穴から、泡を吹き出して、泡に包まれた敵は、泡が固まるので、動けなくなった。

 

 レインワードが作ったラナ・ヴォランテは、レインワードトビガエルに似ていて、前腕部と脛に付いてる紺色の板を展開すると、ローターになって、空を飛べた。脹脛とハムストリング部分と、腕を曲げたら内側になる部分が金色であり、金色の部分が発熱して黄色く光っている時は、ラリアットと後ろ回し蹴りで、敵を溶断した。

 

 テリー・ストロングファーザーが作ったアフリカン・ブルは、アフリカウシガエルに似ていて、身長が高くて真丸に太っており、巨体とパワーを生かした格闘が得意であった。遠距離の敵に対して戦う時は、口を開くと、中に二つの目と、その上の、人間の額のような位置に大型のビーム発射口があって、その発射口から大出力ビームを射出した。

 

 フィサライモス・ナッテレーリが作ったラナ・クワットロッキは、クイアバドワーフガエルに似ていて、お尻にも目が二つあったので、背後からの攻撃も効果が無かった。操縦席では、前方斜め下に、透明な板で出来たスクリーンが配置されていて、後ろの様子が、半透明の映像で出るようになっていたが、ナッテレーリ自身は、後ろばかりを気にしていて、顔を左右に向けないと横が見えない事を忘れていて、側面からの攻撃が見えなかったので、横からの不意打ちにより敗北した。

 

 ラナ・パラドッサーレはアベコベガエルに似ていて、宇宙開発に使われた。大型のバックパックのアタッチメントにブースターを付けた姿は、手足が生えて顔がカエルらしくなった巨大なオタマジャクシのようであった。ブースターから火を噴いて宇宙に飛び上がり、宇宙に着いたら、ブースターを切り離して、人工衛星の組み立てや修理などをした。バックパックと、身体各所の追加装備に、色んな道具を入れていた。作業を終えて帰る時は、バックパックと追加装備を捨てて裸になり、それらは大気の摩擦熱で燃え尽きて、ラナ・パラドッサーレの本体は、冷却ガスを噴出しながら降下して、大気圏内に来ると上半身と下半身を切り離して捨てて、腹部の中にあったコクピットブロックが、オタマジャクシ型の飛行機に変形して、飛んで帰還した。

 

 ダライアス・ナッシュ・コウチが作った、ビバリウムという巨大な飛行物体は、立方体であり、前面は緑で、それ以外の五面は土色であった。前面は中央にカエルの顔が付いてて、その両側には、花のように見えるミサイルランチャーやビーム砲が、多数配置されていて、背面にはロケットノズルがあり、底面からは、ランディングギアが出るようになっていた。格闘戦をする時は、中からコーチスキアシガエルに似た姿のスカフィオプスが飛び出した。スカフィオプスは、爪先からヒートナイフが出て、主に蹴り技で戦った。

 

 ラナ・ナリゴナは、ダーウィンハナガエルに似ていて、コクピットは腹部にあったが、胸部の中に椅子が沢山あって、大勢の人を乗せる事が出来た。そして胸が前に張り出すと、通常の二倍の人数を乗せる事が出来た。それは車で行けない場所に人を運ぶ時に使われたが、元々は、戦場に兵士を運ぶために開発されたので、胸の装甲が分厚くて、敵に襲われた時に武器を持って戦えるように、手も付いていた。目的地に着くと、四つん這いになるが、頭部と胸部は一体であり、腹部と繋がっている両肩を軸にして回転して垂直を保ち、人は口から出るエスカレーターを使って、乗り降りをした。

 

 ラナ・ナリゴナが、主に作業員や大工などを運ぶのに使われたのに対して、ピパピパは、観光客を運ぶのに使われた。ピパピパはコモリガエルに似ていて、常に四本足であって直立はせず、低速の時は歩き、高速の時は、地上より少し高い場所を飛んだ。背中には沢山の穴があって、穴の中には客席が一つずつあり、必要に応じて透明なドームで覆われた。

 

 オォファガ・プミリオが作ったラナ・フラゴラは、イチゴヤドクガエルに似ていて、背中には、オタマジャクシ型の飛行銃を多数装備していた。戦闘の時は、飛行銃を切り離して、遠隔操作をして、オールレンジ攻撃をした。

 

 クラポー・アクーシュールは、サンバガエルに似ていて、腰にヒートロザリオを巻きつけていて、戦闘の時は、そのヒートロザリオを振り回して攻撃した。

 

 ラナ・シルヴァティカはアメリカアカガエルに似ていて、寒冷地仕様であり、戦闘の時は、口から液体窒素を吐いて敵を凍らせた。

 

 ラナ・リマはアジアウキガエルに似ていて、水の上に立つ事が出来た。

 カッシーナが作ったラナ・コレドーラはセネガルガエルに似ていて、走るのが得意であった。ラナの足はフロッグ・フット、チキン・フット、トルー・マン・フット、そしてフェイルス・マン・フットの五種類があった。フロッグ・フットは本物のカエルの足に似ていて、踵の前方に長い板が生えてて、その板の前方から五本の指が生えていて、薬指が一番長く、中指と小指はその次に長く、人差し指はその次に長く、親指は一番短かった。本来は二足歩行に不向きであり、巧妙にバランスを取って無理矢理立っているので、戦闘は出来なくて、主に式典用であった。チキン・フットは、鳥の足に似ていて、三本の趾が前を向いてて、一本の趾が後ろを向いていて、二足歩行が容易で、戦闘も出来た。カエルの絵をいい加減な描き方をすると、手足が鳥の足に似た形になるので、本物のカエルに少しは似せようとこだわりを持つ人達に使われた。トルー・マン・フットは、人間と同様に、踵の前方に中足、そして中足の前方に爪先が付いてて、人間と同じ動き方をした。そしてフェイルス・マン・フットは、足首の斜め下後方に踵、足首の斜め下前方に中足、そして中足の前方に爪先が付いてて、トルー・マン・フットよりは、動作の制御が容易であった。そして走り方には、人間と同様に、右腕と左脚が同時に前に出る走法と、右腕と右脚が同時に前に出る走法の二種類があった。右腕と左脚が同時に前に出る走り方は、機械での制御が難しかったが、人間に似た動きなので、パイロットはラナの動き方を把握しやすかった。それに対して、右腕と右脚が同時に前に出る走り方は、コンピューターで制御しやすい代わりに、パイロットが動作に慣れにくくて、走る姿が滑稽だとして嫌う者もいた。カッシーナは、四種類の足と二種類の走り方を組み合わせた、八種類の走法を何度もテストしてデータを蓄積した。

 

 ガストロテカ・コルヌータが作ったラナ・マルスピアーレ・コルヌータはツノフクロアマガエルに似ていて、背中に装着している格納庫から、ミニサイズのカエル型ロボットのラ二ータを多数出動させた。ラニータは人間より一回り大きい自動操縦ロボット兼パワードエクソスケルトンで、生身の人間には出来ない危険な仕事を無人で行ったり、精密な作業が必要な力仕事を有人で行なったりした。

 

 スタンパ・レオパルドが作ったブラキチェファロ・レオパルドは、ヒョウガラコガネガエルに似ていて、直立するには、三脚のような形の三本趾の足で充分ではないかという事で、足がそのような形に作られた。そしてブラキチェファロ・レオパルドの手は指が二本だけであり、武器を掴むだけの、最小限の機能だけを持っていた。通常、ラナの手は三種類があって、一つはフロッグ・ハンドと呼ばれる、本物のカエルの手に似た四本指で、薬指が一番長くて、小指と中指が少しだが短くて、人差し指は更に短くて親指を欠く手は、仕事が殆ど出来なくて、式典用意外に使われる事は稀であった。二つ目はチキン・フット・ハンドで、三本の指と一本の指が逆向きに生えてて、ある程度の仕事は出来たが、人間の手には似てないので、動作プログラミングが困難であり、カエルに似せようとこだわりを持つ者だけが使用した。三つ目はマン・ハンドで、人間の手と同じ形なので、様々な仕事が出来て、プログラマーが自分の手を見ながら、動作プログラミングが出来た。

 

 イノゴ・エノック・ガニメデス7世が最初に作ったラナ・オルドアは、身長が12メートルであったが、騎士や騎士候補者達は、強いラナを作ろうと、様々な技術を盛り込んだので、ラナ達は恐竜的進化を遂げて大型化していた。イノゴ7世が王位に就いてから設計したツァパルディアも、王の信任篤いジェイガン・アージム・ハッチキューが多くのラナ達のデータを元に改良した結果、最終的には身長が16メートルにまで大型化した。そんな中で、ペドフリーネ・デ・アマウは小型のラナの、ラナ・デ・アマウを作った。それはアマウコビトガエルに似ていて、椅子に座って操縦が出来る最小の大きさで、身長は4メートル程であった。パイロットの頭はラナの頭部に収まり、腕と胴体と腿および、椅子の背もたれと座面は胸の中に納まり、脛と足は腹部の前半分に納まり、乗降時は、胸の前面と上面と頭部が一体となって、背中の上端を軸にして跳ね上がった。ラナと似た形状の、動力付きの鎧のようなラニータが既にあったので、ラナとは座席に座って操縦するロボットで、ラニータはパイロットの動きをトレスして動くロボットと再定義された。

 

 逆に、大型のラニータを作った者もいた。短剣使いの名手であったバビーナ・スーバスペラは、得意な短剣での格闘をラナでやろうとして、コクピットに操縦席を置かず、パイロットは電線が付いた鎧を着るようにした。それはオットンガエルに似ていて、ラナ・スーバスペラという名前であったが、ロボットがパイロットと同じ動作をするので、厳密には大型ラニータであった。

 

 アンリ・エミール・ソヴァージュはラナ・フィロメデューサを作った。それはソバージュネコメガエルに似ていた。ラナ・フィロメデューサは操縦席が二つあり、ラナとして使いたい時は操縦席と操縦桿やスロットルやペダルがある方を使い、ラニータとして使いたい時は、もう一つの操縦席に移って、全身に鎧を着けた。

 

 グラシクサロス・リューマリオスが作ったラナ・ラスパはネコジタアマガエルに似ていて、シルエットこそは普通に見えるが、前身に細かいトゲを沢山付けていて、主に相撲やレスリングで戦った。

 

 マイオバトラカス・ガウルディーは防御力を追求して、カメガエルに似たラナ・トルトゥーガを作った。全身をブヨブヨした分厚い装甲板に覆われていて、カメの甲羅に似た盾を持って、その盾の裏に武器を収納していた。それはカメラである目が傷つかないように、あまり飛び出してないなど、あまりカエルらしくない顔だったので、甲羅の無いカメが人工の甲羅を持ってるなどと、悪口を言われていた。また、マイオバトラカスの友人であったフライノップス・ヒラリーは、嫌がらせ半分に、カエルらしい顔だが、首が伸縮自在で長く伸びて、体はカメに似たふざけたデザインのロボットのトルトゥーガ・カンパニータを作って、防御力のテストにしばしば就き合った。それはヒラリーカメガエルに似ていた。

 

 サイクロラナ・プラティーセファラは、運河から離れた地方に水を運ぶために、市販のコモン・ラナから不要な部品を取り除いて、隙間に貯水タンクを備え付けて、ラナ・コンテンドール・デ・アグアを作った。それはミズタメガエルに似ていた。

 

 ブレヴィセップス・アドスペアソスが作ったラナ・デ・リューヴィアは、アメフクラガエルに似ていた。外装の表面に、微小な風船を含んだ弾力性のある装甲を貼り付けていて、その装甲に空気を送って膨らませて、敵の目を晦まして攻撃をした。

 

 ネクトーフリュノイデス・アスペルギーニスが作ったラナ・ヴァッサーヴェアファーは、キハンシヒキガエルに似ていて、畑に水を撒いたり、消火活動をしたり、時には警察に呼ばれて暴徒に水をかけたりした。

 ペドロ・デ・キトとディエゴ・デ・キトが作ったアニューリーII・デ・キトは、キトコオイガエルに似ていて、火山が噴火した時に、バスを抱えて麓の町に飛んで行って、人をバスに乗せると、そのバスを抱えて安全な場所まで飛んて運んだ。

 

 ペルトフリューネ・レムールが作ったラナ・コンチョはプエルトリコヒキガエルに似ていて、貝殻に似た武器で敵を挟んで捕まえたり、そのまま貝殻を閉じて押し潰したり、閉じた貝殻で打ったりした。

 

 ドゥタフリノ・メラノティクトは、ヘリグロヒキガエルに似たラナの、サポ・コムン・アシアティコを作った。彼はまた、アンドリアスから水中航行に必要な部品を取り除いて、体は高速走行の姿勢で、首は上に向けて、頭部は前に向けた姿勢に固定して、その姿勢で速く走るように改良してデイノニクスと名付けて、サポ・コムン・アシアティコが乗る馬として使用した。

9

 惑星ゲロイアの、ある町にトラキスと呼ばれる少年がいた。彼は学校を卒業すると、小遣いをまとめてラナを売ってる店に行った。すると店の主人は「こんな金じゃ足りないな」と言った。そこでトラキスは「それなら今日は足だけ作りたいと言った。店の主人は「まあ、足だけなら作れるな。どんな足にしたいか」と言った。トラキスは「踵に車輪を付けて、急ぐ時は車輪を下に向けて、爪先を浮かせて車輪を回すようにしたい」と言った。すると店の主人は「作る準備をするから、しばらく待っていろ」と言って、機械のスイッチを入れて、工具を出し始めた。そこでトラキスは椅子に座って、カバンからお菓子を出して食べ始めた。そのお菓子は、表面はダークチョコレートとホワイトチョコレートで色分けされていたが、中身はケルノンだったので青かった。そこに店の主人が来て、「すまんな。今錆び止めは切らしてるんで、中の機械もコクピット色で塗って良いか」と言った。錆び止めとはピンク色の塗料であり、コクピット色とは水色の塗料であった。トラキスは「外から見えないから中の機械が水色でも別に変じゃないだろう」と言ったが、店の主人は「ほんの僅かだけ割高になるな。足だけなら大した額じゃないが、全身が出来る頃には差が大きくなるだろう」と言った。するとトラキスは「まあ、全身が出来るまで何か月もかかりそうだから大丈夫だ」と言った。店の主人は「よし決まった。この書類にサインしてくれないか」と言って、トラキスは書類に「Traquicefalo De Leche Resinifictriz」と書いた。店の主人は「君はトラキセファロ・デ・レーチェ・レシニフィクトリスというのか」と言った。トラキスは頷いた。店の主人は「ラナの名前も登録しなきゃいけないが・・・」と言って、トラキスが食べていたお菓子を見ると、「そのお菓子みたいな色のカエルがいるんだけど、アマゾンミルクガエルというんだ」と言って、店の奥に走っていくと、カエルの図鑑を持って戻って来て、トラキスにアマゾンミルクガエルのページを見せた。それは肌が濃い茶色と白で、口の中は水色で、目の縁は金と黒であった。トラキスはアマゾンミルクガエルの写真を見て笑って「こんな色で良いよ」と言った。店の主人は「それじゃあラナの名前はどうするか」と言うと、トラキスは「ちょっと待って。名前はすぐに決められないよ」と言った。店の主人は「とりあえずラナ・デ・レーチェにしておこう。名前が決まったら書き直すから言ってくれ」と言った。それから店の主人が値段を言うと、トラキスは「De Otrera a Traquiz」と書かれた封筒からお金を出して、店の主人に渡した。

 

 翌朝、トラキスはミルク配りをして、給料を貰った。家に帰ると、母のオトレラ・レシニフィクトリス・ラ・レイナ・デ・アマソナスが彼に「騎士になりたいなら剣の稽古をしなさい。剣の稽古を毎日したらお小遣いをあげるけど、稽古をしないなら働きなさい」と言った。そしてトラキスはオトレラとフェンシングの稽古を始めた。

 

 トラキスは自宅でラナ・デ・レーチェの設計図を見ていた。足の骨は既に完成していたが、そこから先はまだ白紙であった。後ろを向いている第一趾の角度を変える事によって、踵の車輪を地面に着けたり離したりする仕組みであった。第二趾と第三趾と第四趾は前を向いていて、中足と爪先の中に入る予定であった。トラキスは、まだ作ってない脛の骨を描き始めた。膝の下には脛骨と腓骨があって、足首の上には跗蹠骨があって、普段、跗蹠骨は脛骨と腓骨の間に収まっているが、ジャンプをする時には、跗蹠骨が脛骨と腓骨の間を勢い良く滑り下りて、脛の長さが二倍に伸びるようにした。その時、かすかに地面が揺れた。すると母のオトレラがトラキスの部屋に来て「近くで二人の騎士が試合をしているから見に行きなさい」と言った。トラキスは家を出ると、白いラナと金色のラナが対峙しているのを見つけて、もっとよく見える距離まで走って行った。ラナは身長が12メートル程の巨大ロボットなので、近付き過ぎると危険なので、充分に見える距離まで来ると、立ち止まった。白いラナはセマダラヤドクガエルに似たムーンシャインであり、背中に無数のオタマジャクシ型のパーツを付けていた。そして金色のラナはキンイロアデガエルに似たマンテラ・ドラータであった。ムーンシャインの背中に付いていたオタマジャクシ型のパーツが背中から離れて空中に浮いた。それを見たトラキスは思わす「本物のガングースだ!」と言った。ガングースとは、遠隔操作、或いは自動操縦で飛ぶ銃であった。ムーンシャインがマンテラ・ドラータを指指すと、ガングースに搭載されたコンピューターがマンテラ・ドラータを敵と認識して、その敵めがけて飛びながら陽電子ビームを撃ち出した。マンテラ・ドラータはそれらのビームを避けると、陽電子マスケット銃で一基のガングースを撃ち落した。残りのガングースは通り過ぎると、Uターンして戻って、再びマンテラ・ドラータを撃った。マンテラ・ドラータはそれらのビームも避けながら、周りを飛び回るがグースを一つずつ撃ち落し始めた。一基のガングースがマスケット銃を壊すと、マンテラ・ドラータはヒート・ソードで、残りのガングースを切り落とし始めた。最後のガングースが切られると同時に、ムーンシャインはヒート・ソードを持ってマンテラ・ドラータに飛び掛り、二体のラナ達は剣術で戦い始めた。そしてマンテラ・ドラータとムーンシャインは絡み合いながら、無人の古城に当たって外壁を突き破って、建物の中に消えた。建物の外からは見えなかったが、ムーンシャインがマンテラ・ドラータを蹴り倒して、仰向けに倒れた敵の上に飛び上がってから降下して、ヒートソードで刺そうとした。その時マンテラドラータは鼻の穴から銃弾を発射し、ムーンシャインはそれを避けたが、銃弾が天井に当たって建物が崩れ始めた。そして古城が崩れた。その後静かになったので、トラキスは崩れた古城の残骸をしばらく見ていた後、帰ろうとしたら、ムーンシャインが帰って行くのが見えた。そしてトラキスは家に向かって歩き始めたが、別の場所にマンテラ・ドラータが歩いて帰るのを見つけた。トラキスは家に入るとオトレラに「ガングースはオタマジャクシの形なのにどうしてグースという名前なの。グースって雁でしょう」と言うと、オトレラは「最初に作られたガングースが鳥みたいな形だったからよ。最初のガングースを見た人が、カエルが鳥を使うとはけしからん。オタマジャクシを使えと言って、オタマジャクシ型のガングースを使ったの。その後でガングースを作った人達も皆、オタマジャクシの形に作ったのよ」と言った。

 

 トラキスはラナの店に行くと、脚部と腰を作って貰った。足の骨の形は三前趾足の鳥に似ていて人間にもカエルにも似てなくて、脛の骨は生物では有り得ない構造であり、大腿骨は人間やカエルと同じであったが、骨盤の形はカエルにしか無い独特の形であった。しかし色々な機械を取り付けたので、カエルらしい骨盤は見えにくくなった。店の主人はトラキスに、コクピットはどんな形にしたいかを聞いた。その時トラキスが持ってた予算では、正方形のスクリーンを四枚だけ購入可能だったので、一枚は正面、一枚は斜め右前、一枚は斜め左前、そしてもう一枚は斜め上前に配置した。スクリーンは金が入り次第、継ぎ足して、最終的には正四角形のスクリーンが、床を除いて17枚、正三角形のスクリーンが8枚の、下以外の全方位に視界がある、斜方立方八面体の形の空間にする予定であった。店の主人は、トラキスの希望を聞くと、斜方立方八面体の空間が空けられるように機械を配置して、人間の臍のような位置にコクピットを設けた。

 

 トラキスはラナの店の主人に、アマゾンミルクガエルについて聞いた。すると店の主人は「肉にアントシアニンが含まれてるので肉が青くて、敵に襲われると、白い毒汁を皮膚から出すので、それがミルクガエルという名前の由来だ」と言った。その日は、背骨と胸を骨を作って、機械で肉付けをした。カエルには肋骨が無く、代わりに肩甲骨が、腕の付け根を越えて前に伸びて湾曲して、胸骨に届いて輪の形になる。コクピットの右には、陽電子ビーム砲があり、左には、空中で武器を蒸着生成するインジェクターを配置し、右胸の中にラニータを収納し、左胸に反陽子ビーム砲を設けた。

 

 トラキスは母のオレトラからフェンシングを習っていたが、彼自身は、長くて幅の広い片刃の剣で切る方が戦いやすいと思っていて、剣の設計図を描いていた。それは切っ先は両刃であったが、峰はジェネレーターであり、剣が飛んでいる間も発熱できるようになっていた。そして鍔にはガングースからビーム砲を取り除いた物を付けていた。剣の設計図を描き終わると、机の引き出しに仕舞って、ラナの店に行くと、頭部の骨を作って貰った。店の主人は「今は鼻の穴の中に連射式の大砲を備え付けるのが流行りだ。大した値段じゃないから付けろ」と言った。トラキスは「それは無くても良いよ」と言ったが、店の主人は「必要が無いなら使わなくても良いんだが、あればいざという時に役に立つかも知れないじゃないか」と言って備え付けた。

 

 トラキスはラナの店に、腕の骨を作って貰いに行ったが、店の主人に、ある質問をした。人間の前腕部の骨は、橈骨と尺骨という二本の棒で出来ているが、カエルの前腕部の骨は、橈尺骨という一本の骨である。手は人間の手と同じ形にするつもりであったが、トラキスは店の主人に「人間の肘から先は二本の骨があって、カエルの肘から先は一本の骨があるけど、太い棒一本と細い棒二本は、どっちが丈夫なの」と聞いた。すると店の主人は「肘から先は、皆一本の骨で作っていて、二本の骨があるラナは見た事が無いから、データが無くて比べられないな」と言った。結局、肘から先には橈骨と尺骨があって、第三の謎の骨の先に手があって、普段は橈骨と尺骨の間に収まってる謎の骨が高速で滑って、前腕部が二倍の長さに伸びて、離れた敵にパンチを打てるようにした。

 

 トラキスは剣の設計図をあちこち描き直してから、それを持ってラナの店に行った。店の主人は、骨だけのラナ・デ・レーチェに、白と濃い茶色で塗り分けられた外装を着せた。目は黒い広角レンズで、時々緑色に光り、目の縁は金と黒で色分けされていた。関節部分で剥き出しになっている機械は水色だったので、店の主人は「関節で外から見えてる機械は外装と同じ色に塗った方が良いか」と言ったが、トラキスは「そのままでも良いよ」と言った。店の主人は「他の人達は皆、中の機械の色を嫌がって塗ってくれと言うんだけど、普通のラナは中の機械がピンクだから、確かに格好悪いよな。まあ、君のラナはアマゾンミルクガエルがモデルで、そのカエルは肉が青くて皮膚が薄い部分はその青が透けて見えるから、錆び止め塗装をコクピット色にしたのはラッキーだったな」と言った。そこでトラキスは剣の設計図を店の主人に見せた。刀身は小文字のrを縦に伸ばしたような形で、左の真っ直ぐな方が峰で、右の膨らんだ方が刃先の、片刃であったが、切っ先は両刃なので、突き刺す事が可能であった。峰の部分がジェネレーターで、切っ先と刃先を発熱させるので、ヒートファルシオンと呼ぶのが適当であった。柄は小文字のnの、左のステムで、刀身はその左のステムに繋がっていた。左のニックは峰側の普通の鍔であり、右のアーチは刃先側の鍔であった。そして右のステムは推進装置であり、右のステムの下端部に可動式のロケットノズルが付いていた。店の主人はその剣の設計図を、ラナ・デ・レーチェの左腹部の3Dプリンターに登録した。ラナ・デ・レーチェが完成したので、トラキスはラナに乗って家に帰ると、母のオレトラは「剣の稽古は終わりよ。これからは実戦で腕を磨きなさい」と言って、ありったけのお金をトラキスに渡した。そしてトラキスはラナに乗って旅立った。

 

 トラキスはホテルの部屋で目を覚ますと、窓の外を見た。すると近くの公園に、全身がトゲだらけのラナが立っていて、そのラナの手の平の上で歌っている男がいた。男の名はプリスティマンティス・ミュータビリスであり、ラナの名はパンクロッカーラナで、バケゴムガエルに似ていた。パンクロッカーラナは、プリスティマンティスが乗ってる右手を空中に固定したまま動かさずに、自動操縦で踊っていた。そしてプリスティマンティスが歌いながら飛び跳ねると、ラナが右手を彼が跳んだ方向に動かすので、プリスティマンティスが着地するのは常にラナの手の平の上であった。歌が終わると、ラナがしゃがんで、プリスティマンティスを地面に下ろした。そして彼は客一人ひとりと握手をした。観客は子連れの母親が多かったので、全員と握手をし終わると、彼は「ぼくと戦いたい人はいるかー」と言った。すると子供達が彼の前に集まった。そして順番を決めると、プリスティマンティスはパンクロッカーラナに乗って、少し離れた場所に行き、子供はその場所にとどまり、専属のカメラマンが、近くで右を向いている子供と、遠くで左を向いているラナをカメラの視野に収めた。そして子供とラナが空中にパンチを打って、その様子をカメラマンが撮った。すると同じ身長のラナと子供が殴り合いをしている写真が撮れた。出来上がった写真を見ると、子供は大喜びであった。最後の子供が、ラナと喧嘩をする写真を撮り終わると、プリスティマンティスはラナにお辞儀をさせると、帰って行った。トゲだらけだったラナは、歩きながらトゲが引っ込んで、普通のラナのような姿になった。

 

 パンクロッカーラナが町を出て歩き続けていると、トラキスのラナ・デ・レーチェが近付いて来た。トラキスはコクピットハッチを開くと、パンクロッカーラナに声をかけた。「あなたは身のこなしからして、騎士でしょうか」。するとパンクロッカーラナのコクピットハッチが開いて、プリスティマンティスが「いや、ぼくは騎士じゃないよ。戦うのが苦手で騎士になるのは諦めたよ」と言った。しかしトラキスは「ラナの手の上で踊るのは凄いから、体術の修行をさせて欲しい」と言った。するとプリスティマンティスは「まあ、バランス感覚はベテランの騎士からも褒められた事はあるから・・・、稽古くらいはつけてあげるから着いて来ると良い」と言った。

 

 二人が岩場に来ると、プリスマンティスはラナから下りたので、トラキスもラナから下りた。プリスティマンティスは、岩に跳び乗ると、「ぼくを捕まえろ」と言って、岩から岩へと跳んで走って行った。トラキスも岩の上に跳び上がったが、必死な顔で、足が届く岩まで跨いで行く事しか出来なかった。プリスティマンティスは振り返って戻って来ると、「とりあえずもう少し速く動けるようにならないとね」と言った。夕方頃、トラキスは、岩から岩へと、一歩ずつゆっくりだが、飛び移れるようになった。

 

 昼は青空に雲が一つも無かったが、夜になると、空全体に、青く光る雲があって、明るい80個程の星が、雲を通して見えていて、雲の切れ目に暗い沢山の星が見えていた。惑星ゲロイアは、プレイアデス星団の中にある星なので、夜空には、マイナス五等星が一つ、マイナス四等星が三つ、マイナス三等星が二つ、マイナス二等星が三つ、マイナス二等からマイナス三等に明るさを変える変光星が一つ、マイナス一等星が九つ、零等星が十七個、一等星が三十個、二等星が九十七個あったが、星間ガスが多いので、空自体が薄っすらと青く光っていて三等星以下は殆ど見えず、何ヵ所かのガスが少ない暗い場所に、沢山の暗い星が見えていた。

 プリスティマンティスは空を見ながら「昔の人は、神様は天を御影石で作った後、天使達にサファイアで作ったタイルを天に貼り付けさせたけど、途中でサファイアが足りない事が分かって、薄いタイルを作って天使達に配ったけど、それでも足りなくて、タイルを貼らず仕舞いになった所があちこちに何箇所もあると言ったな」と言った。トラキスは「天は一日で一回転して、太陽は天の表面を一年かけて一周するとも言ってたね」と言った。プリスティマンティスは「そうそう。空は絶対に割れないガラスで出来てて、夜は透明だけど、朝は太陽の熱で焼けて赤く光り始めて、温度が上がるとオレンジ、黄色、白に変わって、昼は青く光っていて、夕方は冷えて白、黄色、オレンジ、赤に変わって、夜はまた透明になるんだな。ガラス職人ってどんだけ昔からいたんだろう」と言った。トラキスは「ガラスを暖め過ぎて白や青く光ってるのは見た事が無いよ」と言うと、プリスティマンティスは「そんなに熱かったら水みたいに流れてコップを作れないじゃないか」と言って、トラキスは思わず笑って、プリスティマンティスも笑った。それからプリスティマンティスは「一番近いホテルはあっちだね」と言って、パンクロッカーラナが指を指して、二体のラナはそちらに向きを変えた。トラキスが「空を見ただけで方向が分かるの?」と言うと、プリスティマンティスは「星の配置や雲の形は変わらないから、覚えておくと方角が分かるよ」と言った。

 

 翌朝、ホテルの部屋で、トラキスが目を覚ますと、プリスティマンティスはテレビを見ていた。トラキスがそばに来ると、プリスティマンティスは「子供に人気がある番組だよ。ぼくの歌を聞きに来るお客さんは子供連れの母親が多いから、子供が好きな番組を見る事を自分に課した宿題にしてるんだ」と言った。テレビには、茶色いズボンと黄色いコートを組み合わせた、軍服のような服を着た男が出ていた。そしてその番組のヒーローが「ハイパーウルトラアッパーカット!」と叫んで、茶色のズボンと黄色いコートの男の顎を下から殴りあげて、殴られた男は「うぎゃららぁ!!」という断末魔の悲鳴をあげて数メートルは飛び上がって、地面に落ちた後、爆発した。トラキスは呆れ顔で「あんな威力の無いパンチで三メートルくらいは飛び上がってる・・・」と言った。プリスティマンティスは「おいおい、娯楽番組は教科書じゃないんだから」と言った。番組では、場面が変わって敵の秘密基地になった。基地の司令室では、超巨大アフロヘアの男が玉座に座っていた。トラキスはそれを見て大笑いした。プリスティマンティスは「そうそう、娯楽は楽しむと良いんだよ」と言った。

 

 トラキスとブリスティマンティスはパンクロッカーラナに同乗してホテルを出た。トラキスが「あなたのラナはどうやってトゲが生えるの」と言うと、ブリスティマンティスは「骨に窪みを作って、窪みの中にトゲ型の風船を入れてから、表面にゴム製の皮膚を被せたんだよ」と言った。ラナが公園に着くと、プリスティマンティスはラナの全身のトゲを膨らませてから、コクピットを出てラナの手に乗ると、歌い始めた。ラナは基本的には、手を一定の位置に固定したままで踊っていたが、プリスティマンティスがジャンプをしたら、着地する場所に手を動かしていた。歌が終わると、プリスティマンティスはコクピットに戻って来て操縦席に座ると、ラナ対子供たちの喧嘩を始めた。茶色いズボンと黄色いシャツを着た子供の順番になると、プリスティマンティスは外部スピーカーを作動させて、「ハイパーウルトラアッパーカット」と叫んで、ラナにアッパーカットの格好をさせた。すると子供は「うぎゃららぁ」と叫んで、アッパーカットを喰らったような格好で跳び上がって、背中で着地して死んだような格好で倒れた。専属カメラマンが撮った写真には、ラナが子供にアッパーカットを喰らわして、子供が真上に吹き飛ばされて、背中から落ちて死んだような、一連のシーンが写っていた。子供はその写真を受け取ると、跳び上がって喜んだ。最後の子供との戦闘ごっこが終わると、プリスティマンティスはラナのトゲを引っ込めさせた。トラキスは「相手の動き方を予想が出来て、予想外の動きをされた時にも対処するなんて、他の人には出来ないでしょう」と言った。

 

 トラキスとプリスティマンティスは岩場に来て、岩の上で鬼ごっこを始めた。トラキスは、かなり動けるようになっていた。それから二人はチャンバラごっこを始めたが、最初はすぐに負けてたトラキスは、そこそこ長い時間戦い続けられるようになっていた。プリスティマンティスは「そろそろ卒業して、ちゃんとしたコーチの所に行った方が良いんじゃないかな。ぼくの癖がつき過ぎると真面目な戦闘は出来なくなるよ」と言った。トラキスは「コーチがそんな都合良く見つからないでしょう」と言うと、プレスティマンティスは「腕に覚えのある人が集まる場所なら・・・、そうだ! 東の方で武術大会があるから、そこに行こう」と言った。そして二人はそれぞれのラナに乗って、東の町に向かった。

 トラキスのラナ・デ・レーチェとプリスティマンティスのパンクロッカーラナは東の町に来た。二人はラナから降りると、武術大会の会場に行った。そこには沢山の騎士や武術家、格闘家がいた。プリスティマンティスは「これだけ沢山の人がいるなら、君の師匠になれる人がいるだろう」と言った。そして二人は別れた。

 

 トラキスは、剣闘の大会に出たが、他の剣士達が強かったので勝てなかったが、その町の領主のイリエオが彼に目を留めた。トラキスが闘技場の外に出ると、イリエオが、彼を呼び止めて、城で食事をしていくように言った。城の者達は皆、トラキスの顔を見て驚いていた。イリエオはトラキスに「わしの息子は歩けるようになった時に、家から飛び出して行方不明になったんじゃ。あんたさんの顔はわしに似ておるが、子供の頃の事を覚えておるか」と言った。トラキスは「ぼくの母はオトレラ・レシニフィクトリス・ラ・レイナ・デ・アマソナスという名前で、ぼくはトラキセファロ・デ・レーチェ・レシニフィクトリスだけど、父の顔と名前は知らないです。父はぼくが産まれた後、ラナに乗って出て行ったと聞いています」と言った。イリエオは「それじゃあ、あんたさんはわしの息子ではなさそうじゃな」と言った。トラキスは「ぼくも母も血液型はB型です」と言った。するとイリエオは「わしも家内もA型じゃ。血は繋がってないな」と言った。そこに執事が来て、イリエオに何か話した後、イリエオはトラキスに「あんたさんの母親は学校でウルトラハイテン鋼・超硬スチレン樹脂合板を開発したそうじゃないか。それまでには無かった凄い装甲材なんで、今のラナは皆それで出来てるそうじゃよ」と言った。は「母は機嫌が悪い時は、昔は女の人は騎士になれなかったのよと、よく言ってました。だけど母がラナの装甲材を作ってた事は知らなかったです」と言った。イリエオは「あんたさんの父親は騎士にならない限り帰らないつもりのなのかねえ」と言った。

 

 食事が終わると、トラキスはまた競技場に行った。そこでラナ・デ・レーチェに乗って、ラナ同士で戦う試合に出た。試合の相手は、ダヴィーデ・スピノーザが乗るラナ・スピノーザで、スピノーザトゲガエルに似たラナであった。ラナ・スピノーザは、トゲ付き鉄球を先端に付けた棒を持っていた。ダヴィーデは「パアーッ!!」と叫んで、ラナ・スピノーザの棒を持ってる腕を振った。パアと叫ぶのは、ダヴィーデが気合いを入れる時の癖であった。ラナ・スピノーザが棒を振ると、先端の鉄球が外れて、中に巻き込まれていたムーバブル・チェーンが、棒と繋がってた部分から出て鉄球をラナ・デ・レーチェにぶつけたが、トラキスの母が開発した装甲材は頑丈だったので、ダメージは無かった。ムーバブル・チェーンとは、ダヴィーデが考案した技術で、アルファベットのCの左側にモーターを付けて作ったパーツを、沢山繋げた物であり、見た目は鎖のような、自在に動く紐であった。鉄球はムーバブル・チェーンを中に巻き込んで、再び棒にくっつくと、今度は前より力を入れて腕を振ろうと構えた。ダヴィーデが「パアーッ!!」と叫んで、彼のラナが腕を振ると、トラキスは自分のラナを操作した。するとラナ・デ・レーチェの下腿部が、爆発音と共に二倍の長さになって、ラナ・デ・レーチェは空中に跳び上がった。ラナ・デ・レーチェが落ち始めると、トラキスはラナを操作した。すると彼のラナが、ラナ・スピノーザを殴ると同時に、前腕部が爆発音と共に二倍の長さになり、ラナ・スピノーザを殴り倒した。ラナ・スピノーザが、足以外の部分を地に着けたので、ラナ・デ・レーチェの勝ちになった。

 

 そして次の対戦相手が現れた。それはラナ・ドラータ二号機という、白いラナであった。トラキスは思わず「白いのにドラータ(金色)という名前なの?」と言った。試合が始まると、ラナ・ドラータ二号機は人間のような走り方で走って向かって来たが、脚の動きが洗練されていて、上半身は揺れずに、空中を滑らかに流れていた。トラキスもラナ・デ・レーチェを走らせたが、彼のラナは全身を揺らしてドタバタと走って、スピードがあまり出なかった。トラキスがラナを操作すると、ラナ・デ・レーチェの踵の車輪が付け根を軸にして下に90度回転して、踵の後ろから踵の下へと移動して、次に車輪の車軸を回転させて、ラナ・デ・レーチェは体を動かさずに、地面の上を滑走し始めてスピードアップした。しかしラナ・ドラータ二号機は人間と同じ走り方のままでスピードを上げて追って来て、距離を縮めて来た。トラキスはラナを操作して、片方の足の裏から杭を出させた。すると地面に刺さった杭を軸にして、ラナ・デ・レーチェが回転して振り向いた。そしてラナ・デ・レーチェが前腕部を爆発音と共に伸ばして殴ろうとしたが、ラナ・ドラータ二号機はそのパンチを避けて、そのまま回し蹴りをラナ・デ・レーチェに当てた。ラナ・デ・レーチェは倒れたので、ラナ・ドラータ二号機の勝ちになった。トラキスのラナ・デ・レーチェが闘技場の外に出ようとすると、ラナ・ドラータ二号機が駆け寄って来て、コクピットハッチを開くと、中から若い女性が出て「あなた、私のお父様に稽古をつけて貰いなさいよ」と言った。

 

 トラキスは、ラナ・ドラータ二号機のパイロットの女性に案内されて、城に来た。彼女は「私はメローぺ・ドラータ。この城はお父様のエノピオ・ドラータの家です」と言った。城に入ると、エノピオ・ドラータが迎えに出てきた。エノピオはトラキスに「娘の対戦相手は皆、戦う前から瞬殺されてたんだ。一旦逃げ切ってから殴ろうとしたのは君が始めてだ」と言った。彼らは城の庭に行くと、ラナ・ドラータと同じデザインで、金色のラナがあった。それはエノピオのラナ・ドラータ一号機であった。メローぺはトラキスに「私が騎士になりたいと言った時に、お父様は私の好きな色を聞いて、私が白と言ったら、同じラナをもう一体作って、白く塗ってくれたの」と言った。エノピオはトラキスに「君のラナに走る練習をさせろ。走り続ければコンピューターが、少ないエネルギーで速く走る走り方を学習する」と言った。

 

 トラキスはエノピオの城で、エノピオとメローぺと一緒に食事をしていた。トラキスが「ぼくの母は学生時代にウルトラハイテン鋼・超硬スチレン樹脂合板を開発したらしいです。母からは聞いた事が無くて、この前初めて知りました」と言うと、エノピオは「私は学校の自由研究で、メタリックのペンキを作ったよ。それまでのペンキは塗ってる間にもアルミの粉が沈むので、塗りながら何度も混ぜないといけなかったので、ペンキより軽いリチウムの極小箔を、ペンキより重いが透明で丈夫な酸化アルミニウムでコーティングして、ペンキと同じ重さの銀色の粉を作ったんだ。詳しい作り方は秘密だけど、特許を取って、ペンキが売れたら私の家に金が入るようにしたんだ」と言った。

 

 トラキスとエノピオはそれぞれ自分のラナに乗って、プロレスをしていた。何回も試合をしていたが、エノピオが全勝した。次にエノピオは、踵の車輪で走れと言った。そこでトラキスはラナ・デ・レーチェの踵の車輪を、踵の後ろから下に回して、車輪を回転させて滑走させ始めた。とエノピオは「君のラナのスペックならもっと速く走れるはずだ。スピードを上げろ」と言った。そこでスピードを上げたら転んだ。エノピオは「何度でも転べばラナが上手な転び方を学習する」と言った。ラナ・デ・レーチェは立ち上がって、もう一回走ったが、また転んだ。エノピオは「さっきより長い時間走れたじゃないか。もっと走れ」と言った。するとラナ・デ・レーチェはまた立ち上がって走り始めた。しばらくすると、ラナ・デ・レーチェは、かなり速く走っても、転ばないようになった。エノピオは「次はラナ同士で剣の稽古だ」と言った。そこで二体のラナは、剣を持って戦い始めたが、ラナ・ドラータ一号機が振り下ろした剣を、ラナ・デ・レーチェの剣が叩き折ると、折れた剣の先が、ラナ・デ・レーチェの両目に当たり、両目とも壊れた。トラキスはコクピットハッチを開いて、目視で外を見ながら戦い続けようとしたが、エノピオが辞めさせた。エノピオは、彼に仕える技師のチェダリオーネを呼ぶと、ラナ・デ・レーチェを離れた町のラナの店に連れて行くように言った。

 

 トラキスとチェダリオーネは、ラナ・デ・レーチェに同乗して、コクピットハッチを開いたままでラナを歩かせていた。チェダリオーネは「もうすぐ岩だらけの場所を歩くから気を付けて下さい」と言った。ラナ・デ・レーチェが岩場の上を歩き始めると、操縦席が揺れ始めた。トラキスが「椅子の後ろで寝られる?」と言うと、チェダリオーネは「寝られるほど広くないな。私の手か君の肩に当たるが気にしないでくれ」と言って、椅子の背に両手を置いて、椅子の後ろに立った。岩場を出ると、また砂漠になった。チェダリオーネは「もうすぐ町に着くぞ」と言った。町に着くと、ラナの店にラナ・デ・レーチェを店の人に預けて、闘技場に行った。試合会場には、エスメラルダ・デ・ヴィドリオが搭乗するエスパダラナ・プロソブレポンと、アデライダ・アルボリコラ・エスベルタが搭乗するラナ・アルボリコラ・エスベルタが試合をしていた。エスパダラナ・プロソブレポンはエメラルドガラスガエルに似ていて、全身が緑で、指が発熱して黄色く光っていた。ラナ・アルボリコラ・エスベルタはアデレートヤセガエルに似ていたが、手足と胴が細くて、足の形はハイヒールに似ていて、袖口とズボンの裾がラッパのように広がっていて、膝の上までを覆うスカートを穿いていて、口が開いていて、口の中には、ヴェネツィアンマスクを着けた人間のような顔があった。頭部は下顎がホワイトチョコ色で、それ以外はミルクチョコ色で、鼻から目を通って後頭部に伸びるビターチョコ色のラインがあった。胴体は背中側がミルクチョコで、腹側がホワイトチョコで、脇はビターチョコであった。手足は外側がミルクチョコで内側がホワイトチョコであったが、腿だけは内側がルビーチョコ色であった。装甲の裏地はストロベリーチョコで、中の機械はケルノンチョコであり、口の中の顔は肌がケルノンチョコで、マスクがビターチョコであった。チェダリオーネは「女型のラナなんか初めて見た」と言って苦笑した。

 

 試合が終わってから二人がラナの店に行くと、ラナ・デ・レーチェの目は修理が済んでいた。すると一人の男が走って来てトラキスに「君がラナ・デ・レーチェの持ち主ですか。エノシヘオ・デ・レーチェ・エナリオの息子ですか」と言った。トラキスは「エノシヘオという人は知りませんが、ぼくはトラキセファロ・デ・レーチェ・レシニフィクトリスです」と言った。その人は「私はエステロぺスという者で、エノシヘオと共にラナを作りました」と言った。トラキスは「エステロペスといったら、陽電子砲を小型化してラナの手持ちの武器にした人じゃないですか」と言った。エステロペスは「光栄であります。ちなみにエノシヘオさんはラナの骨に新技術をぶっ込んで丈夫で力が強いラナを作れるようにしました」と言った。トラキスがエステロペスにラナ・デ・レーチェの設計図を見せると、エステロペスは「エノシヘオさんのラナにそっくりですね」と言った。トラキスは「大部分は家にあった設計図のままですから・・・と言ってから、少し興奮して「エノシヘオさんはどこにおられますか」と言った。するとエステロペスは「一年くらい前に南の町で会ったっけ」と言った。そこでトラキスはチェダリオーネに「南の町に行っても良いですか」と言うと、チェダリオーネはエノピオに電話をかけた。そして電話で話し終わると、トラキスに「これも修行だから行けと言っておられました」と言った。

 トラキスはラナ・デ・レーチェをラナ・デ・レーチェ二世に改名すると、チェダリオーネと共に南の町へと出発した。チェダリオーネは「エノピオ様は、旅をすると予想外の事が起こるので、それが修行になると言っておられます。南の町は、距離がありますし、一週間くらいで着くでしょうけど、途中で、何か所かの小さい町を通ります」と言った。そして二人は、少し前まで町であった廃墟に着いた。チェダリオーネが「この場所はつい最近まで町だったんだか、何が起こったんだ」と言うと、カリフォルニアアカアシガエルに似たオレンジ色のラナが来た。それは鏡のように輝くオレンジと、オレンジの真珠のような色で、塗り分けられていた。そのオレンジのラナのコクピットハッチが開くと、女性の騎士が中から出て、二人に「この場所はろくに休めないから、北の大きい町か、もう少し南の小さい町に行った方が良い」と言った。チェダリオーネが「私はエノピオに仕える技師のチェダリオーネです。この町で何が起こったんでしょうか」と言うと、女騎士は「私はアウロラ・ノルテーニャ・デ・パタス・ロハスで、私のラナはラナ・アウロラ。姓より名の方が好きなので、名の方をラナの名前にした」と言ってから、地上に降りると、「話しが長くなるから、貴方達も適当な石に座りなさい」と言った。それからアウロラは、「この町でヒキガエルに似た怪物が暴れました。正体はラナだと思うけど、人は乗ってなくて、自分で動いていて、傷を負わせてもすぐに自動で修復して、そのたびに姿を変えて強くなります。再び現れた時に、強い騎士達が大勢で戦えば、倒せるかも知れません」と言った。するとトラキスはアウロラに「ぼくを修行をさせて下さい」と言ったが、チェダリオーネがトラキスに「まだ騎士になってないのに無理じゃないか」と言ったが、アウロラはチェダリオーネに「私はこの人を鍛えるから、貴方は強い人達を集めて来なさい」と言った。そこでチェダリオーネは車を借りると、エノピオが住んでる町へ向けて車を走らせた。そして二人だけになったトラキスとアウロラは、それぞれのラナに乗って練習試合を始めた。

 

 二人がラナから下りて、一緒に食事を始めようとした時に、白いラナが来た。トラキスはその白いラナに見覚えがあった。それはセマダラヤドクガエルに似たムーンシャインであった。アウロラは「あの白いラナはアーティミス・ガラクトノータスのムーンシャインだ。私と同じ女騎士が乗っている」と言った。ムーンシャインから、アーティミスが下りて、アウロラと会釈をすると、トラキスを方を見て、不思議そうな顔で「どこかで会いましたか」と言った。トラキスが「貴女はもしかして金色のラナと戦ってませんでしたか」と言うと、アーティミスは「あの町に住んでたんですね」と言って納得した。それからアーティミスはアウロラに「デビルトードは、元はリネッラ・マリーナという、自動修復装置のテストをするために作られたラナだという事が分かりましたが、今は姿が変わっているので、リネッラ・マリーナの弱点を突いて倒せる可能性は低いでしょう。あの少年は強いのか」と言った。アウロラは「あの少年は、最近騎士になるための修行を始めたばかりだ。さっきの練習試合で、一度も私に勝っていない」と言った。するとアーティミスはトラキスに「貴方、食事が済んだら私と練習試合をしなさい」と言った。アウロラもトラキスに「あの人は私より強いよ」と言った。

 

 翌朝、トラキスが目を覚ますと、アーティミスが「起きた? いつでもラナに乗って出られるように支度してなさい」と言ってから、大きなパンの塊を彼に渡して「行儀は悪いけど、適当に齧ってなさい」と言った。トラキスはパンを持ってラナ・デ・レーチェ二世に乗り込んで、コクピットでパンを食べ始めた。アーティミスも、大きなパンを一つ持って「アウロラさんは仲間を呼びに行ってるわ」と言って、ムーンシャインに乗り込んだ。しばらくすると、二体のローシャンが飛んで来た。ローシャンはオタマジャクシの形の飛行機であり、地上では、底面から馬に似た四本の脚を出して歩行して、ラナを乗せて走ったり飛んだりして運ぶ乗り物であり、ラナ用の馬として使われていた。アーティミスは「馬が迎えに来たわ。乗りなさい」と言って、ムーンシャインを操作して、ローシャンに跨らせた。トラキスもラナ・デ・レーチェ二世を操作してローシャンに跨らせた。するとローシャンは自動で飛び立った。やがて二人はラナが沢山いる場所に着いた。二体のラナがローシャンから下りると、ローシャンは自動で、どこかに飛び立った。そこにまた別のローシャンガ、ラナを乗せて飛んで来た。トラキスとアーティミスの所に一体のラナが歩いて来ると、コクピットハッチが開いて、中から一人の騎士が姿を見せると「この近くにデビルトードがいるんだ。奴はまだ我々には気付いていない。静かに待機していてくれ」と言った。それからまた何体かのラナが、ローシャンに乗って飛んで来た。そして更にまた何体かのラナがローシャンに乗って来た。するとリーダー格の騎士が「これだけいれば充分だろう。静かに周りを包囲しろ。合図と同時に攻撃するぞ」と言った。そしてラナ達は歩き始めた。その時エノピオ・ドラータが乗るラナ・ドラータ一号機がラナ・デ・レーチェ二世の肩を叩いた。トラキスが振り返ると、エノピオが「君はまだ若いから、下がって安全な所に行っていろ」と言ったので、ラナ・デ・レーチェ二世は、少し離れた所に行った。

 

 トラキスを除いた全員がデビルトードを包囲すると、合図と共に、一斉にデビルトードと戦い始めた。ラナの身長は大体10メートルから16メートルまでで、12メートル前後が多くて、20メートルのラナも何体かいたが、デビルトードの身長は40メートルくらいであった。攻撃を受けたデビルトードは、ダメージは受けるのだが、破損箇所から小さいマジックハンドが沢山出て、自動で修理と改良をしてしまうので、前より強い体になって回復していた。右肩に一丁の大砲を設置したラナがデビルトードーに肉迫したが、捕まって抱き締められた。強い力で抱き締めたので、デビルトードの腕と腹部と、大砲付きのラナが潰れ始めたが、デビルトードは破損箇所から無数のマジックハンドが出て修理し始めて、大砲付きのラナは壊れていく一方で、デビルトードの体内に押し込まれた。デビルトードは敵を間然に吸収して、無傷で両手で胸をガードするような格好になった後、腕を広げて顔を上げた。するとデビルトードの全身にひびが入って、傷口が開いて、同時にマジックハンドが新しい装甲板を作って隙間を埋め始めた。デビルトードは少し太って背が高くなった。全身のひびが塞がると、右肩が内側から破裂して大砲が生えてきた。そして、人間は消化できないので、ラナに乗ってた騎士を口から吐き出した。それからデビルトードは肩の大砲を連射し始め、同時に左肩からも、同じ大砲が生えてきて、指も破裂して、代わりに小さい大砲で出来た新しい指が生えた。そして左肩の大砲と両手の指の方向からも連射し始めて、多くのラナがダメージを負った。流れ弾で、ラナ・デ・レーチェ二世も、両脚が吹き飛んだ。トラキスがラナ・デ・レーチェ二世を操作すると、両腕で上半身を起して、デビルトードの方に体を向けて、左胸から反陽子砲を発射して、デビルトードを撃った。するとデビルトードは大ダメージを受けて動かなくなった。すると一人の騎士が「奴はまだ滅んでいない! 今のをもう一回撃て!!」と言ったが、ラナ・デ・レーチェ二世の反陽子方は砲身が焼けていて撃てなかった。

 

 先の戦闘で、沢山のラナ達が傷ついたが、トラキスのラナ・デ・レーチェ二世が、一番軽症であったので、ラナ・デ・レーチェ二世が、対デビルトード戦の切り札として選ばれた。大破した両脚を付け根から取り外して、代わりにフクロウ型のロケットを取り付けた。そして背中にもブロックを取り付けて、そのブロックの左右にも、フクロウ型のロケットを取り付けた。胸にはナマズの上半身に似た形の、大出力ジェネレーターを取り付けた。右肩には長大な、連射が可能な反陽子砲が付けられた。左肩には、磁力を発生させて敵の反陽子ビームを弾き返すフライパンが設置された。そして左腕の肘から先は破損していたので、前腕部の代わりに、陽電子ビームを発射するイソギンチャクが付けられた。修理が完了したので、トラキスはラナ・デ・レーチェ二世に乗り込んだ。すると正方形のスクリーンが四枚だけだったコクピットが、床以外の全ての方向を、17枚の正方形のスクリーンと、8枚の正三角形のスクリーンでカバーして、真下以外の全ての方向を見る事が出来るようになっていた。トラキスは驚いて「ぼくが描いた設計図の通りになってるけど、値段が凄く高くなるでしょう!」と言った。すると整備士は「費用は国から出るので無料だよ」と言った。

 

 ラナ・デ・レーチェ二世は、四つのフクロウ型ロケットから噴射して飛び立った。その時、既にダメージを回復したデビルトードは、身長が60メートル程になっていた。デビルトードは、ラナ・デ・レーチェ二世を見つけた。その時、周囲の離れた場所で、騎士達がデビルトードの注意を引くために、岩に隠れながら、威力が無いビームを発射してデビルトードを撃った。ラナ・デ・レーチェ二世は、右肩の反陽子砲で撃ったが、反陽子ビームへの耐性を身に付けたデビルトードは、少ししか傷つかなかった。ラナ・デ・レーチェ二世は、反陽子砲を連射した。するとデビルトードの再生能力が間に合わなくて、少しずつ小さくなっていった。しかし凄まじいエネルギーなので、周囲の気温が上がって、騎士達は退避した。その後も続けて反陽子砲を撃ち続けた。デビルトードは更に小さくなって、最後には消滅した。

 

 その夜、騎士達は城で、祝賀パーティーで食事をしていた。トラキスは厨房の一角を借りて、チョコレートを熱で融かして型に流し込んで、沢山のチョコレート菓子を作ると、騎士達に配った。セウェンミズガエルに似たラナ・ダックヮ・セウェンカスに乗るロメオ・ダックヮ・セウェンカスは「俺は明日から嫁を探しに行くぞ」と言い、周りの騎士達が冷やかした。トラキスは「ぼくは父を探しに行きます」と言った。やがて城に王が到着した。トラキスは呼ばれて王の前に行った。すると王は「トラキセファロ・デ・レーチェ・レシニフィクトリスよ。デビルトード退治ご苦労であった。そなたをここで騎士に任命する」と言って、お辞儀をしているトラキスの肩を、三回剣で軽く叩いた。

 

 翌朝、トラキスが出発の準備をしていると、アーティミスが来て「あなたが騎士に相応しい実力を付けるまで私が鍛える」と言った。そして二人はそれぞれのラナに乗って、共に旅立った。

 

カエル大戦 3 チカ編

1

 セレニタが家に帰って来た時、銀髪の少女がいた。彼女は一つの八線星形、二つの六線星形、四つの五線星形の、合計七つの髪飾りを付けていた。彼女はチカ・エリセアと呼ばれていた。マリアは「この子はあなたが居ない間に星から落ちてきたのよ」と言った。セレニタはチカと共に野に行った。彼女は崖の上にある花を指差して「私あの花が好き」と言った。するとセレニタは崖を登り始めた。そして上まで来ると、なぜかチカはすでにその場所に居た。その時セレニタは花を我先に取ろうとしたが、彼女が彼の手を掴んで「花はどうしてこんな所で咲いてるの。ここに居たいからここに咲いてるのかしら。取らないでね」と言った。そして彼女は跳び降りようとした。その時セレニタは「待って! ぼくが下で支える!」と言って崖を降り始めたが、チカは跳び降りて見事に着地した。セレニタは驚いて「あの子は天使なのか」と叫んでその拍子に落ちた。

1 解説

 チカ・エリセアとはスペイン語で「天界の娘」という意味です。宇宙戦艦ヤマトのヒロインがストレートの金髪のロングヘアーなので、冗談で水色でウエーブのかかった短い髪の女の子を描きました。海外のアニメ雑誌で、アニメキャラの水色の髪の毛がsilvery hairと書かれていたので、英訳する際銀髪と書きました。

2

 子犬が来た時、セレニタは慌てて木に登った。しかしチカはその子犬を抱いて撫でていた。セレニタはそれを見て「まるで猛獣使いだな」と呟いた。セレニタは鳥の巣を見つけるとチカを呼んだ。彼女も木の上に来た。そしてセレニタ彼は「この卵はゆでると旨いぞ」と言った。その時チカが悲鳴をあげた。セレニタが振り向いたら、一羽の鳥が彼女に襲いかかっていた。そこでセレニタは枝を一本折って、鳥と彼女の間に割って入った。すると彼ら二人分の重みで足下の枝が折れて、彼らは落ちた。そこに鳥が襲いかかって来た。セレニタは鳥と戦おうとしたが、チカが彼の腕を掴んで走り始めた。しばらく走ると鳥はついて来なくなった。セレニタは「あんな鳥敵じゃないのに何で逃げなくちゃいけないんだ!」と叫んだ。するとチカは「あの鳥はお母さんでしょ。お母さんが居なくなったら誰が卵を抱くの」と言った。

3

 マリアはチカに「セレニタの誕生日は6月25日なの。あなたの誕生日は?」と言った。チカは「私6月18日生まれよ」と言った。するとマリアは「来年祝ってあげるわ」と言った。

その夜、チカはひどくうなされてたのでセレニタは「どうしたの」と言った。するとチカは「私が生まれた星が闇に包まれたので、住める星を探してたの。でもこの前カウルクァッペが私たちの宇宙船を襲ってね、天井がお父さんの上に崩れ落ちてたの」と言った。セレニタは「そのカウルクェー…、カウルクワオアー…、カウル何とかって言うのは何なんだよ」と言った。チカは「地球の言葉で何と言うのかしら…。それから私の足下でも床が裂けて落ちて、その後どうなったか憶えてないの」と言った。セレニタは「今度そのカウル何とかってのが来たらぼくがぶっ倒してやる」と言った。

3 解説

 西暦1178年6月、月面で爆発が起きました。その日付は、本によって25日だったり18日だったりします。これらの日付をセレニタとチカの誕生日にしました。カウルクァッペというのはドイツ語で「オタマジャクシ」という意味です。学校の図書室にカエルの本があったんですが、カエルとオタマジャクシの、様々な言葉での呼び方が載ってました。

4

 翌朝、セレニタは起きるとベッドの上に立ち上がり、天に向かって「コケコッコー! コケコッコー! コケコッコー! …」と叫び始めた。チカはまだ眠たかったので、マリアの寝室に行った。セレニタはミルクを買いに行った。その時巨大な燭台が空を飛んでいるのを見ると、家に戻って「ママ! 今大きな燭台が飛んでいたんだよ!」と叫んだ。するとマリアは「この頃よく飛んでいるのよ。もしかして天使の乗り物かしら。 …あらごめん。あなたまだエゼキエル書読んでなかったね。UFOが出て来るのよ」と言った。セレニタが「チカはどうしてる?」と言うと、マリアは「あの子はまだ寝てるわ」と言った。

 その後、セレニタは部屋に行くと、聖書を手に取って「本当かなあ・・・」と言うと読み始めた。

5

 セレニタがテレビを見ていると、頭部が黒と白の、オタマジャクシらしい色に塗られて、体が緑と白の、カエルらしい色に塗られたカエルレアIIが、CMに出て芸をしていた。そのカエルレアIIは、軍でテストされてるカエルレアIIとは、細かい部分が、色々と違っているように見えた。するとカエサルが「ニュースを見ろ」と言ってテレビのチャンネルを変えた。すると、テレビに出ているニュースキャスターが、カエルレアIIを改良したカエルレアIIIが正式に採用されて、RNX(ラナックス)という名前を付けられて、世界各国に輸出され始めた事を話していた。

 ラナックスの操縦席は頭部にあるが、搭乗者の人命優先のために、機体が損傷した時に、頭部を切り離して脱出機とする事が出来て、その脱出機にも、最低限の武装がされていた。そしてテレビには、日本の白と黒に塗られたラナックス、ドバイの白と緑に塗られたラナックス、イタリアの銀と青で塗られたラナックス、イギリスの黄色と青に塗られたラナックスなどが、テレビに映された。

 

 しばらくしてエンディミオンが家の前に来た。マリアがセレニタの部屋に来て「あなたの友達が来てるわよ」と言った。それでセレニタは外に出た。エンディミオンは「周りで人影を見た事があるか?」と言った。するとセレニタは「人は見た事が無いけど、今日の朝大きな燭台が飛んでたよ」と言った。するとエンディミオンは「それは赤い彗星の戦闘機だ。そして君の家にいる少女は赤い彗星の女だ。彼女と周囲をよく観察していろ」と言って帰って行った。

 

5 解説

 冒頭の、ラナックスの話は、2017年の9月に、ジンクスVの真似をして書き足しました。

6

 セレニタは部屋に戻るとカエサルに「あの子は赤い彗星から来たのか」と言った。するとカエサルは「赤い彗星の兵士達は、七つの星が描かれた旗を持っていた。彼女の髪飾りも七つの星だな」と言った。その時チカが部屋に入って来ると、セレニタに「あなた腹話術師だったの? 今そのカエルが喋ってるのかと思ったわ。お姫様がキスをしたら人間になるんじゃないかしら」と言った。するとセレニタはカエサルをすくい上げると熱烈にキスをした。同時にカエサルが風船の様に膨らみ始めた。チカはセレニタを揺すって「やめて! そのカエル死んじゃうでしょ!」と叫んだ。カエサルは落ちると転がりながら元に戻って、セレニタに噛み付いた。そしてチカは大笑いした。

7

 セレニタはチカに「お前の宇宙船は大きなシャンデリアに似てるのか?」と言った。するとチカは「そうよ。飛ぶ時に赤いガスをかぶって彗星の姿になるの」と言った。その時、いつの間にか来ていたエンディミオンが「君は君達がやった侵略行為を知ってるのか。おれ達の故郷は赤い彗星に滅ぼされたのだ!」と言った。チカが驚いて「そんな事知らないわ」と言うと、エンディミオンは「おれはプレイアデスの生き残りだ」と叫んで彼女を叩いた。セレニタが「その子まだ子供だろ」と叫ぶと彼は我に返った。その時チカはすでに逃げ出していた。セレニタは後を追ったが彼女が走る速さは彼よりも速かった。彼女は立ち止まると天に向かって「コンメ! ヒーア・ビン・イッヒ!」と叫んだ。すると巨大な燭台が空に現れて、そのロウソクの火が強烈な光を放った。セレニタは思わず両手で顔を覆い、再び目を開いた時、燭台は彼女を収容して飛び去った。

7 解説

 今回チカが言った「コンメ! ヒーア・ビン・イッヒ」という言葉はドイツ語で「私はここです。来て下さい」という意味です。学校の先生に書いてもらいました。

8

 燭台は月の裏側に来た。その時、そこでは巨大なシャンデリアが修理中であった。そして燭台はシャンデリアに収容された。一人の老人がチカを迎え入れて「王女様。ご無事でしたか」と言った。チカは「有り難う。大臣」と言った。そして大臣に「私達の記録を見たいわ」と言った。大臣がスイッチを入れると、映画が映し出され始めた。それは赤い彗星の歴史であった。かつて彼らはM91銀河に住んでいた。しかしある時、暗黒星雲が銀河を覆ってしまった。そこでその銀河の住民達はシャンデリアの様な宇宙船を作って乗り込み、シャンデリアは飛び立った。そしてそれは赤いガスに包まれて彗星の様な姿になり、住むのに適した星を探し始めた。

8 解説

 メシエは彗星と紛らわしい天体の表を作りました。これをメシエ・カタログというのですが、M91というのは失われたメシエ天体であり、その位置にはそれらしい天体はありません。

9

 そして赤い彗星はプレセペで、住むのに適した星を見つけた。しかし多くの先住民がすでに住んでいた。そこで艦隊が彗星から飛び出して、惑星を攻撃し始めた。M91銀河軍の宇宙戦艦は、三十四本のロウソクのような形のレーザー砲を装備していて、そのロウソクの火からレーザー光線を発射する。そして艦載機は燭台の形をしていた。惑星の住民は反撃した。その戦争の最中、地下のエネルギー資源に火がつき、全ての火山が噴火して、海は沸騰した。戦争にはM91銀河軍が勝った。しかし海は干上がり、大気は汚染されていて、地面は荒廃していて、惑星はすでに住むのに不適になっていた。そこで赤い彗星は再び住める星を探しに旅立った。以来、プレセペは鬼火のようであった。

10

 そして赤い彗星はプレイアデス星団に来た。可住惑星がアステローペの回りを公転していたが、すでに先住民がいた。先住民は、ツァパルディアと呼ばれる、カエルのロボットと、ローシャンと呼ばれる、オタマジャクシ型の戦闘機を量産していて、それらが、赤い彗星から飛び出して来た燭台と戦った。ツァパルディアは、形式番号MB-77の、上半身型のパーツと、形式番号GC-63の、コクピット・ブロックと、形式番号MG-92の、下半身型のパーツから構成されていた。そしてローシャンの形式番号は、GLA-90であった。後に、セレニタが作ったブストの形式番号がMB-78となり、レナクァホの形式番号がGC-64となり、ガルバニの形式番号がMG-93となり、ディフダの形式番号がGLA-91となった。戦いは、赤い彗星の勝利に終わった。アステローペの王イノゴ・エノック・ガニメデス7世は「私が設計したツァパルディアとローシャンが敗れるとは・・・」と言った。赤い彗星がガスを取り払って、本体のシャンデリアが姿を現した。そしてチカの父である、赤い彗星の王は、イノゴ7世に「ここから立ち去れ。これよりこの惑星は我々の物だ。答える前に我々の力を見よ」と言った。そしてシャンデリアはロウソクの一本から、おうし座ゼータ星の近くの星に向けてレーザー光線を発射した。そしてその星は超新星になった。その星の残骸は現在、蟹星雲と呼ばれている。そしてイノゴ7世は「あなた方にこの星を差し上げましょう。住民を脱出させるので少し待って頂きたい」と言った。そして住民は星から出始めた。そして最後の宇宙船が出た時、シャンデリアは降下し始めた。その時イノゴ7世はただ一人星に残っていた。そしてシャンデリアが地面に近づいた時に、起爆装置のスイッチを入れた。すると星が爆発し、アステローペはその爆発によって二つに分けられた。その時シャンデリアは半壊状態になった。そして修理が済むと、赤いガスに再びくるまって地球に向けて出発した。

10 解説

 地球から蟹星雲までは7200光年、蟹星雲から原アステローペまでは6858光年、原アステローペから地球までは379光年ですから、この物語を事実とすれば下記のような年表が出来ます。

BCE13005 シャンデリアがレーザー光線を発射する。

BCE 6157 超新星が爆発する。

CE 712  原アステローペで超新星の爆発が見える。そして原アステローペが消失する。

CE 1054  地球で超新星の爆発が見える。

CE 1091  地球で原アステローペの消失が見える。

昔は七つだったプレイアデスの星が六つになったというのは、紀元前から言われていたのでおかしいです。日本語の漫画には、ツァパルディアとローシャンは出ません。マスターグレードのジムが、ガンダム同様のAパーツとBパーツと、コア・ブロック型のコクピット・ブロックから出来てる事を知った時に、書き足しました。ツァパルディア(Çapardía)とは、ヘブライ語の「カエル(tsəfardē`a ツファルデーア)」を、中世スペイン語の文字で音写して作りました。ローシャン(Roxán)は、ヘブライ語の「オタマジャクシ(rō´shānローシャーン)」を、中世スペイン語の文字で音写して作りました。現代スペイン語だと、それぞれZapardía(サパルディア)とRoján(ロハン)になります。MBはMechanic Brassart(機械籠手)の略で、MGはMechanic Greave(機械脛当て)の略で、GCはGreat Cuirass(大きな胴鎧)の略で、GLAはGrowable Limbed Æronef(成長可能な手足のある飛行機)の略です。

11

 チカは記録映画を見終わると「何てひどいのよ! 先住民達が可哀想だわ!」と叫んだ。そして大臣に「私を地球に連れて行って。プレイアデス人の生き残りが一人そこにいるの。もう一度彼に会いたいわ」と言った。その翌日エンディミオンは、チカとM91銀河の大臣を連れて、セレニタの家に来た。そして彼らは天文台に行った。そしてセレニタはチカと共に映画を見た。それは地球の天文学の歴史だった。その時、天文学者アルベルシアノと、カエルのカエサルとM91銀河の大臣と、エンディミオンが話し合っていた。

 大臣は「我々の人口は千億人です」と言った。カエサルは「地球の人口は60億人だな」と言った。そしてエンディミオンは「我々は共存出来ない。なぜなら地球の人口はすでに多過ぎるかも知れないからだ」と言った。そしてアルベルシアノが「私は若い頃にアルベルトから来ました。しかし帰ろうとした時、それは行方不明になってました。それで再び見つけるために天文学者になったんだ」と言った。するとカエサルが「アルベルトは第719番小惑星だな。1911年10月3日にヨハン・パリサが発見したが、すぐに見失った」と言った。

11 解説

 アルベルトという小惑星は、2000年5月1日に、ジェフリー・ラーセンが2000JW8として発見し、ガレス・ウィリアムスが同定しました。

12

 セレニタとチカは映画を見終わった。セレニタが「地球人は月より遠くに行った事が無いな」と言うと、チカが「そのうち行けるわ」と言った。そして彼女は「一つだけお願いがあるの。宇宙人と、喧嘩はしないでね」と言った。

 それからアルベルシアノが大臣に、惑星を持つ恒星のリストを渡した。すると大臣は涙を流して「有り難う。これで我々は救われるでしょう」と言った。

 その夜、チカと大臣が大きな燭台に乗り込み、そして燭台は月の方向に飛び立った。やがて月の裏側から赤い彗星が現れて、星空の彼方に飛び去った。セレニタはエンディミオンに「あの子新しい星見つけられるかな」と言った。するとエンディミオンは言った。「きっと見つけられる。」

12 解説

 3-1話からは、格好をつけてヒロインが出て来る話を描き始めたら、全然面白くなかったので作品が終了してしまいました。その頃、装甲騎兵ボトムズというアニメが始まりましたけど、スコープドックの頭をカエルに変えたロボットのデザインが、上手く行かなかったので、ロボットは出ないです。

 

カエル大戦 2 ディフダ編

1

 セレニタはベットの中で目を覚ました。その時一人のベドウィンがベッドの傍らにいた。ベドウィンは「ソラッヤーニー 。気分はどうかな。君はプレイアデス星団から飛行機 に乗って落ちて来たんだ」と言った。ソラッヤーニーとはアラビア語でプレイアデス星団人という意味である。そのベドウィンの名は、ゲイエッド・マーリスといった。そして彼は窓を開けると空を指さして「我々は消えてしまった星から来た。それはりゅうこつ座のエータ星 だ。ある時水の惑星が我々のエータ星系に来て太陽に衝突した。するとエータ星系は湯気で充満して住めなくなった」と言った。カエサルは、セレニタの耳元で「りゅうこつ座のエータ星系には、常温超伝導合金があるらしいぞ」と言った。するとセレニタは、思わず「常温で超伝導は凄い!」と言った。すると、ゲイエッドは「常温超伝導合金は、固いのと、柔らかいのと二種類があるんだ。私には仲間も子供もいないから、是非受け継いでくれないか」と言った。

1 解説

 日本語の漫画では、ベドウィンは単に「プレイアデス人」と言いますけど英訳する際、プレイアデス人をアラビア語で何と言うかを調べました。ゲイエッド・マーリスというのは、ディフダをデザインし直した人の名前をアラビア語にして作りました。ぼくが最初に描いた絵だと、ショルグフの口からディフダの足になる部分の形状が、いい加減なので、変形する玩具が作れないデザインでした。

2

 その翌日、セレニタは、壊れたレナクァホの前に来て、工具を出しながら「単体だけで飛べた方が良いな」と言った。その時カエサルが「これはエンディミオンが調べてくれたんだが、エルシービーチタン合金は、ハイパーチタン合金よりも丈夫で軽くて値段が安いんだ。それは、チタン87.2パーセントと、鉄4.5パーセントと、モリブデン6.8パーセントと、アルミ1.5ーセントで出来た合金で、ハイパーが一立方センチメートルあたり5.01グラムなのに対して、エルシービーは4.81グラムだ。パラジウムは白金より安くて白金と同じ効果があって、セリウムもイットリウムより安くてイットリウムと同じ効果があるんだ。そしてMG85-Al10-Ca5は燃えないマグネシウム合金で、超々ジュラルミン合金より軽くて丈夫で、メラミックス珪素合金はチタンより軽くてアルミより重いけど鉄の2倍硬いんだ」と言った。セレニタは、新しいロボットの絵を描いた。すると、ゲイエッドが「オタマジャクシの口から、カエル人間の足になる部分が、変形する前と、変形した後では、部品の形が違うじゃないか。それから、変形する前の形は、四つに切った楕円体と、四角柱が、段差も無しに滑らかに繋がってて、実際には作れないよ」と言って、その絵を描き直した。なぜなら、セレニタのデザインだと、一部のパーツの形状が不明瞭であったからである。それはオタマジャクシの口がロボットの足になる部分が、前後に開いて、爪先側が左右二つに割れて、踵側は一枚の板のままであった。するとセレニタは「これじゃあ敵のロボットみたいだよ」と言って、今度は、ロボットの足の裏になる部分が平らになるように気を付けながら、ロボットの踵は、靴裏が傾いて迫り出して、爪先側と同じ高さで同じ角度になる絵を描いた。するとゲイエッドは「それで良いだろう」と言った。それからセレニタは、セリウムパラジウム含有エルシービーチタン合金・クマダイ不燃マグネシウム合金・メラミックス珪素合金クラッド材で、ロボットを作り始めた。骨格は、ラナとほぼ同じ形であったが、胸の骨は、背骨から左右に板が生えて前方に湾曲して、更に胸側に湾曲して胸骨に繋がり、輪を形成しているのを、肩関節窩の前で切って、蝶番で繋いで、胸部の前半分が、肩を軸に回転して、上に跳ね上がるようにして、肩関節窩も、上下を軸にして、腕が胸部の中に回転して納まるようにした。背骨と骨盤は、外れないようにした代りに、腰椎関節が、90度前に倒れるようにした。骨盤は、仙椎の両端と、腸骨の上端の接合部に、可動軸を設けて、腸骨の下端部の外側に股関節を付けて、下端部の内側に、折れ曲がる棒を付けて、折れ曲がる棒は尾柱の下端部に付いていた。変形時には、ロボットになる時には折れ曲がる棒が真っ直ぐになって、骨盤が長方形になり、オタマジャクシ型になる時には折れ曲がる棒が曲がって、骨盤が逆三角形になった。前腕骨は、尺骨と橈骨に分かれていて、肘は変形時に、尺骨と橈骨の間を滑って、上腕骨が、尺骨と橈骨の間に収まるようにした。下腿骨も、脛骨と腓骨に分かれていて、膝は変形時に、尺骨と橈骨の間を滑って、大腿骨が、尺骨と橈骨の間に収まるようにした。そして足の趾の骨は、四本中三本が前を向いて爪先側のパーツに入って、変形時に付け根が前に曲がって、残る一本は後ろを向いて、踵側のパーツに入って、変形する時は、趾の付け根が後ろに曲がって、同時に趾が真っ直ぐに伸びて靴底を押し出すようにした。そのロボットは、ラナとは違って、燃料タンクを設置せずに、トランスミューターが、縮退水-1-1-16を、液体水素と液体酸素に変換してロケットエンジンに送っていた。セレニタは脚部を一本完成させると、変形のテストをした。それは、膝から先が無い人間の膝に、ブーツを繋げたような形であった。変形する時、大腿部が下腿部の中から押し出されて、反対側が前後に開いて、爪先と踵になるが、踵は、靴底部分が、中にある一本の棒に押されて迫り出した。セレニタがその隙間から見える棒を見て「アキレス腱みたいだ」と言うと、カエサルが「鳥の後趾と言った方が正しいかな」と言った。鳥の足は、後趾が後ろを向いてて、内趾と中趾と外趾が前を向いている。頭蓋骨の内側に、バルカン砲と吸気口と排気口が付いたパーツを、左右に一つずつ、鼻の穴の位置に取り付けて、目は軸を可動式にして、頭の中に引っ込められるようにした。そして頭の外装は、左右のパーツを貼り合わせて、溶接して繋いだ。セレニタは、カエサルとゲイエッドがいない間に、Vの字のパーツを作って、額に取り付けようとした。機械を操作しながら、「ぼくのガン・・・」と言った所でカエサルとゲイエッドが戻って来たので、セレニタは操作を誤って、Vの字型のパーツを、後頭部の方に付けてしまった。ゲイエッドは「溶接で繋いだ部分の補強か。良い事だ」と言い、カエサルは「ヌマガエルみたいだな。よく知ってるじゃないか」と言った。ヌマガエルは、両目が、Vの字のような模様で繋がっていた。セレニタはオタマジャクシ型の飛行機を完成させて、ショルグフ と名付けた。ショルグフは、身長12メートル、体重18.5トンの、カエルのロボットに変形 するが、それはラナ・ディフダ と名付けられた。ショルグフは着地する時ディフダに変形し、ラナ・ディフダは離陸する時ショルグフに変形する。着陸時、広い場所では足の生えたオタマジャクシの様な姿のモスタヒル になって、足の裏から車輪を出して滑走し、狭い場所ではラナ・ディフダになって、尻尾から噴射して上昇下降する。ショルグフの下半分が貝の様に開く。それは後部が蝶番で繋がっている。そして下半分は左右に分かれてラナ・ディフダの脚になり、蝶番はラナ・ディフダの腰になる。その時大腿は下腿から押し出され、脚部の先端は蛇の口の様に開いて爪先と踵になる。上半分の内部から二本の棒が、ディフダの肩を軸にして外側に回って腕になる。その時上腕は前腕から押し出される。そしてショルグフの上半分は折れ曲がって胸と背中になる。同時に頭が折れ目から現れて目が飛び出す。頭部の左右の、半月型の板が倒れて、胸部上面の蓋になる。そして尾が縮んで折れ曲がって背中の溝に収納される。こうしてショルグフはラナ・ディフダに変形する。その駆動系は、ラナのような、電離ガス・アクチュエーターではなくて、電磁石アクチュエーターであった。そして、変形機構を組み込めるように、省スペースのために、電線は極力使わず、装甲裏面と機械の表面に描かれた基板と、一方向に動く関節を繋ぐフレキシブル・フラット・コードが多く使われていた。セレニタはショルグフを完成させるとそれに乗り込み、ショルグフは離陸した。そしてベドゥイン達は彼らのテントを畳んでラクダに乗った。

 

2 解説

 ディフダとはくじら座のベータ星 の名前であり、アラビア語で「カエル」という意味です。そしてショルグフはアラビア語で「オタマジャクシ」という意味です。星の名前はアラビア語が多いですので、第二部からは作品の舞台をアラブにしました。最初に描いた漫画では、ショルグフはアボラスという名前です。アボラスとはみなみのうお座のデルタ星の名前で、アラビア語でオタマジャクシという意味なんですけど、アラビア文字を読めるようになってから、辞書を見たら、オタマジャクシはابوراسじゃなくてشرغوفだったので、ショルグフに変えました。ラナ・ディフダという、変形するロボットは、超時空要塞マクロスという番組に出てくるバルキリーの顔をカエルに変えて、機首と翼を外して折り畳み式垂直尾翼をつけて、バルキリーだと腿が胸の裏側にくっついて脚部全体が後方を向くのを越しパーツが背中側に付いて、脚部全体が縮んで前方を向くようにしただけです。ラナ・ディフダの肩は背中の裏側にくっついて腕全体が縮んで前方を向きますが、当時はバルキリーの腕も同じ変形の仕方だと思ってました。実際には、バルキリーの肩は胸の裏側にくっついて腕全体が後方を向きます。日本語の漫画では、ショルグフが「アボラス」で、モスタヒルは「ガウォーク」という名前ですが、英訳する際に、アラビア語で「変態している」という意味の単語を調べて、名前をつけ直しました。ラナ・ディフダの身長は、ラナと同じで12メートルですけど、ラナより少し痩せてるので、ぼく自身が目分量で、35トンにしました。操縦席が、12メートルのロボットに入りきらない事が分かった時に、巨大化版では身長21.47メートルで、体重106.7トン、狭室化版では11.74メートルで17.2トンに変えました。だけど、最終的には空間拡張機を操縦席に組み込んで、身長は12メートルで、体重は18.5トンにしました。(第10話参照) また、Zガンダムの装甲材質のガンダリウムγは、ルナ・チタニウムより軽くて丈夫で、原料も安価なので、ディフダの装甲材質も、白金スカンジウム含有ハイパーチタン合金・超々ジュラルミン合金クラッド材より、軽くて安価なセリウムパラジウム含有エルシービーチタン合金・クマダイ不燃マグネシウム合金・メラミックス珪素合金クラッド材にしました。ガンダリウムγは、チタンに珪素マグネシウムを混ぜて作ります。珪素が入ったチタン合金は、耐熱性があって、エンジンなどに使われてますけど、どれも、戦闘ロボットの装甲にするには強度不足です。そしてマグネシウムが入ったチタン合金も、強度が足りないので、戦闘ロボットの装甲には使えません。そこで、ハイパーチタン合金より軽くて丈夫で安価なLCBチタン合金に、白金より安いパラジウムと、イットリウムより安いセリウムを入れて、最強のマグネシウム合金と、最強の珪素合金とのクラッド材にして、お付き合いで、ラナも、本来なら白金イットリウム含有ハイパーチタン合金だけでいいのに、最強のアルミ合金とのクラッド材にしました。ハイパーチタン合金自体に、すでにアルミが入っています。日本語の漫画で、ラナ・ディフダが初登場する場面は、1982年10月に描いてラナ・ディフダの足の形は、セレニタが最初に描いた絵の形のままですけど、本物を作れないので、2013年3月に、描き直されました。そして、描き直した人の名前をアラビア語にして、ゲイエッド・マーリスという名前を作って、ゲイエッドが描き直す場面を書き足しました。ぼく自身は、そのデザインを気に入ってなかったので、2015年11月に、ラファエルガンダムの足をモデルにしたデザインを考えて、セレニタが二度目にデザインする場面を書き足しました。そして、2016年9月に、ぼくが、ガデッサの足をモデルにしたデザインを考えて、ゲイエッドが描いたデザインと差し替えました。

3

 セレニタは町に来た。その町では女性は皆ベールを着ていた。セレニタは笑いながら「この国の女共はオバケの仮装をしてるぞ」と言った。するとカエサルが「この国では女の人はベールを着る決まりなんだよ」と言った。セレニタがドレス姿の女性を見て「あの女は普通の服を着てるぞ」と言うと、カエサルが「彼女はヨーロッパ人の旅行者だ」と言った。セレニタは店の棚に羊の頭が並べられてるのを見ると、店の女主人に「やあ、サロメ! こいつはヨハネかね」と言った。すると女主人は「あたしゃミリアムだよ!」と言った。その時、爆発が起こった。すると洋服屋がセレニタにベールを被せて「テロだよ。奴らは外国人を手当たり次第に殺すんだ。このベールを着て町の外に出ろ」と言った。そしてセレニタはベールを着て逃げ始めた。そして学校の前を通った時、その学校の先生が彼を校内に引っ張り込んだ。セレニタが「ぼく・・、いや私はここの生徒じゃないわ」と言うと、先生は「外にいると殺されるぞ」と言って、校内の部屋の中まで連れて行った。そこにいる生徒達が、セレニタを見て「その子誰?」と言うと、セレニタはとっさに「あたしはハリーマ 」と言った。すると一人の少女が「私ここにいるわ。私がハリーマ。ハリーマ・シャマール よ」と叫んだ。セレニタは「あたしはハリーマ・ハーリド 。この学校の生徒じゃないわ」と言って出ようとしたが、先生は「今外は危ないからここにいなさい」と言った。そして、外では警察がテロリストと戦い始めた。セレニタがベールの中で、ペンダントを掴んでカエサルに「ラナに乗って奴らと戦おうか」と小声で言った。するとカエサルは「駄目だ! 外国人がちょっかいを出すと国際問題になるぞ」と耳元で言った。やがて警察が勝って、外が静かになったので、セレニタは外に出てベールを脱いだ。

3 解説

  外国の昔話で、敵の領地に住むハーリドという男が、息子に女の服を着せてハリーマと呼んでいました。そして敵の一人のシャンマールという男にもハリーマという名の娘がいました。どんなストーリーだったかは憶えてませんが、敵の領地を脱出して息子は男に戻って相応しい娘を嫁にしたと思います。英訳する際に、ハリーマとシャマールとハーリドの綴りを調べました。

4 初版(1982)

 ある日、巨大なカマキリ が現れた。セレニタは「アボラース!」と叫んで崖から跳び降りた。するとアボラスが飛んで来て彼を跳ね飛ばした。セレニタはモスクの屋根に当たって跳ね上がると、アボラスの操縦室の中に落ちた。そしてアボラスは飛び立った。到着した時、アボラスはガウォークに変形して降下して滑走しながら減速し始めた。そして止まってからディフダに変形した。そしてカマキリと戦い始めた。セレニタが「サーベル!」と叫ぶと、ディフダの右腿の側面のカバーが開いて、剣の柄が飛び出した。そしてディフダの右手が、その柄を掴んだ。そしてその棒から、ビームが出て、棒の形に固まって、ビーム・サーべルになった。しかしそのカマキリは素早くて、ビーム・サーベルの攻撃を避けて、鎌で切りつけて来た。カマキリが強過ぎたので、ディフダは負けそうになった。その時、アザーンが鳴ってカマキリは礼拝し始めた。するとディフダはビーム・サーベルでカマキリをバラバラに切り裂いた。その時地上では、大勢の人達が土下座をして祈っていたので、セレニタはディフダから降りると「連続尻バットだー! 」と言って、フライパンで彼らの尻を叩きながら歩き始めた。

4 第二版(2006)

 ある日、巨大なカマキリ が現れた。セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来て彼を跳ね飛ばした。セレニタはモスクの屋根に当たって跳ね上がると、ショルグフの操縦室の中に落ちた。そしてショルグフは飛び立った。到着した時、ショルグフはモスタヒルに変形して降下して滑走しながら減速し始めた。そして止まってからディフダに変形した。そしてカマキリと戦い始めた。セレニタが「ヒート・サーブル!」と叫ぶと、ディフダの右腿の側面のカバーが開いて、ディフダ・エクステンドーという名の、剣の柄が飛び出した。そしてディフダの右手が、その柄を掴んだ。そしてその棒が特殊警棒のように長くなってから、刃の部分が発熱して光って、ヒート・サーブルになった。しかしそのカマキリは素早くて、ヒート・サーブルの攻撃を避けて、鎌で切りつけて来た。カマキリが強過ぎたので、ディフダは負けそうになった。その時、アザーンが鳴ってカマキリは礼拝し始めた。するとディフダはヒート・サーブルでカマキリをバラバラに切り裂いた。するとカエサルが「無防備な敵を倒したな! こいつは礼拝の途中に死んだから天国にいるだろう!」と怒鳴った。

4 第三版(2014)

 ある日、巨大なカマキリ が現れた。セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来て彼を跳ね飛ばした。セレニタはモスクの屋根に当たって跳ね上がると、ショルグフの操縦室の中に落ちた。そしてショルグフは飛び立った。到着した時、ショルグフはモスタヒルに変形して降下して滑走しながら減速し始めた。そして止まってからラナ・ディフダに変形した。そしてカマキリと戦い始めた。セレニタが「ヒート・サーブル!」と叫ぶと、ディフダの右腿の側面のカバーが開いて、ディフダ・エクステンドーという名の、剣の柄が飛び出した。そしてラナ・ディフダの右手が、その柄を掴んだ。そしてその棒が特殊警棒のように長くなってから、刃の部分が発熱して光って、ヒート・サーブルになった。しかしそのカマキリは素早くて、ヒート・サーブルの攻撃を避けて、鎌で切りつけて来た。カマキリが強過ぎたので、ラナ・ディフダは負けそうになった。その時、カエサルが「シャクジエル・モードになれ」と言った。そこでセレニタは、シャクジエル・モード発動スイッチを押した。すると、ラナ・ディフダの背中から、両生類の幼生の外鰓に似た形の、ジェネレーターが外に出て展開した。それは、普段は背中の溝の左右に収納されていて、熱くならない程度に加減してエネルギーを作っているが、外に出て、放熱板の働きもするようになったら、過熱を気にしないで、大量のエネルギーを作れるようになった。そしてラナ・ディフダは、通常の数倍のパワーとスピードで動き始めて、ヒート・サーブルでカマキリの片方の鎌を切ってから、一旦、遠くに飛んで、ショルグフに変形して、全速力でカマキリに体当たりをして突き飛ばした後、ラナ・ディフダに変形した。そしてセレニタは「ラアァァァァイフル!」と叫んだ。するとラナ・ディフダの、左腿の前面のカバーが開いて、オタマジャクシ型のブロックが飛び出した。オタマジャクシの尾の上下のヒレが起き上がって、ラナ・ディフダから見て左側は照準器になって、右側はグリップになって、十字架のような形になった。そして、ラナ・ディフダの右手がそのグリップを掴んだ。そしてオタマジャクシの外殻が、照準器とグリップとインナー・パーツを残して前進して、インナー・パーツからは、尻尾の先が押し出されて伸びて、銃身と銃口になって、こうして、ビームライフルに変形した。そして、ビーム・ライフルの引き金を引きっ放しにして、銃口から出るビームを、巨大な光の剣のように使って、カマキリを真っ二つに切った。カマキリを倒すと、外鰓型ジェネレーターは、折り畳まれて、ラナ・ディフダの背中に収納された。

第四版(2017)

 ある日、巨大なカマキリ が現れた。そこに、ソルスール・アレイルという、コオロギに似たロボットが来て、カマキリを狙って、九連装ミサイルランチャーを発射した。しかしカマキリが素早かったので、当たらなかった。カマキリは、ソルスール・アレイルを捕まえて食べ始めた。すると、ソルスール・アレイルのハッチが開いて、パイロットが跳び下りて逃げた。セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来て彼を跳ね飛ばした。セレニタはモスクの屋根に当たって跳ね上がると、ショルグフの操縦室の中に落ちた。そしてショルグフは飛び立った。到着した時、ショルグフはモスタヒルに変形して降下して滑走しながら減速し始めた。そして止まってからラナ・ディフダに変形した。そしてカマキリと戦い始めた。セレニタが「ヒート・サーブル!」と叫ぶと、ディフダの右腿の側面のカバーが開いて、ディフダ・エクステンドーという名の、剣の柄が飛び出した。そしてラナ・ディフダの右手が、その柄を掴んだ。そしてその棒が特殊警棒のように長くなってから、刃の部分が発熱して光って、ヒート・サーブルになった。しかしそのカマキリは素早くて、ヒート・サーブルの攻撃を避けて、鎌で切りつけて来た。カマキリが強過ぎたので、ラナ・ディフダは負けそうになった。その時、カエサルが「シャクジエル・モードになれ」と言った。そこでセレニタは、シャクジエル・モード発動スイッチを押した。すると、ラナ・ディフダの背中から、両生類の幼生の外鰓に似た形の、ジェネレーターが外に出て展開した。それは、普段は背中の溝の左右に収納されていて、熱くならない程度に加減してエネルギーを作っているが、外に出て、放熱板の働きもするようになったら、過熱を気にしないで、大量のエネルギーを作れるようになった。そしてラナ・ディフダは、通常の数倍のパワーとスピードで動き始めて、ヒート・サーブルでカマキリの片方の鎌を切ってから、一旦、遠くに飛んで、ショルグフに変形して、全速力でカマキリに体当たりをして突き飛ばした後、ラナ・ディフダに変形した。そしてセレニタは「ラアァァァァイフル!」と叫んだ。するとラナ・ディフダの、左腿の前面のカバーが開いて、オタマジャクシ型のブロックが飛び出した。オタマジャクシの尾の上下のヒレが起き上がって、ラナ・ディフダから見て左側は照準器になって、右側はグリップになって、十字架のような形になった。そして、ラナ・ディフダの右手がそのグリップを掴んだ。そしてオタマジャクシの外殻が、照準器とグリップとインナー・パーツを残して前進して、インナー・パーツからは、尻尾の先が押し出されて伸びて、銃身と銃口になって、こうして、ビームライフルに変形した。そして、ビーム・ライフルの引き金を引きっ放しにして、銃口から出るビームを、巨大な光の剣のように使って、カマキリを真っ二つに切った。カマキリを倒すと、外鰓型ジェネレーターは、折り畳まれて、ラナ・ディフダの背中に収納された。

4 解説

 作品中ではカマキリが祈り始めると同時にバラバラに切りますが、英訳する際に、イスラムの礼拝の仕方を調べました。なぜなら今ではアラビア文字を自分でも読めるからです。

挿絵の1は、キブラの方を向く。

2、両手を耳の高さに上げて「アッラーフ・アクバル」と言う。

3、両手を体の前で組み、コーランを読む。

4、「アッラーフ・アクバル」と言って腰を曲げて、「偉大なる我が主に称讃あれ」と三回言う。

5、真っ直ぐ立つ。

6、「アッラーフ・アクバル」と言って土下座をして「至高なる我が主に称讃あれ」と三回言う。

7、座ったまま頭を上げる。

8、土下座をする。

9、天を指差して「アッラーの他に神は無し」と言う。

10、右を向いて「アッサラーム」と言う。

11、左を向いて「アライクム」という。

3から8までを何回か繰り返します。

 

日本語の漫画ではカマキリを倒した後、カエサルが怒らないばかりか、その後セレニタがディフダから降りて「連続尻バット!」と言いながら、お辞儀をしている人達の尻をフライパンで叩ききながら歩きます。しかしエジプト人の読者が怒っていたので、第二版では、最後の文章を書き直しました。

 

ちなみにショルグフは、当初はアボラスという名前でした。みなみのうお座のデルタ星がアボラス(Aboras)という名前で、アラビア語で「オタマジャクシ」という意味なので、くじら座のベータ星がディフダで、アラビア語で「カエル」という意味なのと合わせて、ロボットの名前に使ったんですけど、アラビア文字が読めるようになってから、辞書を見たら、オタマジャクシというアラビア語アボラスじゃなくて、شرغوف(shurghūf シュルグーフ)だったので、ショルグフに変えて、星の名前が由来だったという事は、伏せる事にしました。

 

第三版に出るジェネレーターは、プラモデルの作例で、Zガンダムが、ヤザンシロッコを倒す場面をイメージした、クリアーピンクの鎧を真似したくて、デザインをし始めたんですけど、鎧を収納する場所が見つからなくて、結局、体の外に鰓が出ているオタマジャクシをモデルにして、一からデザインし直しました。

第四版では、ソルスール・アレイルというロボットが戦う話を、書き足しました。小学生の時に、太陽の牙ダグラムという番組が放送されてて、友達が、コオロギは英語でソルティックと言うんやと言ってましたけど、中学生になってから、辞書を見たら、cricketでした。コオロギの絵を描けるようになった時に、デザインして、色んな言葉で何と言うかを調べて、アラビア語のソルスール・アレイル(直訳だと「夜のゴキブリ」)が、ソルティックに一番似ていたので、アラビア語の名前にしました。

 

5

 ある日、巨大なラクダが現れた。その名前はガマル・アワルであった。そこでセレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。そしてそのまま地面に落ちてから、ショルグフが飛んで来て、彼の上に着陸した。ショルグフには3つのランディング・ギアがあるが、ディフダの両腿の内部に一つずつと、ディフダの左踵の内部に一つ収納されていて、二つは両腿の背部のカバーと両脛の後部のカバーが同時に開いて出て、一つは左踵の後ろのカバーが開いて出てから、付け根が中央にスライドする。セレニタはショルグフの下から這い出して乗り込んだ。そしてショルグフは飛び立った。到着した時、ショルグフはラナ・ディフダ変形して尻尾から逆噴射して、垂直に着地した。そしてガマル・アワルをバラバラに叩き壊した。その破片は石で出来ていた。そこに一人の男が来た。男の名はナビ・サラであった。彼は「済まない。今のラクダは私が石で作ったロボットなんだが失敗作で、暴走してたんだ。もう一つ完成品を作っている」と言った。そこにもう一体の、巨大な石のラクダが現れた。ナビ・サラは「これがガマル・サニンだ。完成されたモデルだ。背中に乗って良いぞ」と言った。それからラナ・ディフダはガマル・サニンの背に乗ってエジプトに行った。ラナ・ディフダがそこで降りると、ガマル・サニンは帰って行った。セレニタは「そういえば、ディフダの形式番号は何にしたらいいかな」と言った。するとカエサルは「君のお父さんは、オタマジャクシ型の飛行機も作ったんだ。名前はローシャンで、形式番号はGLA-90だ。GLAとはグロウエイブル・リムド・エアロネフの略で、生育可能な手足のある飛行機という意味だ」と言った。するとセレニタは「ディフダはGLA-91だな」と言った。

5 解説

 日本語の漫画では、この回に登場するラクダのロボットはラクダ1号とラクダ2号ですが、英訳する際、アラビア語の名前をつけました。ガマルは「ラクダ」、アワルは「第1番」、サニンは「第2番」という意味です。ナビ・サラは外国の昔話に出て来る聖人で、石をラクダに変えました。今売ってるジムのプラモデルが、Aパーツとコクピット・ブロックとBパーツから出来てる事を知った時に、セレニタの実父が作ったカエルのロボットと、オタマジャクシ型の飛行機を考えて、ラナとラナ・ディフダの形式番号も作りました。日本語の漫画には、最後の会話はありません。

ラナのブストはMB-78で、

ガルバニはMG-93で、

レナクァホはGC-64で、

ラナ・ディフダはGLA-91ですけど、

これらはぼくのスリーサイズが

バストはトップが91センチ、アンダーが78センチで、

エストが64センチ、

ヒップが93センチなのが由来です。

 

6

 その頃、太陽系近傍で、宇宙戦争が起こっていた。二つの艦隊 が戦っていた。一方の艦隊の宇宙戦艦は犬の様であり、もう一方の艦隊の宇宙戦艦はライオンの様であった。ライオンの艦隊は、大型火炎ミサイルを発射した。そのミサイルは戦艦よりも大きかった。犬の艦隊はそのミサイルを攻撃したが、全くびくともしなかった。ミサイルは犬の艦隊を突き抜けて、その背後の惑星に当たった。するとその惑星は炎にすっぽりと包まれた。それから犬の艦隊が、ハイパーブリザードミサイルを発射した。そのミサイルも、宇宙戦艦より大きかった。ライオンの艦隊がミサイルを攻撃したが、全く効果が無かった。ミサイルはライオンの艦隊を突き抜けると、その背後にあった惑星に当たった。するとその惑星は吹雪に覆われて凍った。そして艦隊戦はその後も続いた。

6 解説

 宇宙戦艦ヤマトIIIのパクリです。

7

 セレニタがアレキサンドリアに来た時、犬の様な宇宙戦艦 が、空から落ちて来た。そして犬の頭をした男が、墜落した宇宙戦艦から放り出された。セレニタは、その犬の頭の男の傍に駆け寄ると「おいスヌーピー! 大丈夫か」と言った。その時カエサルが「ここはエジプトだからアヌビスかも知れないぞ」と言った。すると犬の頭の男は「私はスヌーピーでもアヌビスでもない。カルブという者だ。私は大丈夫だ」と言った。そしてカルブは身の上話を始めた。「昔、私達はシリウスを回る惑星に住んでいた。その頃シリウスは赤みがかった星で、今より温度が低かった。ある時、大きなミサイルがシリウスに飛び込んで、シリウスは白くて熱い星になって、シリウス星系は熱くなった。今やそこには住めないんだ。以来、私達は宇宙を彷徨っていた。私達がエバニダ 星系に来た時、そこの住民がそのミサイルを撃った事を知った。それ以来、我々はエバニダ人と戦っているんだ」と。カルブが話り終えると、カエサルは「エバニダという星は、アルマゲストに、獅子の尻の二星の北星と書かれている。明るさは五等で正式名はステラ・エバニダ・プトレマエイだ。現在その星は見えなくなっている」と言った。

7 解説

 カルブとはアラビア語で「犬」という意味です。名前の由来はケフェウス座のロー星、アル・カルブ・アル・ライ(羊飼いの犬)です。エバニダはラテン語で「消えた」という意味です。ステラ・エバニダ・プトレマエイとはラテン語で「プトレマイオスの消えた星」という意味です。しし座デルタ星のゾスマから南西に2度38分、しし座テータ星のコクサから北西に2度54分の位置にあった星ですが、現在、この位置に星は無いです。天王星小惑星ヴェスタは、明るい時で五等になりますが、プラネタリウムソフトで動かしてみたら、どちらもエバニダほど北には来ませんでした。古い時代の本には、「シリウスは赤い」と書いてあります。

8

その時エンディミオンが、ライオンの頭をした男を連れて来て、セレニタに紹介した。「彼の名はアサド。俺がカイロにいた時・・・。」

 その時突然、カルブとアサドが喧嘩を始めた。アサドは石油缶を拾ってカルブに投げつけた。するとカルブは缶の蓋を取るとアサドに投げつけて、ライターの火を点けると、石油まみれになったアサドに火を点けようとした。その時エンディミオンが、カルブを殴って気絶させた。するとアサドは「気絶させてくれるとは有り難い」と言って、カルブの頭に大きな石を叩きつけようとした。その時セレニタが、アサドにしがみつき、エンディミオンは石を取り上げた。するとアサドは「我々はエバニダを回る惑星に住んでいたんだ! そこにこいつらが来て、我々の太陽にハイパーブリザードミサイルを撃ち込んだので、エバニダは凍りついたんだ!」と叫んだ。するとセレニタが「犬達は先に太陽だったシリウスを無くしたんだよ。お前らの大型火炎ミサイルがシリウスに飛び込んだから、白くて熱い星になってシリウス星系は住めなくなったんだ!」と叫んだ。それからエンディミオンが「お互い様という事だ」と言った。

 

8 解説

 アサドとはアラビア語で「ライオン」という意味です。しし座の星名の解説には、しし座ベータ星のデネボラはダナブ・アル・アサド(ライオンの尻尾)が由来であり、しし座エプシロン星ラス・エラセドはラス・アル・アサド・アウストラリスが(ライオンの頭の南星)が由来であり、しし座ミュー星ラサラスはラス・アル・アサド・ボレアリス(ライオンの頭の北星)が名前の由来と書いてありました。

9

 そしてセレニタは、彼らの宇宙戦艦を修理し始めた。しかしどちらもひどくやられていたので、使える部品を使って一つの宇宙戦艦 を作った。犬とライオンの部品が継ぎ接ぎになった、奇妙な宇宙戦艦であった。そしてカルブとアサドは、その宇宙戦艦を見て笑った。カルブがアサドに「貴方達の太陽を凍らせてしまって、すまない」と言った。するとアサドは「いや、その前に我々が貴方達の太陽を加熱させてしまった」と言った。カルブは「共に住める星を捜そう」と言った。そしてアサドが「そして平和な国を作ろう」と言った。そして彼らは握手 をして宇宙戦艦に乗り込んだ。そして宇宙戦艦は飛び立った。

 セレニタは、カエサルに「ぼくの故郷の星はどんな星だったの」と言った。するとカエサルは「我々の故郷の星は、海が無くて、星全体が砂漠で覆われてたんだ」と言った。セレニタが「それじゃあどうやって生活してたの」と言うと、カエサルは「人工の、大きな河を作って、その河の傍に町を作ってたんだ」と言った。

 

 その星では、灌漑工事をするロボットが多数作られていた。それらは、照る照る坊主型で、逆様になって、スカートの中から特殊な音波を出して、上空の雲や水蒸気を雨に変えるロボットであり、風呂桶の形で、水を運んで、シャワーで畑に水を撒くロボットであり、フォークのような形で、地面を突いて、地下水を噴き出させるロボットであった。そして水がある場所に住んでて、人間と同様に尻尾が無くて、脚が長いカエルは、神の使いとされて、神像はカエルの顔をしていたが、カエルの足では二本足で立てないので、無理やりカエルの足で直立させた像と、足が人間の足に似ている像と、足が鳥の足に似ている像が混在していた。そして、最強のロボット兵器も、しばしばカエルの顔に作られて、ラナと呼ばれていた。そして、騎士になりたい者は、自作のラナに乗って、他の騎士志望者のラナと試合をして経験を積んで、王に認められた者が、騎士に任命されて、国から正規品のラナを与えられる。

 カエサルは「一番傑作だったラナは、ペリ・グレーヌ・ド・ビュフォン伯の、クラポー・ドーレだったな。本体は、黄色地に、赤と黒の点が沢山付いてて、甲羅はオレンジ色で、強敵と戦う時は、甲羅が外れて、もう一体の、クラポー・ド・モントヴェルドという、無人で動くラナになって、二体で攻撃をしていた」と話した。それは、地球のオレンジヒキガエルによく似たロボットであった。

 

9 解説

 後半の、セレニタの故郷の星の話は、日本語の漫画にはありません。2016年に、エウロパで間欠泉が見つかった時に、エウロパの表面が、筋だらけだったのを真似して、星全体が砂漠で、人工の大河の傍に人が住んでるという設定を考えました。更に、2018年に、オレンジヒキガエル(学名はブフォ・ペリグレネス)をモデルにしたロボットの話を書き足しました。

10

 セレニタは、海岸に沿って西に向かって歩いていた。ある日、セミの鳴き声が響いていた。ふと太陽を見ると、巨大なセミ が、太陽に貼り付いていた。そこでセレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来て、セレニタと地面の間を通り抜けた。そしてセレニタは、ショルグフのすぐ後ろに落ちて、ショルグフのロケット噴射で吹き飛ばされた。するとショルグフが戻って来て、ハッチを開けて、セレニタの下に来て、セレニタは操縦席の中に落ちた。それからショルグフはラナ・ディフダ・ドダナブに変形して着地して、ラナ・ディフダに変形した。セレニタは「ラアァァァァイフル!」と叫んだ。するとラナ・ディフダの、左腿の前面のカバーが開いて、オタマジャクシ型のブロックが飛び出した。オタマジャクシの尾の上下のヒレが起き上がって、ラナ・ディフダから見て左側は照準器になって、右側はグリップになって、十字架のような形になった。そして、ラナ・ディフダの右手がそのグリップを掴んだ。そしてオタマジャクシの外殻が、照準器とグリップとインナー・パーツを残して前進して、インナー・パーツからは、尻尾の先が押し出されて伸びて、銃身と銃口になって、こうして、ビームライフルに変形した。ラナ・ディフダはビーム・ライフルで太陽を撃ったが、ポジトロン・ビームは太陽まで届かなかった。そこでラナ・ディフダはショルグフに変形して太陽に向かって飛び立った。しかし太陽が余りにも熱かったので、途中で引き返した。カエサルがセレニタに「セミの寿命は20日だから、それまでの辛抱だ」と言った。そして日食が起こった。そしてセミは月に押し潰された。

11

 ある日、セレニタは、トランスミューターの説明書を読んでいた。その時、カエサルがいなかったので、セレニタは、糊付けされたページを剥がして読んだ。そこにはこう書かれてあった。「陽子は電子1836個分の重さであり、中性子は電子1839個分の重さであるが、陽子と中性子は、更にクォークグルーオンに分割が可能である。陽子はアップクォーク2つとダウンクォーク1つが陽子グルーオンで固められていて、中性子アップクォーク1つとダウンクォーク2つが中性子グルーオンで固められている。アップクォークは電子4個分の重さであって、陽子の3分の2のプラスの電荷を持っていて、ダウンクォークは電子10個分の重さであって、電子の3分の1のマイナスの電荷を持っている。そしてダウンクォークは、アップクォークと電子とニュートリノが、内部グルーオンともいえるバインデロンで固められている。陽子グルーオンは電子1818個分の重さであり、中性子グルーオンは電子1815分の重さであり、バインデロンは電子5個分の重さである。グルーオンとバインデロンは、共に質量を持った力場である。クォーク同士の反発力に逆らって固めるために、大量のエネルギーを力場に変換するので、変換されたエネルギーの分の質量が発生する。」と書いてあった。そこにカエサルが戻って来て、セレニタがそのページを読んでるのを見て驚いた。セレニタも、カエサルが来た事に気付いて慌てて説明書を閉じて置いたが、カエサルは「見てしまったのはしょうがない」と言って、そのページについて、話し始めた。

 セレニタの故郷の星では、ある科学者が、クォークから、より多くのエネルギーを取り出そうとした時に、事故が起こった。その時、王であったイノゴ7世は、クォークに手を出してはならないという命令を出した。しかし、中性子を、陽子と電子とエネルギーと、説明書に書かれてない反電子ニュートリノに変換する祭、内部ではダウンクォークが、アップクォークと電子と反電子ニュートリノとエネルギーに変換されている。それ故、特別に許された学者だけが、王の監視の下で、秘密裏にクォークの研究を続けた。そして外部には、反電子ニュートリノは紹介されず、グルーオンは、質量を持った力場などという、奇妙な説明がなされて、バインデロンという、実在しない質量を持った力場もでっち上げて紹介されて、そして各成分の質量も、実はクォークニュートリノの質量がはっきり判ってないにもかかわらず、トランスミューターの説明書の通りの数値が発表された。しかし内部では、クォークをどんなに重く見積もっても、陽子や中性子の重さにはならず、そしてグルーオンには質量が無いので、残りの質量がどこから発生するのかが不明であった。そしてダウンクォークベータ崩壊を起こす時には、まずウィークボソンを放出して、それからウィークボソンアップクォークと電子と反電子ニュートリノとエネルギーに変わるのだが、そのウィークボソンの質量は陽子の80倍程であるので、そのような大きな質量がどこから発生してどこに消えるのかが不明であった。

 

 話を聞き終わると、セレニタは「人間が神様の仕事をするのは良いのか悪いのか」と言った。

 

 

11 解説

 2013年1月23日に、あるQ&Aサイトで、クォークに関する質問を見たので、クォークについて調べ始めて、2013年1月27日に、この回の後半を書き足しました。ほんの数日間しか調べてないけど、ウィークボゾンが重過ぎますので、訳が判らないです。この作品を書く際には、グルーオンは、「膠」が語源なので、電荷がゼロになる中性子の方が、グルーオンが少なくなるように調整しました。バインデロンは、ぼくが勝手に考えた物で、「接着剤」が語源です。

 

12

  ある日、巨大なモズが現れた。その名前はモズラ であった。モズラは車をクチバシで捕まえて飛び上がり、塔にその車を引っ掛けた。その時セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来て、セレニタにぶつかった。そしてセレニタはペチャンコに潰れてショルグフに貼り付いたが、すぐに元通りに膨らんで、操縦席まで這って行った。そしてショルグフはラナ・ディフダに変形した。そしてモズラと戦おうとした時、カエサルが「あの鳥車を持ってるぞ!」と叫んだ。そこでラナ・ディフダは幾つかの石を拾って、モズラに投げつけた。するとモズラは車を落としてラナ・ディフダに襲いかかった。セレニタが「ヒート・サーブル!」と叫ぶと、ラナ・ディフダの右腿の側面のカバーが開いて、ディフダ・エクステンドーという棒が飛び出し、ラナ・ディフダの右手がその棒を掴むと、刃が伸びて、発熱して光り始めて、ヒート・サーブルになった。ラナ・ディフダがそのヒート・サーブルで切ろうとしたが、モズラはそれを避けて飛び去った。そしてラナ・ディフダは鼻の孔からバルカン砲を発射したが、モズラが速く飛ぶので当たらなかった。ラナ・ディフダはモスタヒルに変形して滑走して離陸すると、ショルグフに変形した。そしてモズラの前に来るとラナ・ディフダ・ドダナブに変形してモズラをヒート・サーブルで切ろうとした。しかしモズラはそれを避けた。ラナ・ディフダ・ドダナブはそのまま飛んでモズラを追ったが、少し飛んだ所で傾いて、回転しながら落ち始めた。そしてショルグフに変形して姿勢を立て直すと、全速力で飛んでモズラに体当たりをして跳ね飛ばした。それからラナ・ディフダ・ドダナブに変形してヒート・サーブルでモズラを真っ二つに切った。

13

  ある日、巨大な馬が現れた。その名はウマゴジラ であった。ウマゴジラは激しく暴れた。セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来て、セレニタを跳ね飛ばした。そしてセレニタはウマゴジラめがけて飛んで行き、ウマゴジラは彼を叩き飛ばした。そしてセレニタはショルグフの操縦席に飛び込んだ。そしてショルグフはラナ・ディフダ・ドダナブに変形して、垂直に降下して着地すると、ラナ・ディフダに変形した。するとウマゴジラはラナ・ディフダに体当たりをして転ばすとその上で踊り始めた。ラナ・ディフダはウマゴジラの足をつかんで転ばすと、モスタヒルに変形して滑走して離陸した。そしてショルグフに変形すると、ミサイルでウマゴジラを一撃で倒した。

14

  ある日、煙の巨人が現れた。その名はジン であった。その時セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来てセレニタの下を通り過ぎた。そして彼の服がショルグフの尻尾に引っ掛かったので、セレニタは操縦席まで這って行った。そしてショルグフは到着した時、モスタヒルに変形して降下していき、地面の上に止まってからラナ・ディフダに変形した。ラナ・ディフダはジンを攻撃したが、それは煙だったので全くダメージを与えられなかった。カエサルが「あれは煙だ」と言うと、ラナ・ディフダは後ろを向いて、ラナ・ディフダ・ドダナブに変形して飛び立った。すると尾からジェット噴射してジンは吹き飛ばされた。

15

 

 セレニタは食堂に入って食べ始めた。そこに一人の男が入って来た。セレニタは思わず「スナフキンだ!」と言った。すると他の客が彼に「彼はハダラ・ミン・ナイザクだよ」と言った。ハダラは楽器 を取り出して歌い始めた。

  ナイザク、それはおおかみ座ベータ星の近くに在った星。

  それは私の故郷であった。

  星は爆発した。

  その時私は一人で星から逃れた。

  ・・・

カエサルは「彼は故郷の星を無くした難民だ」と言った。やがてハダラはセレニタの、銀のサークレットに気が付くと「君はプレイアデス人かね? 一人だけか」と言った。そしてセレニタは「もう一人のプレイアデス人も地球にいるよ。ぼくはここに来た時赤ちゃんだったから、ぼくにとってはここが故郷だけど、もう一人は星が滅ぼされる様子を見ていた」と言った。そしてハダラは「私は一人だけで逃げて来たから仲間はいない」と言った。

 

15 解説

  ナイザクとは西暦1006年春に、おおかみ座ベータ星の近くに現れた新星の名前です。今回登場するナイザク人は、日本語版では名前がありませんが、英訳する際にハダラ・ミン・ナイザクという名前をつけました。アラビア語で「彼はナイザクから来た」という意味です。

16

 ある日、巨大なホウレンソウ が現れた。そのホウレンソウには、ソーセージで出来た脚があった。その時セレニタは「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来てセレニタを跳ね飛ばした。セレニタは鎖をショルグフに投げると、ショルグフのハッチに引っ掛かった。そしてセレニタは鎖をたぐり寄せてショルグフに乗り込んだ。そしてショルグフはラナ・ディフダに変形して着地した。セレニタが「ヒート・サーブル!」と叫ぶと、ラナ・ディフダはエクステンドーを取り出して、ヒート・サーブルに変形させると、ホウレンソウを真っ二つに切って料理し始めた。ラナ・ディフダが料理し終わると、セレニタはラナ・ディフダから降りて食べ始めた。

16 解説

  日本語版ではホウレンソーセージという名前がありますけど、英訳不可能な名前ですので英訳する際、名前は書きませんでした。

17

 ある日、ネズミが焼いてないパンを食べて膨らみ始めた。そして猫がそのネズミを丸飲みして膨らみ始めた。セレニタは食堂で食事をしていた。その時、食堂のテレビに巨大な猫が出た。するとセレニタは大喜びで「あの猫抱きたい!!!」と言って外に飛び出すと「ショルグーフ!」と叫んで崖から跳び降りた。するとショルグフが飛んで来てハッチを開いた。セレニタが操縦室の中に着地すると、ショルグフはハッチを閉じて飛び立った。しばらくして、ショルグフは猫がいる場所に来た。そしてラナ・ディフダ・ドダナブに変形して垂直に着地してから、ラナ・ディフダに変形した。ラナ・ディフダは猫を抱こうとしたが、その猫は逃げ出した。そこでラナ・ディフダはモスタヒルに変形して、滑走して猫の逃げる方向に先回りしてラナ・ディフダに変形して猫を抱こうとした。すると猫は止まって方向を変えて走り出した。その時、一人の警察官が、猫をピストルで撃った。すると猫は、穴の開いた風船の様に小さくなりながら、空を飛び回って地面に落ちた。そしてセレニタは、ラナ・ディフダから降りると猫を抱いた。すると猫が彼を引っ掻いて逃げテ、セレニタは「猫の皮をかぶったトラめ!」と罵った。

18

 エンディミオンは、ツァパルディアに乗って、ヒート・レイピアを装備させて、剣の突きの稽古をしていた。その時、ヒキガエルが、赤い、日本の鎧を着たような姿のラナが現れた。エンディミオンは、思わず嬉しそうに「ブシトードじゃないか」と言った。しかしブシトードは、ビーム・サーベルを抜いた。それは、赤い彗星で開発された武器であった。それを見たエンディミオンの顔は暗くなり、「やはり鹵獲されて敵になっていたか」と言った。そしてツァパルディアとブシトードは戦い始めた。ツァパルディアは、片手で剣を持って突き、ブシトードは両手で剣を持って斬りかかった。激戦の末に、ツァパルディアは、ブシトードの額を突いた。すると、兜と、頭の装甲が吹き飛んで、真っ黒な素顔が現れた。そして、ツァパルディアはブシトードの胸部を刺し、ブシトードはツァパルディアの胸部を切って、互いに致命傷となった。エンディミオンは、ツァパルディアが爆発すると同時に脱出して、岩の後ろに隠れた。ブシトードは、壊れた鎧と外装を、爆発させて脱ぎ捨てると、痩せた真っ黒なカエルのような姿になった。そして、腰椎骨の芯が、胸側の付け根を軸にして後ろに折れて、腰椎骨の殻が縮んで、胸と腰がくっついて、手足を縮めて、身長が、16メートルから12メートルに縮んで、ベビートード に変形した。ベビートードは飛び立つと、腰の幅が狭くなって、両脚がぴったりと閉じて、爪先立ちになって正座をすると、大きな膝当てがオタマジャクシの口になって、胸が肩を軸にして跳ね上がって、背中と繋がってオタマジャクシの上半分になって、腰パーツが前に折れて、脚がオタマジャクシの下半分になって、腕を畳んで、脚の横にくっつけて、腰椎の芯だった部分が伸びてってオタマジャクシの尻尾になって、タッドポール に変形して、飛び去った。エンディミオンは、「いかん! 中のベビートードが無事だったか!」と叫ぶと、大急ぎで電話をした。

19

 カエサルが、大急ぎでセレニタの所に来ると、「至急、ラナに乗れ!」と言った。そこでセレニタは、「ショルグーフ!」と叫んだ。するとショルグフが飛んで来て、セレニタは、ショルグフに乗った。そして、ショルグフはラナ・ディフダに変形した。カエサルが「エンディミオンから連絡があったんだ。敵は滅んでいないぞ」と言った。セレニタが「隠れていたら大丈夫じゃないのか」と言うと、カエサルは「ラナの動力炉はニュートリノを大量に放出しているから、どこに隠れても丸見えで逃げられないぞ」と言った。その時、タッドポールが飛んで来て、ベビートードに変形した。ベビートードは、ビームサーベルを抜くと、ラナ・ディフダめがけて走って来た。ラナ・ディフダは、鼻の穴からバルカン砲を撃って、ベビートードの頭部を吹き飛ばした。ベビートードはラナ・ディフダの首を切った。セレニタはハッチを開いて、目視でベビートードを見て操作して、ラナ・ディフダは、ベビートードの右腕を、ヒート・サーブルで切った。ベビートードは、左手でビームサーベルを掴むと、ラナ・ディフダめがけて走って来た。ラナ・ディフダは、ヒート・サーブルポジトロン・フルーレに変形させて、ベビートードのコクピットを刺した。

19 解説

 

 2015年の7月に、ヒキガエルを描けるようになったので、ブシトードの話を書き足しました。ヒキガエルのオタマジャクシは、小さくて真っ黒で、真っ黒で小さいカエルになってから、大きくなって、親と同じ色になります。ツァパルディアは、西洋の鎧がモデルで、青系の色ですので、ブシトードは、日本の鎧に似せて、赤系の色にしました。本来は、プレイアデス星団で作られた兵器で、形式番号はGLA-89A(Aは「武装された」の略)ですけど、鹵獲されて、CW-328(p)という形式番号が、新たに与えられています。ぼく自身は、ヒキガエルを見た事が無いですけど、母が幼少時に住んでた場所に、ヒキガエルが生息していたので、母は、ヒキガエルに、少し詳しかったです。ちなみに母の誕生日は3月28日です。

20

 その頃、軍では、フローテイターの部品を集めて、組み立てたロボットの解析と改良が行われていた。彼らは、フローテイターという名前を知らなかったので、カエルレアという名前を付けていた。

 カエルレアIは、フローテイターの残骸を、元通りに組み立てただけであったが、カエルレアIIは、無人機であったのを、頭部に操縦席を設置していた。そしてネオン九価陽イオンと弗素九価陰イオンを、ネオンと弗素に変換して動いていたのを、ネオン八価陽イオンと酸素八価陰イオンを、ネオンと酸素に変換して動くようにしたために、出力が二分の一になったので、腹部の動力パイプを、外付けにしなければならなくなり、推進装置の燃料も、液体水素と液体弗素だったのを、液体水素と液体酸素に替えたので、推力が三分の一に減っていた。そして、地球の技術で複製した質量・エネルギー変換炉は、ガンマ線を放射するので、分厚い殻で覆われていた。

 

 軍の者達は、VTRを見ながら、リトーリア技術大佐の説明を受けていた。そのVTRには、フローテイター、ボンビーナ、鹵獲オルドア、そしてラナ・レパラダの残骸を回収する映像が映し出されていた。 カエルレアの解析と複製の指揮を執るリトーリア技術大佐は、開発者陣と、兵士達に説明をしていた。

 「我々がカエルレアと名付けたロボットは、十数体あったので、部品を回収して組み立て、解析をする事が可能であった。このカエルレアと戦っていた緑のロボットは、一体だけであり、上半身と下半身は大破しており、腹部に収まっていたコクピットブロックは未発見である。不思議な事に、その緑のロボットだけは、地球製の部品を使って作られていた。」

 緑のロボットとは、セレニタが乗ってた、ラナ・レパラダの事であった。リトーリアは、更に説明を続けた。

 「カエルレアの元となった量産機が全滅した後、前面が緑と黒の迷彩色で、背面が赤と黒の迷彩色の、前後逆に変形するロボット(ボンビーナ)が一体現われて、緑のロボットと戦い始めた。その裏返りロボットは、緑のロボットに勝てなかったので、上半身と下半身を切り離して、腹部に納まっていたコクピット・ブロックが、オタマジャクシ型の飛行機に変形して脱出し、新たに、黄色と黒のロボット(鹵獲オルドア)のパーツと合体して、緑のロボットと戦い、その緑のロボットが投げた戦車に押し潰された。その後、燭台のような飛行物体が現われて、緑のロボットと戦って相撃ちになり、緑のロボットは、大破した機体を捨てて、胴体内の、コクピット・ブロックだけが飛び去り、その後の行方は不明である。」

 そして、別の映像が、スクリーンに映し出された。その映像は、望遠カメラで撮影された物であり、ラナの腹部のハッチが開いて、セレニタが跳び降りて着地して、地上にいた猫を抱き上げる様子が映っていた。リトーリアは 「小学生位の女の子なのかな。或いは宇宙人で、成人が地球人の子供に似ているのかも知れない」と言った。実際には、セレニタは、九歳の少年であった。

 

 説明会が終わると、パイロットの一人のインフラ・フレナタ少佐が、カエルレアIIの一機に乗って、テスト飛行に出た。

 その頃、ラナ・ディフダを修理し終わったセレニタは、ラナ・ディフダに乗って、怪獣と戦っていた。怪獣を倒すと、セレニタは、地上にいた猫を見つけて、大急ぎでハッチを開いて、跳び降りると、猫を捕まえて抱き上げた。インフラ少佐は、その様子を見ると「あの猫好きな女の子に間違い無い」と言った。その時、カエサルが、大急ぎでセレニタの所に来て「新たな敵が現われたぞ!」と言った。そこでセレニタは、猫を地面に降ろすと、急いでラナ・ディフダに乗り込み、カエルレアIIを見つけた。カエサルは「フローテイターのようだが、色々な所が違う」と言った。セレニタは、ラナ・ディフダを操作して、カエルレアIIと戦い始めた。インフラ少佐は、カエルレアIIを操作して、応戦はしたものの、ラナ・ディフダにダメージは与えないようにしていた。カエサルは、カエルレアIIの動き方を見て「地球製の部品で作られてるぞ」と言った。セレニタは「それじゃ地球人が乗ってるかも知れないじゃないか。逃げた方が良いか」と言うと、カエサルは「そう簡単には逃がしてくれないだろう」と言った。インフラ少佐は「あの少女は地球人の味方だ。撃墜するわけにはいなかい」と言って、照明弾を撃ち出して光らせると、全速力で離脱した。そして、ラナ・ディフダが追って来ない事を確認すると、通信回線を開いて、本部に向けて「緑のロボットに乗ってた少女は新しいロボットに乗っている模様。映像も録画してある」と言った。

20 解説

 2017年の1月に、小学校の時に、猫を抱いてたら「女か!!」と怒鳴られたのを思い出して、冒頭の、軍がカエルレアIIを作る話を書き足しました。ガンダム00の、ジンクスというロボットの設定がモデルです。ロボットの名前のカエルレアと、開発者のリトーリア技術大佐と、テストパイロットのインフラ・フレナタ少佐の名前は、イエアメガエルの学名のLitoria caeruleaと、クツワアメガエルの学名のLitoria infrafrenataが由来です。

21

 ある日、天文学者のアルベルシアノは、りゅうこつ座エータ星の方向から来る水惑星を発見した。そして「三日後に洪水が起こるだろう」と言った。水の惑星が見え始めて、雨が降り始めた。セレニタはニュースを見ると外に出た。そして空に向かって「ショルグーフ!」と叫んだ。するとショルグフが飛んで来て着陸した。それから彼は、ショルグフから飛行とは関係の無い部品を取り外すと、隙間を皆、重力遮断材製のタンクに作り直して、それらのタンクを最密縮退水-1-1-16で満たした。そして、フロッピー・ディスクをフロッピー・ドライヴから取り出すと、水の星に着くと同時にトランスミューターが、機体全体をエネルギーに変換するようにプログラムを書き直してから、ディスクをドライヴに戻した。その時カエサルが「大体1.66ゼタジュールのエネルギーが発生するな」と言った。そしてセレニタは空を見上げた。すると青い巨星が空一杯に広がっていた。

21 解説

 後半の、水の星が接近する話は、ヤマト完結編が公開された頃、この話を描きました。(またパクリかよ!!!)また、この頃装甲騎兵ボトムズという番組の放送が始まりましたけど、スコープドックの顔をカエルに変えたロボットのデザインがうまくいかなかったので、三番目のロボットは登場しません。日本語の漫画では、飛行とは関係の無い部品を取り外した後、隙間を皆ニトログリセリンで満たしますけど、英訳した後、隙間を皆、重力遮断材製のタンクにするように、書き直しました。1.66ゼタジュールというのは、ディフダの重量が18.5トンなので、十進BASICで、

 

10 PRINT 18.5*1000*89875517873681764

20 END

 

というプログラムを実行したら、

1662697080663112634000

という答えが出ました。

22

 セレニタは「あの星の軌道を変えて、脱出が出来たら洪水は起こらない。軌道を変えても脱出出来なかったら、洪水が一つ起こる。軌道を変えられずに脱出が出来ても洪水が一つ起こる。軌道を変えられずに脱出も出来ないなら、二つの洪水が同時に起こる。洪水が起こらない確率は四分の一、一つの洪水が起こる確率は四分の二、そして二つの洪水が起こる確率は四分の一」と言った。そして彼がショルグフに乗ろうとした時、エンディミオンがセレニタを突き飛ばして「軌道を変えられたら洪水は起こらない。しかし変えられなければ洪水は起こる。二つに一つ。それだけだ」と言って、ショルグフに乗り込んだ。そしてショルグフは水惑星に向かって飛び立った。やがて水惑星の表面が輝いた。そしてそれは小さくなりながら、空を流れて行った。そして雨が止んだ。その時セレニタは流れ星を見た。民間伝承では流れ星が消える前に願い事を言うと、その願いが叶うと言われているので、セレニタは「神様! エンディミオンを返して!」と叫んだ。すると流れ星は隕石になって彼の目の前に落ち、クレーターが出来た。セレニタはクレーターを見た。するとエンディミオンがそこに倒れていた。セレニタは駆け寄って「エンディミオン! 大丈夫か」と叫んだ。すると彼は上体を起こして「水の星はどうなった」と言った。その翌日、セレニタは船に乗って家に帰った。

 

カエル大戦 1 ラナ編

1

 銀のサークレットをつけた、鳶色の髪の少年 が大きな蛇に追われて逃げていた。少年の名はエル・セレニタ・デ・サン・アントニオ・ラ・サンタ・クルスといった。彼が十字路を通り過ぎた時、脇の道から、クマ並みに大きいナメクジが現れて、蛇に襲いかかって食べてしまい、そして次にセレニタを追い始めた。セレニタは、それらには全く何も気付かずに逃げ続けた。その時、隕石が大ナメクジの上に落ちた。セレニタは、音に驚いて立ち止まると、不思議そうに振り返った。その時、ペチャンコに潰れた大ナメクジの上に、サッカーボール大の石があった。そして彼は石を拾うと修道院に行った。彼は古い修道院を家にして住んでいた。その修道院は、クリーム色の壁と、黄色い屋根で出来ていて、一つの隅に塔 があった。その塔は、上半分が八角柱で、下半分が四角柱で出来てて、四角柱と八角柱の繋ぎ目に、半分に切られた四角錐の屋根が四つあり、八角柱の上には、一つの八角錐の屋根が乗っていた。そして八角柱の部分には、丸い窓が四つあった。数年前に母親が、セレニタに屋根の掃除を頼んだ時、セレニタは、天辺の屋根と四角柱の一部を赤いペンキで塗ったので、ニワトリそっくりになっていた。セレニタは、敷地内の畑に、石を隠すと、家に入った。

1 解説

 「イノゴ8世」という作品は、ぼくの漫画の中で初めてストーリーらしいストーリーを持った作品です。学校でローマ字を習った時は全く理解出来ませんでしたが、テレビで「伝説巨人イデオン」という番組を見ててCMになった瞬間に読めるようになり、その時たまたまスペイン語の辞書や教科書が、家に有りました。それで登場人物にスペイン語の名前をつけて漫画を描き始めました。セレニタ(Selenita)とはスペイン語で「月の住民」という意味です。「バビル2世」という漫画は割と好きなんですが、ぼくが真似をするには男っぽ過ぎるので、もう少し可愛く描き直そうと思ってました。大抵のヒーロー達は、余りにも男らし過ぎて、とても真似が出来ませんでした。

2

 セレニタは彼の母のマリア に「ママ。ぼく麦の刈り入れをするよ」と言った。するとマリアは「貧しい人が取れるように、隅の麦は残しておきなさい」と言った。セレニタは麦の収穫を始め、隙を見て石を部屋に持ち込んだ。収穫が終わると、セレニタは部屋に戻って来て、金槌で石を叩き壊した。すると、石の中から冬眠しているカエルが出て来た。それはフライシュマンガラスガエルに似ているが、大きさはクツワアメガエル程であった。そして腹部の皮膚が透明であったが、内臓ではなく、機械のような物が透けて見えていた。そして、彼はインスタントラーメンを持って、声を張り上げて「ヌイユ!」と言うと、次に「グルヌイユ!」と言ってカエルをドンブリに入れて、お湯をそのドンブリの中に注いだ。するとカエルは冬眠から覚めて「熱ちちち!」と叫んでドンブリから飛び出した。そしてカエルはセレニタの銀のサークレットを見ると、前腕部の外殻が、肘を軸にして二つに割れて開き、両端にカエルらしい四本指の手と人間のような五本指の手が付いてる棒が、半分程の長さの肘から生えた棒の先端を軸にして回転してから、外郭が元通りに閉じて、人間のような手に変身して、脚も、脛の外殻が膝を軸にして二つに割れて開き、前腕部と同様に、カエルらしい五本指の足と、人間が靴をはいたような形の足が両端についた棒が、半分程の長さの膝から生えた棒の先端を軸にして回転してから、外殻が閉じて、脚の変身が終わると、二本足で立ち上がってお辞儀をして「我らの王子イノゴ・マトゥサレン・ペドロファウノ8世様」と言った。そして更にカエルは言った。「私はあなたの僕のカエサルと申します。あと二人の僕もおります。彼らは蛇のプトレマイオスとナメクジのセレウコスでございます。」

2 解説

 当初はバビル2世の真似をして、喋る黒猫を僕にする予定でしたが、石を叩く絵を描いてる途中で、隕石から冬眠中の宇宙ガエルが出るなんて事を思いついてカエルを描いてしまいました。カエルに名前をつける時、アンティゴノスを忘れていて、カエサルと名付けました。カエサルスペイン語ではCésarと書いてセサルと読むべきですが、カエルのカエサルという言い方が気に入ってましたし、宇宙ガエルですので外人みたいな名前でもいいだろうと思ってカエサルのままにしました。ちなみに日本語の漫画では、単にカエルをドンブリに入れてお湯を入れてるだけでけど、英訳する時に、同級生がフランス語を習っていたので、ウケを狙って、フランス語の駄洒落を書き足しました。ラーメンはフランス語でヌイユ(nouille)であり、カエルはグルヌイユ(grenouille)ですから、英訳する際に、ヌイユとグルヌイユを引っ掛けた駄洒落を言わせました。漫画の絵では、カエサルは、カエルらしい四本足の時と、人間みたいに直立している時があるので、英訳した後、手足がZZガンダムのように変形する場面を書き足しました。セレニタも父親も共に、最初はフライシュマンガラスガエルがモデルのロボットを作ったので、カエサル自身が、フライシュマンガラスガエルに似てないとおかしいと思って、カエサルをデザインし直しました。フライシュマンガエルガエルは、おなかの皮膚が透明で、内臓が透けて見えてて、グロいですから、冗談半分に、中身を機械にしました。

3

 セレニタはその話を信じられないでいた。そしてカエサルは言った。「あなたの本当の名前はイノゴ・マトゥサレン・ペドロファウノ8世で御座います。イノゴ・アダン・エピメテオ1世はイノゴ・セット・フォロネオ2世を産んで、イノゴ2世はイノゴ・エノス・メランポ3世を産んで、イノゴ3世はイノゴ・カイナン・フィレモン4世を産んで、イノゴ4 世はイノゴ・メレレエル・カドモ5世を産んで、イノゴ5世はイノゴ・ハレッド・べレロフォンテ6世を産んで、イノゴ6世はイノゴ・エノック・ガニメデス7世を産みました。そしてイノゴ7世があなたの父で御座います。我々の祖国が滅ぼされる時に、あなたの父は我々を空に逃がしました。」

 セレニタは「お爺ちゃんのホアキンはお婆ちゃんのアナと一緒にママのマリアを産んで、マリアはぼくを産んだ。だけどぼくにはパパがいない・・・」と言うと、マリアの部屋に行った。その時マリアはイチジクの皮を剥いて串に刺していた。彼女は彼に「あなたの好きな干しイチジクになるのよ」と言った。セレニタは「ぼくは本当の子供なの」と言った。するとマリアは「9年前に月から赤ちゃんが落ちて来たのよ。それでエル・セレニタと名前を付けたの。それがあなたよ」と言った。それはスペイン語で、月世界人という意味であった。ホアキン・デ・サン・アントニオ・ハビエルとアナ・ラ・サンタ・クルス・サンチェスには、マリア・デ・サン・アントニオ・ラ・サンタ・クルスという娘がいた。マリアが成人すると、二人は廃屋となった修道院を買い取って、マリアに住処として与えた。マリアが一人暮らしに慣れた頃、6月25日に、月から赤ん坊が、流れ星になって落ちて来た。その赤ん坊は銀のサークレットを着けていた。マリアは赤ん坊に、エル・セレニタと名前を付けた。

3 解説

 これはイノゴ家の系図ですが、セカンドネームは聖書の人物の、アダムからメトセラまでのスペイン語形で、サードネームはギリシア神話で似た伝説のある人達の名前のスペイン語形です。ペドロファウノはピーターパンを無理矢理スペイン語にしました。メトセラというのは、外国の昔話の登場人物で、フルネームをメトセラ・エテ・ハマブル・マイム・アル・ハアレズ・プロス・ヤテ・スメ・カデマイ・ウサプ・ヤテ・ワウ・ベン・メム・ウタウといいます。フロス・ヤテ・スメ・カデマイはアラム語で「最初の名前を分けろ」、ウサフ・ヤテ・ワウ・ベン・メム・ウタウはアラム語で「ワウをメムとタウの間に入れろ」という意味です。その通りにするとモト・サラ・エテ・ハマブル・マイム・ガル・ハアレズ(彼の死が地上に洪水をもたらす)というヘブライ語の文が出来ます。神様は、メトセラに不老を与えたが不死は与えず、人の善行が彼の薬になって人の悪行が彼の病になるようにして、彼が死ぬと洪水が起こるようにしました。結局人々の罪が積み重なって天にまで届いてしまってメトセラは死に、洪水が起こりますが、彼の孫のノアは船に乗って生き残ります。マトゥサレンとはこのメトセラスペイン語形です。

4

 その夜、黒ずくめの男 がセレニタの家の前に来た。外から手が届く範囲内の麦がそのままだったので、男は麦を引き抜いて囓った。そして少し離れた所にある配水管の中に入って寝た。

 セレニタの家の近くの天文台 に、アルベルシアノという名の天文学者がいた。彼がプレイアデス星団を見た時、それは赤くなっていた。彼は言った。「9年前、379.27光年離れた5.13等の原アステローペが分裂して、386.91光年離れた5.76等のアステローペIと、354.14光年離れた6.43等のアステローペIIになった。赤く変わったのはその分裂 と関係あるのか?」

 セレニタはバス停でバスを待っていた。しかしバスがなかなか来ないので、彼はいらいらしていた。その時突然、世界中が赤くなった。そして次の瞬間、彼はベットの中にいた。それは夢であった。それからセレニタは家を出た。その時、昨日の黒服の男が彼の財布をひったくってそれを開けた。すると財布からカエルのカエサルが跳び出して黒服の男に噛み付き、セレニタの所に戻って行った。黒服の男は「おのれカエルに歯は無いはずだ!」と罵った。カエサルが跳ぶ時、目がアンテナの様に飛び出す ので、黒服の男は驚いて思った。あのカエルは見た事がある。そしてあの少年は誰かに似ている。そしてあの銀のサークレットは…。その時彼は驚いて叫んだ。「彼はイノゴ8世だ!」と。そして彼は財布から金を取らずにセレニタの足元に投げて隠れた。セレ二タがその財布を拾うと、黒服の男はセレニタの後を追い始めた。そしてセレニタは学校に行った。

4 解説

 日本語の漫画では、単に明るかった原アステローペが二つの暗い星に分裂しただけという描写です。一つの恒星が二つに分裂する現象は有り得ませんので、英訳する際に、星の材質が光る水銀の様な物と仮定して、物理シミュレーションソフトにアステローペIの等級と距離と、アステローペIIの等級と距離を入力してそれぞれの質量を求め、それらを合計して原アステローペの質量としました。次に、原アステローペがはじけて欠片がそれぞれアステローペIとアステローペIIの位置に来る場所を何度もシミュレートし直して探しました。そして最後にその距離と質量を入力して等級を求めました。また、アルベルシアノとはスペイン語で「小惑星アルベルト人」という意味です。日本語の漫画では特に名前はありません。

5

 図工の時間に、カエサルが「何か乗り物を作ればいい」と言った。するとセレ二タは「装甲材質はルナ・チタニウムにしよう」と言った。カエサルが「何だそれは」と言うと、セレ二タは「ルナ・チタニウムとは、ガンダムの装甲材質で、チタンとアルミと白金と希土類元素から出来てるんだ」と言った。するとカエサルは「白金・イットリウム含有ハイパーチタン合金・超々ジュラルミン合金クラッド材で作れば良いかな。ハイパーチタン合金はチタン77パーセントと、モリブデン15パーセントと、ジルコニウム5パーセントと、アルミ3パーセントで出来てて、チタン合金の中で一番丈夫なんだ。白金を少し入れると錆びにくくなって、イットリウムを少し入れると熱の変化に強くなるんだ。そして超々ジュラルミン合金は、最強のアルミ合金なんだ」と言った。セレ二タは「それだ!」と言って、工具を持った。カエサルは「700ゼタパスカルの圧力で圧縮して丈夫にしろ。それは最大の白色矮星の中心部と同じ圧力だ」と言った。そこでセレ二タは、白金・イットリウム含有ハイパーチタン合金・超々ジュラルミン合金クラッド材で、全長4.8メートルで、0.8トンのオタマジャクシ型の飛行機を作り始めた。セレニタが「ママは鉛は毒なので使っちゃ駄目と言って、ぼくに無鉛ハンダを買ってくれてたんだよ。無鉛ハンダってどうやって作るの」と言うと、カエサルは、無鉛ハンダの作り方を教えた。セレニタは、椅子を作りながら、カエサルに「ぼくは身長が132センチで体重は31キロだよ」と言った。するとカエサルは、座面の高さは29センチで、肘かけの高さは49センチで、背もたれの高さは110センチで、幅は36センチで、奥行きは30センチが良いだろう」と言った。飛行機が完成すると、レナクァホ と名付けた。セレニタはレナクァホを黒と白で塗ろうとしたが、学校の先生が「ピンクのペンキが沢山余っているからピンクにしなさい」と言ったので、ピンクに塗った。操縦室は、半径62センチ、高さ99センチの円柱形の空間であった。セレニタが、空間拡張機のスイッチを入れたら、操縦室の壁が透明になって、その外に、虚像の空間が広がるように見えた。それは、斜方立方八面体の空間であり、床以外の面は、17枚の正方形のスクリーンと、8枚の正三角形のスクリーンで出来ていた。それらはどちらも一辺が75センチであった。それは、虚構の空間であるので、円柱形の空間の境界は、ガラスの壁のように見えた。椅子の右に箱が設置されていて、その箱には、フロッピードライブと、操縦桿が付いており、更にその操縦桿には4つのスイッチが付いていた。椅子の左にはスロットルが設置されていて、そのスロットルにも4つのスイッチがあった。どちらも取っ手の高さは49センチであった。そして操縦桿とスロットルに付いてる、計8つのスイッチの組み合わせにより、255種類のアクションをさせる事が可能であった。そして椅子の前にはペダルが2つあった。その時カエサルは「こんなのは地球の技術じゃ動かせないから、トランスミューターを作れ」と言った。セレ二タが「何それ」と言うと、カエサルは「トランスミューターには四つの機能があるんだよ。第一の機能は原子を組み替えて、水分子一つとエネルギーと、酸素一つと水素二つの相互変換をしたり、二酸化炭素一つとエネルギーと、酸素二つと炭素一つの相互変換をするんだ。第二の機能は核子を組み替える事によって、ヘリウムと水素とエネルギーと、ヘリウムIIIと重水素の相互変換が出来るんだよ。第三の機能は、陰電子崩壊と電子捕獲を人工的に起こす事によって、陽子一つと電子一つとエネルギーと、中性子の相互変換が出来るんだ。そして第四の機能は、物質とエネルギーの相互変換が出来るんだよ」と言った。その時カエサルは説明をしなかったのだが、中性子を陽子と電子と125.34フェムトジュールのエネルギーに変換する時に、反電子ニュートリノが発生し、陽子と電子と125.34フェムトジュールのエネルギーを中性子に変換する時は、よそからエネルギーを取って反電子ニュートリノに変換するので、余った質量やエネルギーを、ニュートリノに変換して捨てなくてはいけないのであった。更にカエサルは、続けて「インテークは、空気を吸って、トランスミューターで縮退水銀-204に変換してタンクに貯めて、動力炉は、トランスミューターで縮退水銀-204をエネルギーに変換して、ロケットは、トランスミューターで縮退水銀-204を、灼熱の液体水素と液体弗素に変換する。普通の水銀は一立方センチメートルあたり13.534グラムで、普通の水銀-204は一立方センチメートルあたり13.830グラムで、縮退水銀ほ204は一立方センチメートルあたり127.5トンだ。凄く重たいから、タンクは重力遮断材で作らなきゃ駄目だ。それから外に出ると、膨らんで210倍に膨らんで普通の水銀-204になってしまうんだ」と言った。セレ二タは「ママが言ってたけど水銀も毒だったよね」と言った。するとカエサルは「それなら変わりに水を使うと良い。縮退水1-1-16は、一立方センチメートルあたり90トンだ。外に出ると448倍に膨らんで普通の水-1-1-16になるんだ」と言った。それからカエサルは「弗素も毒だから、ロケットの燃料は水素と酸素にした方が良いだろう。ただし推力が三分の一になってしまうんだか」と言った。カエサルは「内部電源は、カドミウム二次電池が使いやすいけど、カドミウムも毒なので、代わりにカルシウム二次電池を使うと良い。現在地球で使われてるリチウム二次電池の二倍の電力を貯められるんだ」と言った。セレニタは、トランスミューターを、インテークと動力炉とロケットに組み込むと、レナクァホに乗り込んだ。その時、椅子の背もたれの両側に付いてる、鏡の付いた棒が横に起き上がって、前方に回って、バックミラーになった。同時に、椅子の右側の箱に付いてた板が上にスライドして内側に倒れて、高さ55センチの所で止まってトレーのような形のスクリーンになり、真下の様子が映し出された。それは一辺が30センチの正方形であった。するとカエサルが「プトレマイオスセレウコスを探しに行こう」と言った。そしてセレニタが操縦し始めると、レナクァホが学校の屋根を突き破って飛び立った。

6

 暫くして、セレニタは空を飛ぶ物体 を見つけて「日本の照る照る坊主ってやつじゃないのか」と言った。その時、その飛行物体がふり向いた。するとセレニタは大笑いして「ぎゃはははユル・ブリナーだ! ママはユル・ブリナーチャールトン・ヘストンのファンなんで十戒という映画がテレビで放送されるたびに見てるんだよ」と言った。その時カエサルが、それを見ながら「あれはヘリオスだ。あれが逆様になったら雨が降るんだ」と言った。その時ヘリオスが傾き始めた。するとセレニタは「レナクァホは濡れちゃ駄目だ!」と言って、レナクァホを操作して、ヘリオスに向けてミサイルを発射させた。そのミサイルの弾頭は、陽電子を封じたカプセルであった。こうしてレナクァホはヘリオスを撃ち落とした。カエサルは「奴らの装甲は、超圧縮ウルトラハイテン鋼・超硬スチレン樹脂合板製だから、地球上の武器では傷一つつけられないのだ。我々だけが戦えるんだ。これからもっと強い敵が現れるかも知れないからもっと強い武器を作っておいた方がいい。まあ、ハイパーチタンならウルトラハイテンには負けないだろう」と言った。セレニタはレナクァホを着陸させると、降りて、21.7トンのブストと、23.7トンのガルバニを作り始めた。

6 解説

 日本語の漫画では、ブストとガルバニがいつ作られて、普段どこにいるかが全く不明ですので、英訳する際にヘリオスとの戦いを書き足しました。ブストとはスペイン語で「胸像」という意味です。そしてガルバニはイタリアの物理学者、生理学者ルイージ・ガルヴァーニが由来で、でカエルの脚に電線を繋いで動かした人です。セレ二タが作った3つのメカの重量が、日本語の漫画と違ってますけど、詳しい説明は、第10話の解説に書いてます。はてなで質問をした後、装甲材質と、エネルギーについての話を書き足しました。白金・イットリウム含有ハイパーチタン合金・超々ジュラルミン合金クラッド材というのは、機動戦士ガンダムの主役メカの、ガンダムの装甲材質がルナ・チタニウムだというのがモデルです。ルナ・チタニウムは、チタンにアルミと白金と希土類元素を混ぜて作るという設定です。日本語の漫画では、ラナの装甲材質は、ポジトロニューム合金化ルナ・チタニウムという設定です。英訳する際に、ルナ・チタニウムの作り方を調べて、実在するチタン合金で、ルナ・チタニウムに似ているのを探しました。そして、ゴルフクラブのカタログで最強と書かれているハイパーチタン合金(成分:Ti-15Mo-5Zr-3Al、引張強度:1470MPa、比重:5.01g/cm3)と、ハイパーチタン合金より軽くて丈夫で安価なLCBチタン合金(Ti-6.8Mo-4.5Fe-1.5Al、引張強度:1546MPa、比重:4.81g/cm3)と、ハイパーチタン合金より安いけど強度が弱いベータCチタン合金(Ti-8V-6Cr-4Mo-4Zr-3Al、引張強度:1440MPa、比重:4.82g/cm3)を見つけました。ベータCチタン合金は14話で使って、LCBチタン合金は24話で使っています。ポジトロニューム合金とは、六神合体ゴッドマーズの主役メカの、ゴッドマーズの装甲材質で、通常の金属に、非常に高い圧力をかける事によって、凄まじく丈夫になって、自己修復機能も備わった金属です。ちなみに、実際のポジトロニュームは、電子と陽電子が互いに回り合って形作る擬似原子で、水素の1837倍軽い気体で、固まらないし空気中には存在出来ません。操縦席は、ゴッドマーズと飛行機を合体させました。操縦桿とスロットルと2つのペダルは飛行機で、スクリーンはゴッドマーズのスクリーンを、ぼくの独断で勝手に拡張しました。ゴッドマーズは、正面と斜め上と斜め右と斜め左の、4枚のスクリーンがありますけど、見える範囲が狭いと思って、前の機械をどけて、スクリーンの数を増やして、スネークキューブみたいにしました。操縦桿とスロットルの、4つずつのボタンと、フロッピードライブは、2012年3月に付け足しました。これらは装甲騎兵ボトムズというアニメに登場するロボットの真似です。敵の装甲材質が、超圧縮ウルトラハイテン鋼・超硬スチレン樹脂合板で出来てるというのは、機動戦士ガンダムに登場する、敵メカのザクの超硬スチール合金がモデルです。縮退水銀-204の密度を求める時は、(原子量÷原子番号)×50=トン数、という式を使いました。この50という数字は、白色矮星の中心部が、一立方センチメートル当たり100トンで、大抵の元素が原子量を原子番号で割ったら2前後の数値になるというのがモデルです。エネルギー源については、これまたゴットマーズの反陽子エネルギーの真似をして、質量をトランスミューターでエネルギーに変換するという設定にしました。水銀-204は、原子量を原子番号で割った答えが、一番大きくて、しかも液体ですから、縮退状態か、一番重い液体になりますけど、水銀は毒なので、代りに水-1-1-16を使いました。縮退水-1-1-16の密度は、分子量を、分子中の陽子の数で割った答えに、50を掛けて求めました。

7

 

 セレニタは、設計図を描き終わると、それをカエサルに見せて、言った。

 「見ろ! ガン・・・」

 「駄目だ! 著作権の問題になるぞ! その白くて角があるロボットのポスターは町中のいたる所に貼ってあるじゃないか!」とカエサルが言った。そしてセレニタは、ロボットの顔をカエルの顔に描き直した。そのロボット駆動系は、弗素9価陰イオンとネオン9価陽イオンを、イオンアクチュエーターの中で反応させて、普通の弗素とネオンに変換して取り出したエネルギーで動いていた。しかし弗素は毒性があるので、セレニタは、酸素8価陰イオンとネオン8価陽イオンを、普通の酸素とネオンに変換して、エネルギーを取り出すようにした。そして、脚を一本だけ作ってテストをしたところ、弗素9価陰イオンとネオン9価陽イオンを使った場合の、半分の出力しか無かった。そこで円柱形のアクチュエーターの直径はそのままで、高さを2.5倍にして、2倍の力が出るようにして、動力パイプの太さを1.4倍にした。すると、パイプを機体の中に内装出来なくなったので、機体の外に出した。そのロボットの骨格は、カエルの骨に似た形であったが、手の骨は人間と同じ形の五本指であった。なぜなら自分の手を見ながら、動作プログラミングが出来た方が便利だからであった。脛の骨は、脛腓骨という一本の棒であり、足首は、跗蹠骨球というブロックであった。そして足の骨は、鳥のように四本趾であり、三本の趾が前を向いて、中足ブロックを通って爪先ブロックに届いていて、一本の趾は後ろを向いて、踵ブロックに繋がって、外見は人間の靴のようになっていた。なぜならカエルの足では二本足で立てなかったからである。尤もカエサルは「人間の方が、歩くのも走るのも、鳥より上手じゃないか」と、懐疑的であった。セレニタは、ブストとガルバニを完成させると、レナクァホをウエボに変形させて、それをブストとガルバニと合体させた。するとそれは、一体の、巨大なカエルのロボット になった。背中には、10基のロケットが付いていて、腹部前面のコクピットハッチの右には陽電子砲が付いていて、左にも、同じ形の射出口があって、肘の機械は大きなアクチュエーター一つから出来てて、そのアクチュエーターが大き過ぎたので、脇の下から二本のパイプが出て、肘に行くパイプは上腕部に刺さっていて、手に行くパイプは前腕部に刺さっていた。脇腹には、長方形の大きな穴があって、股間接と膝と足首に行く三本のパイプが、縦に走る様子が見えていた。膝と足首に行く日本のパイプは、腰から出て大腿部に刺さっていたが、分割可動式のスカートに隠れて見えなかった。そして足首に行くハイプは、膝の機械が大き過ぎたので、大腿部から外に出て、下腿部に刺さっていた。そのロボットは白と緑で色分けされてて、背中のロケットは黄色で、コクピット・ハッチは赤で、その左右の射出口はピンクだったので、カエサルはロボットを見て「フライシュマンガラスガエルか」と言った。セレニタは「エル・ラディオ・ガリャルド!」と叫んだ。すると陽電子砲から、ポジトロン・ビームが出た。それからセレニタは「ラ・エスパダ・デ・ルス!」と叫んだ。するとコクピット・ハッチの左の射出口から、粒子を吹き出して、剣の柄が空中に形成された。ロボットがその柄を掴むと、その後も粒子が噴き出され続けて、剣 を形成した。その剣は、大文字のRとNを組み合わせた形であり、Rのカウンター部分はエネルギータンクで、ボウルとレッグとステムが刃であり、使用時には、刃が発熱して光を発するのであった。N部分は柄であり、Rのステムは、Nの右ステムに繋がって、右ステムの下部からストロークが生えていて、ストロークの上の端から、左ステムが下に伸びていて、その左ステムを握るのであった。カエサルが「毎回剣を蒸着して作って捨てるのは無駄じゃないか。それから操縦席の近くに強力なビーム砲があるのは危険だ」と言った。そこでセレニタは、ハッチの左右の射出口を塞いだ。そして右脇腹の中の、陽電子砲を取り出して、手持ちのビームライフルに作り変えた。左の脇腹の中の、物質生成機は、胸の内部に移した。そして脇腹の動力パイプを、奥の方に押し込んで、脇腹の穴を黒い板で塞いだ。胸部の内部には、マジックハンドも設置した。鼻の穴は、吸気口と排気口の働きをしていたが、そこにバルカン砲も設置して、鼻の穴を縁取って、目まで届く、端に穴が開いた黒い板で補強した。それから彼は、10基ものロケットを操作するのも面倒だと思って、ロケットが二つ付いたバックパックに付け替えた。その時、カエサルが「イオンアクチュエーターは、体積が半分になっても、出力は57パーセントにまでしか減らない。昔、グラハム・ベイカーが、イオンアクチュエーターのサイズと出力について実験をして、半径が0.500で高さが0.708の時に出力が4分の1で、半径が0.464で高さが0.495の時に出力が6分の1で、半径が0.414で高さが0.434の時に出力が8分の1で、半径が0.370で高さが0.411の時に出力が10分の1で、半径が0.333で高さが0.333の時に出力が14分の1で、半径が0.261で高さが0.396の時に出力が18分の1になると言ったんだ。半径が0.500の時は元の厚さより大きくなるので駄目で、0.464の時はあまり隙間が開かなくて、0.370の時は円の中に小さい円を五つ配置するのが難しくて、0.261の時は、厚さが再び増え始めるうえに部品が多過ぎるので、整備のし易さを重視した半径0.414と、隙間の広さを重視した半径0.333が、多く使われるようになったんだ」と言った。その時セレニタは、円の中に、半径が0.261倍の円を、無理やり10個描いて「0.261倍の円は10個入るかも知れないよ」と言った。するとカエサルは「君の絵は下手だから、これじゃ分からないな。ちなみにこの半径で、出力を20分の1にするには、高さを0.347にすれば良いけど、もはや小さ過ぎて、起動する時としない時がある」と言った。そしてセレニタは、中空の柱の両側面に、高さと直径が共に3分の1の、体積が27分の1のアクチュエーターを7基ずつ、計14基のアクチュエーターを配置したのは、部品が多くて整備がしにくいので、半径が0.414倍で高さが0.434倍のアクチュエーターを、各側面に四つずつ、計八つ付けて、新しい肩と肘と膝の機械を作った。それは、およそ13分の1の体積だと、出力は8分の1程になるので、大きなアクチュエーター一つと同じくらいの力の強さであった。そしてセレニタは、古い関節の機械を外して、新しく作った関節の機械を代わりに取り付けた。そして動力パイプを、その中空の柱の中を通した。するとそれを気に入った。セレニタは、それを気に入り、こうして、ブストとガルバニが、完全に完成した。そしてコクピット・ハッチを白に塗り替えて、それらがレナクァホと合体して出来るロボットを、ラナと名付けた。カエサルは、完成したロボット を見て「今度はアマガエルだな」と言った。そしてセレニタは、レナクァホ を白と黒に塗り直した。カエサルは、レナクァホやブストやガルバニを見て「こんな大きいものは、使わない時はどこに仕舞えば良いのかな。空に置けば良いかな」と言った。そこでセレ二タは、二つのボタンの付いたペンダント を作った。それは、レナクァホを呼ぶのに使う道具であった。ペンダントが出来上がると、ボタンを一つ押した。すると、レナクァホとブストとガルバニが、無人のまま飛んで行った。

 セレニタは居酒屋に入ると、格好をつけて、コーヒーを注文した。するとウェイターがコーヒーを入れた。セレニタは一口飲むなり「うげっ! まるで焦げた血みたいだ! 何でこんな物を皆旨そうに飲むんだ!?」と叫んだ。ウェイターは「ジュース出そうか」と言った。その時誰かが笑った。セレニタが振り向くと、大きなナメクジ が居たので「 おじさんナメクジみたいだけどセレウコスなの?」と言った。すると大ナメクジは「何だと! おれは人間だ! このガキをブチ殺せ!」と叫んだ。同時に他の客達が一斉に立ち上がった。そして一人の東洋人が、跳び蹴りを仕掛けて来たが、セレニタが避けたので、テーブルに突っ込んで、頭からお茶をかぶって「熱ちゃちゃちゃ!」と叫んだ。そして矢を掴むと「殺してやる」と言って立ち上がった。セレニタが店を飛び出して逃げると、大ナメクジと東洋人と、その他大勢が後に続いた。その時黒服の男が現れた。セレニタは、その脇を通り過ぎて走り続けた。そして黒服の男は大ナメクジ達の前に立ち塞がって戦い始めた。そしてセレニタが逃げてしまうのを見届けてから、彼らをまいた。

7 解説

 この話の冒頭部分に出る、未完成のラナは、日本語の漫画には登場しません。また、日本語の漫画では、レナクァホは、ピンクには塗らずに、最初から白と黒に塗ってます。ラナは、最初に描いた漫画では、ただの緑のカエルというだけで、何の種類かは考えてなかったんですけど、アマガエルとシュレーゲルアオガエルを見分けられるようになってから、未完成のラナはフライシュマンガラスガエルとプロトタイプガンダムザクII、完成したラナはアマガエルとアムロガンダムとドム以降、後に修理したラナはシュレーゲルアオガエルとG-3ガンダムアクトザクをモデルにして、デザインし直しました。イオンガス・アクチュエーターが、電離ガスからエネルギーを取り出して動くというのは、ザクIIのパイプの中を流れる流体パルスが、電離ガスだという説からの盗作です。修理した後のラナは、電磁石アクチュエーターで動きます。フライシュマンガラスガエルは模様が多くて、プロトタイプガンダムはデザインが凝ってて、アマガエルは少し模様が少なくて、アムロガンダムは色が派手だけどデザインはシンプルになってて、シュレーゲルアオガエルは大きくて模様が少なくて、G-3ガンダムアムロガンダムと同じデザインだけど色が地味で、ザクIIはパイプを外に出してて、ドム以降はパイプを中に入れてて、アクトザクはフィールドモーターで動きます。また、最初は、ラナの剣は、ゴッドマーズの剣が、GとMを組み合わせたような形だったのを真似して、RとNを組み合わせたようなデザインをしましたけど、形が複雑なので、ボツにしました。日本語の漫画では、東洋人は「圧跳(あっちょう)」と叫んで跳びかかって来て、テーブルに突っ込んでお茶をかぶって「熱茶茶茶茶(あっちゃちゃちゃちゃ)」と叫び、矢を掴んで「殺刺手矢婁(ころしてやる)」と言います。高校時代に同級生が中国語を習い始めたので、その後はインチキ中国語はあまり書いてません。ペンダントを、遠隔操作に使うという設定は、六神合体ゴッドマーズの真似です。

8

 セレニタは、ペンダントのボタンを一つを押しながら、天に向かって「レナクァホーッ!」と叫んだ。するとレナクァホが空から飛んで来た。それは普段は35786キロ上空にいるが、彼が呼ぶと1秒から1.2秒で飛んで来る。35786キロ上空は、静止衛星軌道であり、宇宙空間である。日向は121度になり、日陰はマイナス121度にもなるので、レナクァホは内部に冷却パイプが張り巡らされている。表面近くでは、熱い部分のパイプの中にはガリンスタンが流れていて、冷たい部分のパイプの中にはエチルペルフルオロブチルエーテルが流れている。そして内部のエンジン部分のパイプの中には液体ガリウムが流れている。セレニタは冷却パイプを作る時、水銀の代りにガリンスタンを使った。そして、ソヴェツキー合金という名前を面白がって、それを使いたがったが、カエサルはエチルペルフルオロブチルエーテルの使用を勧めた。なぜならソヴェツキー合金の融点はマイナス78であって、日陰の温度よりも暖かいうえに、それはセシウムカリウムとナトリウムから出来ているので、非常に燃えやすくて危険だからであった。カエサルは「プレイアデス星団では、沢山の恒星が集まっているから暖かいけど、太陽は単独星なので日陰は冷えるよ」と言った。セレニタはレナクァホに乗ると、北に向かって飛び立った。カエサルが「一々叫ぶ必要があるのか」と言うと、セレニタは「無いよ」と言った。するとカエサルは苦笑して「まあ、君は声が綺麗だけど・・・」と言った。そしてルルドに着くと、セレニタは降りて泉から水を汲んだ。そして彼は更に北へ飛んだ。そしてノストラダムスの墓に来ると、掘り起こして棺を開けた。その時セレニタは手紙を見つけた。それはセレニタ宛で、その日の日付が書いてあった。手紙には「汝は月世界人と呼ばれているが、真実はプレイアデス人なり。そして汝は我の墓を暴くなり。その日に備えて我はこの手紙を書く。故に我を生き返らせる必要は無いなり。汝が死ぬ時、汝の住んでいる星の上に洪水が起こるであろう。そして黒は汝の味方なり」と書いてあった。セレニタは、手紙を読むと「ぼくが死んだらどうやって洪水が起こるんだろう」と言った。するとカエサルは「縮退水はこぼれると448倍に膨れるから、レナクァホが撃墜されると、町中が水浸しになるという事じゃないかな」と言った。縮退水-1-1-16は、1立方センチメートルあたり90トンである。セレニタは「もっと膨れるのは無いのか」と言った。するとカエサルが「縮退水素-1は、1立方センチメートルあたり50トンで、液体になる時は891倍、気体になる時は8224倍に膨れる」と言った。

8 解説

 日本語の漫画を描き始めた頃、六神合体ゴッドマーズという番組が放送されてました。それは主人公が死んだら地球が爆発するという設定だったので、真似をして主人公が死んだら洪水が起こるという設定にしました。セレニタのサークレットも実はマーグやロゼの真似で、当時ぼくが欲しかったカチューシャがモデルです。ぼくは男なので、買って貰えませんでした。冷却パイプの中の液体ですが、ガリンスタンは融点がマイナス19度で沸点は1300度であり、エチルペルフルオロブチルエーテルは融点がマイナス138度で沸点が76度であり、ガリウムは融点が30度で沸点は2403度です。ぼく自身は、最初は冷たい部分でソヴェツキー合金を使いたかったのですが、融点がマイナス78度であって、宇宙の日陰のマイナス121度よりも高いうえに、沸点を知らなかったので、没にしました。ソヴェツキー合金は、セシウムが73パーセント、カリウムが23パーセント、ナトリウムが4パーセントなので、水と激しく反応するので危険です。

9

 その時、黒服の男がそこに来た。その時カエサルがセレニタに「彼は王室近衛兵の息子だ」と言った。それからセレニタは彼に「ぼくは地球ではエル・セレニタと呼ばれているけど本当の名前はイノゴ・マトゥサレン・ペドロファウノ8世だ。父の名はイノゴ・エノック・ガニメデス7世、その父はイノゴ・ハレッド・ベレロフォンテ6世、その父はイノゴ・メレレエル・エネアス5世、その父はイノゴ・カイナン・フィレモン4世、その父はイノゴ・エノス・メランポ3世、その父はイノゴ・セット・フォロネオ2世、そしてその父がイノゴ・アダン・エピメテオ1世なんだ」と言った。その後カエサルが黒服の男の耳元で「地球にはカドモという名の英雄がおります。彼は町を建てました。そして地球にはエネアスという名の英雄もおりました。彼もまた町を建てました。セレニタは二人を混同しておられるようです」と言った。カドモとは、ギリシャ神話の英雄カドモスのスペイン語形であり、エネアスとはギリシャ神話の英雄アイネイアススペイン語形であった。そして黒服の男は、カエサルの言葉に納得すると「俺は地球ではエンディミオン・ミネーロと呼ばれているが、本名はクボ・メトゥサエル・プリンシペ6世だ」と言った。するとセレニタが彼に跪いた。プリンシペとは、スペイン語で王子という意味だからであった。しかしエンディミオンは「待て、地球の言葉でプリンシペは王子という意味だが我々の言葉では強い騎士という意味だ。あなたこそが我々の王子であります!」と叫んでセレニタに跪いた。そしてエンディミオンは続けた。「敵が来た時、あなたの父君は我々を脱出させました。その後我々の星は爆発しました。」

 そしてカエサルエンディミオンに「あなたは一人だけなのか。仲間はいないのか」と言った。エンディミオンは言った。「最初は私と父と、父の仲間達、そして友人達と、その両親達と共に宇宙船に乗っておりました。しかしこの地球に来た時、私は残骸の中に一人でいました」

9 解説

 イノゴ5世のフルネームはイノゴ・メレレエル・カドモ5世とイノゴ・メレレエル・エネアス5世の二種類があり、どちらが正しいかが解りませんでした。それで英訳する際に、カエサルの台詞を書き足しました。プリンシペとはスペイン語で「王子」ですが、単に王子様が家来に頭を下げるなどというギャグを描きたかっただけで、特に意味はありません。

10

 ある日、空中に大きな三つ又の鉾 が現れた。それが地面を刺すと地震が起こって地下水が噴き出した。その時、セレニタとカエサルはテレビを見ていた。カエサルが「あの三つ又の鉾はネプチューンだ」と言った。そこでセレニタは「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てセレニタを跳ね飛ばした。セレニタは紐をレナクァホに投げて巻き付けると、紐を引っ張ってレナクァホに乗り込んだ。ネプチューンがいる場所に来ると、レナクァホはミサイルを撃った。しかしネプチューンが細いので、ミサイルは狙いを外れた。そこでセレニタは「ラナー!」と叫んだ。するとレナクァホの尾が縮んで、付け根を軸にして底面に回って収納され、ウエボ へと変形した。そしてカエルの顔をした人間の上半身の形をしたブストが降下して来て、下半身の形をしたガルバニ が上昇して来てウエボをはさんだ。ブストは腹部の中に、卵巣クローシュと呼ばれる釣鐘のような形のパーツがあって、その両側を動力パイプが走っていた。そしてガルバニの骨盤は、坐骨と呼ばれる円盤から、尾柱が生えてて、その左右から腸骨が二本生えてて、腸骨の上端から、尾柱の上端を通って、もう片方の腸骨の上端に行く仙椎があった。坐骨の上に腰椎関節あって、その上に卵巣プラターと呼ばれるお碗があって、坐骨の左右に股間接があって、両脚が股間接に付いていた。仙椎はパンツの背中側の、ウエスト部分の裏面に貼り付いていて、尾柱はパンツの、Tバック部分の裏面に貼り付いていて、パンツは、前と横と後ろの三枚の分割可動スカートが、左右合わせて六枚付いていた。ウエボはガルバニの卵巣プラター上面の窪みにはまり、次にブストの卵巣クローシュがウエボに被さって、卵巣プラターと合体した。こうして合体 が完了して、ラナというカエルのロボットになった。合体が完了すると同時に、操縦桿とスロットルは働きを変えた。右ペダルを踏むと右を向き、左ペダルを踏むと左を向くのは、ラナもレナクァホも共通であったが、レナクァホは操縦桿を前に倒すと下を向き、後ろに倒すと上を向き、右に倒すと右に倒れて、左に倒すと左に倒れるが、ラナになると、操縦桿を前に倒すと武器の照準を下に向け、後ろに倒すと上に向け、右に倒すと右に向け、左に倒すと左に向けるようになった。またスロットルを押すと、レナクァホの時は飛行速度が速くなるが、ナラの時は歩行速度が速くなった。その身長は12メートル、体重は46.2トンであった。そしてラナはネプチューンを掴む とへし折った。

10 解説

 ウエボはスペイン語で「卵」、ラナはスペイン語で「カエル」という意味です。ラナのデザインは、ガンダムの顔をカエルに変えて、コア・ファイターを前後逆にして翼を取っただけという、安易なデザインです。 当初は、普段は黒猫と共に歩き、ひよこのロボットに乗って空を飛び、カエルのロボットに乗って海に行き、超能力で戦う話にするつもりでした。しかし、ガンダムのコア・ファイターを前後逆にして羽根を取ったらオタマジャクシみたいになる事に気が付いて、ひよこのロボットを作る場面をレナクァホに変更して、合体してカエルのロボットになるという設定にしました。この変更により、ラナが海から現れる場面は無くなり、超能力で戦う場面も描かずじまいになりました。そどころかラナは水に弱いです。ラナの身長を12メートルにした理由は、1/60スケールのガンダム(実物は18メートル)が30センチであっても、同スケールのアムロが小さくて顔が見えなかったから、ロボットは小さめにして、人とロボットの両方が見えるようにしたいと思いました。12メートルだと、戦車に多い1/35スケールの場合は34.3センチくらいであり、セレニタの身長は132センチなので、同スケールだと3.8センチくらいになって、何とか顔が見えるだろうと思ったからです。ちなみにラナの体重は、学校の先生に、大きさが12メートルだと言ったら、40トンくらいかなと言いました。また、先生が、人間の上半身と下半身の重さの比率は6対4くらいだと言ったので、ガルバニ(下半身)を16トンにして、レナクァホ(操縦席兼脱出ポット)はぼく自身が目分量で5トンにして、ブスト(上半身)は、40-(16+5)=19で、19トンにしました。2012年2月に、はてなで、http://q.hatena.ne.jp/1329628815 の質問をしました。この質問をした後、ロボットの作り方や素材を調べてましたけど、難し過ぎたのでやめてしまいました。それから、操縦室の大きさを計算したら、ラナの身長は、21メートルくらいは無ければいけない事が分かりました。そこで、操縦室のデザインを変えずにラナを大型化した巨大化版と、ラナの身長を12メートルのままにして、操縦室を小さくした狭室化版の二つを作りました。12メートルと21メートルだと、1/36と1/63が同じ大きさになるのですが、どちらのスケールも、商品を見た事が無いので、1/35と1/64が同じ大きさになるように、身長を11.75メートルと21.47メートルにしました。また、質問をした後、第6話に、装甲材質と、動力源について書き足しました。そして最終的には、空間拡張機を組み込んで、身長は12メートルで、操縦席が広くなるように見えるという事にしました。

11

 ある日、巨大なヒョウタン が空中に現れた。それは傾いて、地上に水をこぼした。その様子をテレビで見たセレニタは、崖から跳び降りて「レナクァホー!」と叫んだ。するとレナクァホが飛んで来てハッチを開いた。セレニタはハッチの内側に当たって、操縦席の中をあっちこっちに弾んだ後、座ってハッチを閉じた。そしてレナクァホは現場に行った。現場に着くと、セレニタは「ラナー!」と叫んだ。するとレナクァホはウエボに変形してブストとガルバニと合体してラナになった。その時カエサルが「あのヒョウタンはバッカスだ」と言った。セレニタが「フルーレ!」と叫ぶと、ラナは口から舌を出した。その舌は、マジックハンドとフレキシブルアームで出来ていて、ラナ・エクステンドーという棒を持っていた。そのマジックハンドの親指は、掌底にある溝を動くので、それは必要に応じて右手にも左手にもなった。そしてラナの手がその棒を取ると、舌は引っ込んだ。ラナの胸部内部は、中央に、胃と呼ばれる箱があり、胃の右の巻き取り器に舌が巻き取られていた。胃の左には、蒸着装置があって、必要な道具を口の中に作る仕組みであった。ラナが手に取った棒が特殊警棒のように長くなって、先端から陽電子を噴き出してポジトロン・フルーレ になった。刃の部分は、二硼化チタン・窒化硼素ナノチューブ複合材で出来ていた。そしてラナはジャンプしてポジトロン・フルーレでバッカスを突こうとしたが、バッカスが水平に動いて避けたのでラナは落ちた。ラナが起きあがると、セレニタは「バルカァン!」と叫んだ。するとラナの上顎内部で、吸気口と排気口とバルカン砲をセットしたパーツが角度を変えて、バルカン砲に切り替えた。そしてラナは鼻の穴から36mmバルカン砲 を発射した。砲身は、トランスミューターで縮退水1-1-16を、ビスマス合金製の砲弾に変換して射出していた。そしてバッカスは、バルカン砲の射撃を受けて、砕けて落ちた。その後、ラナはヒート・エクステンドのスイッチを切った。すると刃が冷えて光らなくなった。それからラナは、ヒート・エクステンドを、バリバリと齧って食べ始めた。胃と呼ばれる箱の中は、上半分が破砕機であり、ヒート・エクステンドの破片を細かく砕いて、胃の下半分の、トランスミューターが、その残骸を縮退水1-1-16に変換してタンクに送った。

11 解説

 日本語の漫画では、ビーム・サーベルですけど、Iフィールドも原理が分からないので、英訳した後、ヒート・エクステンドに変えました。弾丸によく使われてる鉛は有害なので、密度や融点が近いビスマス合金に変更しました。ザクIIのヒート・ホークは、窒化チタンコート・二硼化チタン・窒化硼素ナノチューブ複合材で出来てます。二硼化チタンは、ダイヤモンドに近い硬度を持っていて、空気中で高温になっても燃えません。そして融点は摂氏2920度です。窒化硼素ナノチューブの引張強度は33000メガパスカルであり、融点は摂氏2967度です。 最強の鉄合金のアーメット鋼でさえ、引張強度は2172メガパスカル程度ですから、大変な丈夫さで、曲げても壊れない柔軟性もあります。二硼チタンだけでは衝撃に弱いので、 窒化硼素ナノチューブを入れて補強します。窒化チタンは、二硼化チタン程の強度は無いけど、融点が摂氏2950度であり、二硼化チタン以上に酸化しにくいです。そして金色に見えますので、ザクIIのヒート・ホークは、アニメでは黄色に見えます。ぼく自身は、窒化チタンでコーティングしなくても、二硼化チタンだけでも充分燃えにくいだろうと思って、二硼化チタン・窒化硼素ナノチューブ複合材だけにしました。こちらは、暗い銀色に見えます。

12

 ある日、空中に巨大なカカシ が現れた。カカシがダムの前に来た時、その両腕からいきなりハンマーがぶら下がった。そして鎖自体が自在に伸縮して動いてダムにハンマーを叩きつけ始めた。セレニタはテレビのニュースでその様子を見ると、「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。すると彼は谷底に落ちて、その上をレナクァホが通り過ぎた。そしてセレニタはレナクァホに跳びついて乗り込んだ。レナクァホが現場に来て、セレニタがカカシを見つけた時、カエサルが「あれはピグマリオンだ。元々我々が建設工事のために開発したロボットだ」と言った。それからセレニタは「ラナー!」と叫んだ。するとレナクァホはウエボに変形すると、ブストとガルバニと合体してラナになった。セレニタが「エクステンドー」と叫んで、ラナがヒート・エクステンドを取り出してピグマリオンを刺そうとしたが、ピグマリオンはそれを避けてハンマーを飛ばして来た。ラナはそのハンマーを避けた。セレニタは「ラァイフル!」と叫んだ。するとラナは、ヒート・エクステンドを短くして食べると、舌がπの字型の物を掴んで出て来た。舌は、フォアグリップであるπのステムの一本を掴んでいて、他の一本のステムはグリップであった。そしてラナの右手がグリップを握った。そしてフォアグリップに付いていた照準器が、アーム、即ち砲身の先端を軸にして回転して上に行ってアセンダーのようになった。そして折りたたまれて曲がっていた砲身が、照準器の近くを軸にして、真っ直ぐになった。こうして、そのπの字型の物体は、ビーム・ライフル に変形した。ラナが引き金を引くと、ライフルは、トランスミューターで縮退水1-1-16を陽電子に変換して、ポジトロン・ビームとして射出し、そしてラナはピグマリオンを撃ち抜いた。

12 解説

 ラナのビーム・ライフルが、ポジトロン・ビームを出すのは、ゴッドマーズのゴッドファイヤーが、陽電子で出来ているのがモデルです。

13

 ある日、巨大な雪のボール が空中に現れた。それはそのまま全く動かなかった。学者達は「三年ほどで融けるだろう」と言った。そこで消防士達は、消火器の様な形をした火炎放射器 を持ち出して来て、雪のボールに向けて火を放ち始めた。セレニタは、テレビのニュースで、その様子を見ると、「レナクァホー!」と叫んで、崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来て、彼の下を通り過ぎて、セレニタは谷底に落ちた。そしてレナクァホは戻って来て彼の上に着陸した。セレニタは、レナクァホの下から這い出して、レナクァホに乗り込み、レナクァホは飛び立った。現場に着いた時、セレニタが「ラナー!」と叫ぶとレナクァホはウエボに変形して、ブストとガルバニと合体してラナになった。カエサルは「あの雪の玉はボレアスだ。今故障しているようだな。攻撃のし放題だ」と言った。セレニタは「ヒート・サーブル!」と叫んだ。すると、ラナの口から、舌がラナ・エクステンドーを持って飛び出して、ラナの手がそのエクステンドーを取ると、舌は口の中に引っ込んで、エクステンドーが延びて剣の形になって、刃の部分が発熱して光り始めて、ヒート・サーブルという武器になった。そしてセレニタは、思わずニヤッと笑って「サムライだ」と言うと、ラナを操作した。するとラナは、ヒート・サーブルを、日本の侍のチャンバラのように、両手で柄を持って、ボレアスを真っ二つに切った。

14

 ある日、大気圏上層部に火が現れて広がった。その火は下にある雲と水蒸気を水に変え始めた。すると火の下の雲は消滅して豪雨に変わった。その様子がテレビのニュースに出た時、カエサルは「あの火はエオスだ。我々が灌漑のために開発したロボットだ。海の水面が15メートル上昇するだろう。そしてエオスは水に弱いんだ」と言った。セレニタは「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てセレニタを跳ね飛ばした。セレニタは放物線を描いて吹っ飛ばされて、その間レナクァホは前進し続けていた。そしてセレニタは操縦席の中に落ちた。そしてレナクァホがエオスの上に来た時、セレニタは「ラナー!」と叫んだ。するとレナクァホはウエボに変形してブストとカルバニと合体してラナになった。セレニタは「スーパー・アイフェックス!」と叫んだ。するとラナの口から、舌がπの字型の物体を持って飛び出して、ラナの右手がその物体を持つと、その物体は、ビーム・ライフルに変形した。それから舌が一旦引っ込んでから、円柱形の物体を持って飛び出して、ビーム・ライフルに取り付けた。その円柱は、縮退水のタンクであり、片方の底面の、四つの穴から空気を吸い込んで、縮退水に変換する。ラナが引き金を引くと、ビーム・ライフルの銃口から水が出て、エオスに穴を開けた。その時カエサルが「ラナは飛べないだろ」と言った。するとセレニタが「そんな事は分かっている!」と言った。同時にラナは落ち始め、ウエボとブストとガルバニに分離し、ウエボはレナクァホに変形して上昇し始めて、ブストとガルバニも後に続いて上昇した。そして再びエオスの上に来た時、ウエボに変形してブストとガルバニと合体してラナになった。そしてラナはスーパー・アイフェックスでエオスを撃って落ち始めた。すると円盤形の飛行物体がラナを支えた 。それはエンディミオンの飛行機のネヌファル であり、その形式番号はUF-163であった。UFとは、アンヴァリエイブル・ファイター(変形しない戦闘機)の略であった。そしてラナはネヌファルの上でエオスをスーパー・アイフェックスで撃ち始め、エオスは完全に消滅した。セレニタはエンディミオンに「装甲材質は何だ」と言った。するとエンディミオンは「ベータCチタン合金・サイアロン複合材だ。ベータCチタン合金は、チタン75パーセントとヴァナジウム8パーセントとクロム6パーセントとジルコニウム4パーセントとモリブデン4パーセントとアルミ3パーセントで出来ていて、引張強度は1440メガパスカルで、比重は一立方センチメートルあたり4.82グラムで、値段が安いんだ。そしてサイアロンは、セラミックの一種で、こちらも値段が安いんだ。君の父上は、若い時にこれを作ったんだが、あまりにも旧式なので、後にツァパルディアとローシャンを作ったんだ。こちらも同じ装甲材質だ」と言った。セレニタが「もっと良い素材は使わなかったのか」と言うと、エンディミオンは「量産機だからしょうがない」と言った。

14 解説

 ネヌファルとはスペイン語で「睡蓮」という意味です。そして、ベータCチタン合金・サイアロン複合材は、機動戦士ガンダムというアニメに登場する、ジムというロボットの装甲材質の、チタン合金・セラミック複合材がモデルです。UF-163の、163は、ぼくの身長です。それからスーパー・アイフェックスは、ガンダムの武器の、スーパー・ナパームがモデルです。

15

 ある日、空中に巨大な金魚鉢 が現れた。そしてその中には大きな魚がいた。それはアリオンであった。その時戦車部隊がアリオンを撃ったが、アリオンは全くびくともしなかった。そして、アリオンの中の魚が、目からレーザー光線を発射して、その戦車達を吹き飛ばした。生き残った兵士達が帰って、一部始終を報告すると、大勢の兵士達が来て、上空に向けて、ミサイルを発射した。するとミサイル達は、放物線を描いて、金魚鉢の中に飛び込んで、アリオンの中で爆発して、アリオンは内側から破裂して、吹き飛んだ。

 その頃、セレ二タは、そんな事件を知らずに、食事をしていた。彼の肩にはカエサルが乗っていた。セレ二タはカエサルに「ガンダムって、重水素とヘリウムⅢで動いているんだ。ラナも同じ方法で動いてるのかな」と言った。するとカエサルが、一応同じ事は出来るな。それにはトランスミューターの第二の機能を使うんだ。核子を人工的に組み替えるんだが、重水素一つとヘリウムⅢ一つを、水素一つとヘリウム一つと、2ピコ941・・・、いや、単位を揃えよう。2941.59フェムトジュールのエネルギーに変換するんだ。ラナは普段は、第四の機能で物質をエネルギーに変換してるんだ。陽子一つは150327.75フェムトジュールのエネルギーになって、電子一つは81.89フェムトジュールのエネルギーになって、中性子一つは150534.96フェムトジュールのエネルギーになるんだ。ラナはガンダムと同じ量の燃料から、255倍くらい沢山のエネルギーを取り出せるんだ。ラナには動力パイプが内蔵されていて、その動力パイプの中には、動脈管と静脈管が1本ずつあるんだけど、そのトランスミューターで作られたエネルギーは、動脈管の中にある酸素とネオンに与えられて、その酸素とネオンが、酸素8価陰イオンとネオン8価陽イオンに変わるんだ。出来上がった電離ガスは、動脈官の中を流れて、機体各所の、イオン・アクチュエーターに送られて、そのイオン・アクチュエーターは、電離ガスからエネルギーを取り出して動いて、エネルギーを取られた電離ガスは、普通の酸素とネオンになって、静脈官を通って、トランスミューターに戻るんだ」と言った。セレ二タは「普通の燃料よりどれくらい凄いのかな」と言った。するとカエサルが「ガンダムのエネルギー効率は、薪の1700万倍、石炭の1300万倍、ガソリンの800万倍くらいだ」と言った。セレニタは「ガンダムの形式番号はRX-78-2なんだけど、ラナにもそんな番号無いかな」と言った。するとカエサルが「君が作ったんだから、好きな番号を勝手につければいいだろう」と言った。するとセレニタは「何か参考になる事教えてくれないかな」と言った。するとカエサルは「君のお父さんも、カエルのロボットを作ってたんだ。名前はツァパルディアといって、駆動系は、ラナと同じイオン・アクチュエーター・システムだけど、電離ガスは、弗素9価陰イオンとネオン9価陽イオンが使われてたんだ。酸素を使った場合の、2倍のエネルギーが出るけど、猛毒なんだ。上半身がMB-77、下半身がMG-92、そしてコクピット・ブロックがGC-63なんだ。MBはメカニック・ブラッサートで、機械の籠手という意味で、MGはメカニック・グリーヴで、機械の脛当てという意味で、GCはグレート・キュイラスで、大きな胴鎧と言う意味だ。我々の故郷の星は、錫が豊富で、我々の先祖は、錫にアンチモンと、幾つかの成分を加えて、非常に硬い錫合金を発明したんだ。そして、鉄が作られる前は、その硬い錫で鎧を作っていて、強度が必要な部分には、銅にアンチモンと、幾つかの成分を加えた、硬い銅合金を使っていたんだ。そして鉄が作られるようになった後も、美しくないという理由で、鉄の鎧に、銅色と錫色の塗装がされていて、後には、新米の騎士の鎧は水色とオレンジ、一人前の騎士の鎧は水色と緑、ベテランの機の鎧は紺色と水色で彩色されるようになったんだ。ツァパルディアも、それらの色で塗られていたんだ」と言った。するとセレニタは「ブストはMB-78で、ガルバニはMG-93で、レナクァホはGC-64で決まりだ」と言った。

15 解説

 後半の、エネルギーと、形式番号の話は、日本語の漫画にはありません。エネルギーの話は第六話で、動力源や装甲材質の話を書きたした後で付け足しました。形式番号の話は、今売ってるプラモデルドで、ジムが、ガンダムと同様のAパーツとBパーツと、コア・ブロック型のコクピット・ブロックから出来てる事を知った時に付け足しました。薪は1キログラムが燃えると20.3メガジュールのエネルギーが出て、石炭は1キログラムが燃えると27.6メガジュールのエネルギーが出て、ガソリンは1キログラムが燃えると43.6メガジュールのエネルギーが出ます。そしてガンダムは1キログラムの重水素とヘリウムIIIから352, 038, 601.9メガジュールのエネルギーが出て、ラナは1キログラムの燃料から98, 875, 517, 873.7メガジュールのエネルギーが出ます。ゴッドマーズは反陽子エネルギーで動きますけど、インテークから空気を吸って、反陽子対消滅させる仕組みであれば、1キログラムの燃料から179, 751, 035, 747.4メガジュールのエネルギーが出る事になります。ちなみに反陽子は、1立方センチメートルあたり、309, 432, 826.687トンです。そして液体重水素は、1立方センチメートルあたり0.1415グラムで、液体ヘリウムIIIは、1立方センチメートルあたり0.0940グラムです。ラナの駆動系は、電離ガス・アクチュエーター・システムですけど、これは、機動戦士ガンダムに登場する、ザクというロボットの、動力パイプの中には流体パルスが流れているんですけど、この流体パルスがイオン化ガスであるという説に基づいた設定の盗用です。流体パルスは、液体である説もあります。

16

 ある日、セレニタは車に轢かれた消火栓 を見た。カエサルは「犬が怪我をしている。可愛がってやれ」と言ったが、セレニタは「犬は嫌いだ!」と言って通り過ぎた。しばらくしてから辺りを見回したが、周りには誰もいなかった。ガムが顔と前足にくっついてて、取ろうとしている猫 を一匹見つけて「わははは猫がガムで遊んでるぞ」と言ってから引き返した。そして「もう死んじゃってればいいんだが」と不平を言うと、「ま、ぼくのおじいちゃんは牧師だったから、ぼくがてめえの葬式をしてやってもいいんだぜ」と言って消火栓を起こした。すると消火栓は動き始めた。そしてセレニタは思わず「まだ生きてるぞ!」と歓声をあげた。消火栓は彼の周りを跳ね回り始めた。それから彼は歩き始めた。すると消火栓が後について来た。セレニタは「ついて来るな!」と叫んで棒を取って振り上げると消火栓を追い払って走り始めた。彼は走り終ると歩き始めた。しばらくしてから、また消火栓がついて来て彼の回りで跳ね回り始めた。カエサルは「お前に懐いてるな」と言った。セレニタは「犬は嫌いだよ」と言って溜息をついた。しばらくしてから、セレニタとカエサルは食事を摂った。カエサルは、鼻先から尻までの長さが10センチほどのカエルなのだが、手足を人間のように変形させて、首を前方に曲げて、石に座って、両手でサンドイッチを持って食べていた。セレニタが「犬は何を食べるんだ」と言うと、カエサルは「犬は肉食だから、このサンドイッチに挟んでいるハムなら食べるだろう。だけどハム以外の部分は、消化出来ないからあげちゃ駄目だ」と言った。セレニタがサンドイッチからハムを抜いて落とすと、消火栓がハムに飛びついて食べ、セレニタは大笑いした。カエサルが「ハムは嫌いなのか」と言うと、セレニタは「ハムは好きだよ」と言った。そして彼はまたサンドイッチからハムを抜いて落とした。消火栓が、そのハムに飛びついて食べたので、セレニタはまた笑った。カエサルは「好きな食べ物を犬に取られてるんじゃないか」と言うと、セレニタは「ぼくが好きな食べ物を人も食べてたら何だか楽しくなるんだ」と言った。カエサルはそれを聞くと、少し考え込んでから、「私を作った人は、何を考えて私が人間と同じ物を食べるように作ったのか不思議だったんだ。私は水分子二つを、酸素分子一つとヘリウム一つに変換してエネルギーを取り出すので、水を飲んで酸素とヘリウムを吐くだけで良いのに、人間と同じ食べ物を食べなきゃいけないように出来てるんだ。だけど食事が何の役に立つのか、全く分からないんだ」と言った。セレニタは「家族や友達と一緒に食べるのは楽しいから、あんたを作った人も、一緒に食べる仲間が欲しかったんじゃないか」と言った。セレニタは、充分に食べると、チョコレートを出した。その時カエサルが「犬にチョコレートをあげちゃ駄目だ! カカオニ含まれるテオブロミンが犬にとっては毒なんだ!」と言った。するとセレニタは少し悲しそうな顔になって「チョコレートも好きなのに犬にあげちゃ駄目なのか」と言った。それからセレニタはカエサルに「色んな事を知ってるね」と言った。するとカエサルは「いやいや、君の先祖が本物のカエルを飼いたいと言った時に、私はカエルの飼い方や、何を食べるかを知らなかったので、役に立てなかったんだ」と言った。それから消火栓が突然走り始めた。その先に一人の少女がいた。カエサルは「彼女が飼い主らしい」と言った。

17

 ある日、石碑 が空中に現われた。それは単独で浮遊していたが、その下に時々水の柱 が現われては崩れ落ちて、下が水浸しになっていた。その時セレニタはテレビでニュースを見ていた。カエサルが「あの石碑はアトラスだ。我々が乾燥地帯の住民達のために開発したロボットだ」と言った。セレニタが「あれ何て書いてあるんだ」と言うと、カエサルが「渇く者は、価無しに飲んでよい、と書いてある」と言った。セレニタは「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てハッチを開くと彼の下で減速した。セレニタは操縦席の上に着地した。それと同時にハッチが閉じたので、椅子の上に立っていたセレニタはハッチの裏側に頭をぶつけた。レナクァホが、アトラスがいる場所まで来ると、セレニタが「ラナー!」と叫んで、レナクァホはウエボに変形して、ブストとガルバニと合体してラナになった。セレニタは「ラァーイフル!」と叫んだ。するとラナが口からπの字型の物体を出して、それが変形してライフルになった。ラナはアトラスを撃ったが、アトラスはビームを避けた。カエサルが「距離が遠いんで、ビームの軌跡が読みやすいんだ」と言った。その時ネヌファルが飛んで来て、エンディミオンが「俺に乗れ」と言った。ラナがネヌファルに乗ると、ネヌファルはアトラスに向かって飛び始めた。ラナがアトラスを撃とうとした時、エンディミオンが「待て! アトラスには仲間が乗ってるかも知れない」と言った。それからネヌファルがミサイルでアトラスを撃った。するとアトラスは半壊して操縦席が剥き出しになった。すると河童が操縦席に座っていた。エンディミオンが「奴は仲間ではない」と言った。そしてラナはアトラスを撃った。

 

 セレニタは、ネヌファルの操縦席で、ネヌファルの設計図を見てはしゃいでいた。操縦方法は、二つのペダルで左右を向くのは、レナクァホと同じであったが、操縦桿とスロットルの使い方が違っていた。レナクァホは、操縦桿を前後に倒すと上下を向いて、左右に倒すと左右に傾くが、ネヌファルの操縦桿は、倒した方向に、機体が水平方向に、滑るように移動するようになっていた。その際、機内の重力が床を向くように、機体が自動で傾くようになっていた。そしてスロットルは、レナクァホの場合は、前進しか出来なくて、前に押すと、正面に進むスピードが速くなるようになっていたが、ネヌファルの場合は、前に押すと上昇して、後ろに引くと降下するようになっていた。

 

 その時、外では、エンディミオンカエサルに言った。

 「敵は、俺達や地球人と同じ姿だろう。するとあの河童みたいな奴は、被制服民が、敵に働かされていただけじゃないのか。アトラスは元々我々が灌漑のために作った機体なんだし、ある意味では、我々の仲間だったのではないのか」と。

 するとカエサルは、「倒してしまってから言ってもしょうがないじゃないか。まあ、被征服者が、敵に無理矢理働かされていたのを、君が、本意ではない仕事から解放したのだと思うようにすれば、罪の意識は薄れるだろう」と言った。その時、そこにセレニタが走って来て、カエサルに「飛行機とヘリコプターを合体させた乗り物ってあるの」と言った。するとカエサルは「ティルトローター機だな。飛行機と同じような形で、離着陸時は翼のプロペラを上に向けてて垂直に動いて、飛ぶ時はプロペラを前に向けて普通の飛行機と同じように飛ぶんだ」と言った。セレニタが「どうやって操縦するの」と聞いたら、カエサルは「離着陸時はネヌファルと同じヘリコプター・モードで、飛行時はレナクァホと同じエアプレイン・モードで、スロットルに、エアプレイン・モードとヘリコプター・モードを切り替えるスイッチがあるんだ」と言った。その後、セレニタは、レナクァホのスロットルを改造して、エアプレイン・モードとヘリコプター・モードを切り替えられるようにした。

 

17 解説

 アトラスは日本語版には登場しません。アトラスのモデルはイスラエルにあった石碑で、実際には、アラビア語ヘブライ語と英語で「海抜」と書いてます。2018年の秋に、会社の同僚が、ヘリコプターの操縦の仕方を熱く語っていたので、ネヌファルの操縦の仕方を書き足しました。

 

18

 ある夜、天文学者のアルベルシアノは、プレイアデス星団が赤くなったのではなく、その方向から赤い彗星が接近して来ているという事に気が付いた。そして言った。「あれは火の赤さではない。血の赤さだ。自然では有り得ないスペクトルだ。人工の天体かも知れないが、あれ程巨大な物体は、地球上の技術では到底作る事が出来ない」

 翌朝、セレニタは洗濯をした。それから「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てハッチを開いて、彼の下で減速した。そしてセレニタは操縦席の中に着地すると「ラナー!」と叫んだ。するとレナクァホはウエボに変形して、ブストとガルバニと合体してラナになった。セレニタはラナに綾取りをさせた。そしてラナのハッチが開くと、操縦席 が迫り出して吊り下がり始めた。セレニタは椅子から跳び降りて着地すると、吊り下がって来た操縦席の下敷きになった。彼は椅子の下から這い出して、洗濯物を干した。その時空中に巨大な貝 が現れた。貝は空中を浮遊しながら、家や車や、その他の物の上に、水を吹き出し始めた。その時セレニタが操縦席に戻り、操縦室が吊り上がって、ラナの胴の中に引っ込むと、ハッチが閉じた。カエサルが「あの貝はトリトンだ。我々が畑に水を撒くために開発したロボットだ。あの殻は固いので中身を攻撃しないと駄目だ」と言った。セレニタが「バルカァーン!」と叫んで、ラナがバルカン砲を撃つと、同時にトリトンは殻を閉じて、全くびくともしなかった。トリトンは殻を開いてラナに水をかけ始めた。ラナは走って逃げると洗濯物を、離れた場所の岩の上に置いてから振り返った。そしてセレニタが「ヒート・サーブル!」と叫んで、ラナがエクステンドを取り出してそれがヒート・サーブルに変形すると、トリトンに跳びかかって切ろうとしたが、トリトンは殻を閉じた。そしてトリトンは再び殻を開いてラナに水をかけようとした。ラナはまた走って逃げると、ジャンプしてトリトンの上に乗った。そしてセレニタは「フルーレ!」と叫んだ。すると、ヒート・サーブルの刃が冷えて、先端の穴から陽電子を噴き出し始めて、光の塊を形成して、ポジトロン・フルーレになった。それはヒート・サーブルのような、ただの熱い棒とは違って、陽電子が対象物の融点とは無関係に、対消滅を起こしてエネルギーに変わるので、ヒート・サーブル以上の威力があった。ラナはポジトロン・フルーレを槍のようにトリトンに突き刺して穴を開けて、別の場所にも刺して穴を開けた。するとカエサルが「点よりも線だ」と言ったので、ラナはポジトロン・フルーレを突き刺したままで歩いて、トリトンの殻を切り始めた。するとトリトンが宙返りをしたので、ラナは地上に落ちた。その時、ポジトロン・フルーレが無くなったので、セレニタは「レッキング・ガン!」と叫んだ。するとラナが口を開いて、舌がTの字のステムの先端に、棘付き鉄球を付けたような物体を持って出て、ラナがTの字の、片方のアームを掴んだ。ラナが掴んだアームはグリップであり、もう片方のアームは照準器であった。レッキング・ガンのの鉄球は、18個の球面正方形と、8個の球面正三角形から出来ていた。一辺の長さは41度52分55.34秒であり、球面正方形の角は98度25分15.82秒であり、球面正三角形の角は64度44分12.57秒であった。そして、それが斜方立方八面体であった場合に頂点となる部分に23個の棘と、Tの字のステムが付いていた。そして正方形の中心となる部分には18個のロケットが付いていて、正三角形の中心となる部分に8個のカメラが付いていた。それはカメラが敵を見つけた時に、敵と反対側のロケットを噴射させて、敵目掛けて飛ぶ仕組みであった。ラナはトリトンに照準を合わせて、レッキング・ガンを撃った。すると鉄球が、Tの字から外れて、接合部から鎖を出しながら、ロケットを噴射してトリトン目掛けて飛んで全速力で当たった。しかしトリトンにはダメージが無かった。その時ネヌファルが飛んで来て、トリトンに突っ込んだ。トリトンは急いで殻を閉じようとしたが、ネヌファルが殻に挟まった。そしてエンディミオンが「ネヌファルごと撃て! あの赤い彗星は進路上の星をことごとく征服していたんだ! 9年前にも我々の故郷のプレイアデス星団を滅ぼし、そして今も地球を侵略しようとしている!」と叫ぶとネヌファルから跳び降りた。そしてセレニタはラナに、ネヌファルをポジトロン・ビーム・ライフルで撃たせた。するとネヌファルが爆発し、トリトンは燃え上がって地上に落ちた。

 カエサルは「敵が強くなっているようだ。ラナをもっと武装させた方が良い」と言った。そこでセレニタは、ラナ用の鎧の設計図を描いた。するとカエサルが「胴鎧のデザイン が難し過ぎて、強度が心配だ」と言った。そしてセレニタは、胴鎧をデザインし直して、それらを作った。その鎧は、オレンジのパーツと、白いパーツと、白と黒の縞模様のパーツがあったので、カエサルは、完成した鎧を見て「まるでカブトシロアゴガエルみたいだな」と言った。

18 解説

 ポジトロン・フルーレは、ゴッドマーズの、謎の武器がモデルです。放映当時に売ってた本には、7話でコールガッチを倒す時に、光るハンマーで叩き壊したと書いてあったので、ぼく自身は、その武器を見た事が無かったけど、勝手に想像で、真似をして書きました。後に、DVDを買った時は、7話でも、普段通りに、マーズフラッシュという剣を使ってましたけど、剣の先が光を反射して光っている絵でしたので、ファンでもない会社員が、やっつけ仕事でアニメを見て本を書いたという事で、納得しました。日本語の漫画では、この回でエンディミオンが爆死してしまうにも関わらず、なぜかこの後も生きてて登場します。それで英訳する際に、「ネヌファルから跳び降りた」という文を付け加えました。この回の最後の、ラナの鎧は、日本語の漫画には出ません。フルアーマーガンダムの真似をして書き足しました。最初に描いた鎧のデザインは、ゴッドマーズがモデルでしたけど、形が複雑で、部品の数も多過ぎましたので、部品の数を減らしてデザインし直しましたけど、その時、カエルの図鑑で、鎧に似た姿のカエルを探して、カブトシロアゴガエルを見つけて、それをモデルにしました。

19

 ある日、巨大なコモントルペド型の飛行物体が現れた。コモントルペドとは、シビレエイの仲間の生物であるが、その物体は、本物のコモントルペドとは違っていて、丸く膨らんでいた。そしてそれは、額に、カエルの頭蓋骨のようなオーナメントが付いていた。その名はギガントルペドであった。ギガントルペドは、口がビーム砲で、鰓穴がインテークであった。ギガントルペドは、地球の戦車や戦闘機を撃ち落した。そこでセレニタは「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てセレニタを跳ね飛ばした。そしてセレニタは紐をレナクァホに向けて投げた。紐はレナクァホに巻き付くと、ピンと貼ってセレニタを引っ張った。セレニタは引っ張られて飛んで、操縦席の中に落ちた。レナクァホはギガントルペドに向けてミサイルを発射したが、ダメージは無かった。ギガントルペドは、口からビームを発射して、レナクァホはそれを避けた。セレニタが「ラナー!」と叫ぶと、レラクァホはウエボに変形して、ブストとガルバニと合体してラナになった。セレニタは「フルーレ!」と叫んだ。するとラナが口を開いて、舌がラナ・エクステンドーを持って口から出て、ラナの手にそのエクステンド棒を手渡して、口の中に引っ込んだ。そしてエクステンドーが延びて、先端の穴から陽電子を噴き出して、光の玉を形成してポジトロン・フルーレになった。カエサルが「あの敵は大きいから切った方が良い」と言った。するとセレニタは「ヒート・サーブル!」と叫んだ。すると先端からの陽電子の噴出が止まって、光の玉が消えると、刃が発熱して光って、ヒート・サーブルになった。そこでラナはヒート・サーブルを両手で持ってジャンプして、ギガントルペドに飛び掛って真っ二つに切った。二つに切られたギガントルペドの中では、一体の、カエルのロボットが座っていた。額の、カエルの頭蓋骨に似たオーナメントは、そのロボットの頭部であった。そのロボットは、ギガントルーパーという名前のラナであり、全身がオレンジで、カエルの骨に似た形のプロテクターを着けていた。目は真っ赤であり、腹部の中央には、赤いコクピットハッチがあって、その両隣りには、ピンク色のビーム発射口があった。ギガントルーパーは立ち上がると、ギガントルペドの外に飛び出した。ギガントルーパーは、手足が同じ形で、肘及び膝から生えた可動する棒に、オタマジャクシ型の推進装置があり、指先からビームを発射した。背中からも、二本の可動する棒が生えていて、オタマジャクシ型の推進装置が付いていた。そして鼻の穴もビーム砲であり、首の切断面の周囲に、六つのロケットがあった。ギガントルーパーは、頭部と胴体と四肢の、六つのパーツに分かれて飛んで、全方向から、ラナに向けてビームを発射した。ラナは空中では動けないので、セレニタは「武装ーっ! カブトシロアゴーーー!」と叫んだ。すると鎧のパーツが飛んで来て、ラナに装着されて、鎧を着たラナ 、即ちラナ・コン・アルマドゥラになった。ラナ・コン・アルマドゥラは、鎧に付いているロケットを噴射して、空中で、六つに分離したギガントルーパーと戦い始めた。カエサルは、ギガントルーパーの頭部が、ビームを四回撃ったら胴体と合体してから再び分離していて、手足はビームを二回撃ったら胴体に合体してから、再び分離している事に気が付いた。そして「あれは我々が開発したスケルピオンを改造した機体だ。頭部が次にビームを発射したら、胴体と合体するはずだ」と言った。その後、カエサルが言った通りに、頭部がビームを発射してから、胴体の所に戻り始めた。そして頭と胴体が合体した瞬間に、ラナ・コン・アルマドゥラは、ギガントルーパーを狙い撃ちにして倒した。当時に、手足もコントロールが無くなって、落ちて行った。

  それから、巨大な風呂桶型ロボット が空中に現れた。それはアフロディーテという名であった。操縦士 は裸であり、操縦席も風呂桶の形をしていた。操縦士は「9年前、我々はプレイアデス星団を征服出来なかった。しかし地球は今我々の支配下になるだろう。我々はプレイアデス人の傭兵とは違う」と言った。アフロディーテはシャワーからお湯を吹き出した。カエサルがセレニタに「あの風呂桶はアフロディーテだ。浴槽を空にしたら炉が過熱して爆発するだろう」と言った。ラナ・コン・アルマドゥラはアフロディーテに近づこうとした。その時アフロディーテがお湯を発射した。ラナ・コン・アルマドゥラはお湯を避けた。アフロディーテパイロットは「海も無く雨も降らない星で産まれたカエルはまだ水が嫌いか。カエルの癖にわははは」と言って笑った。ラナ・コン・アルマドゥラは再びアフロディーテに近づこうとした。アフロディーテはまたお湯を発射した。ラナ・コン・アルマドゥラはそれを避けると、飛んで逃げた。アフロディーテパイロットは「はははこの地球という星は雨が降るらしいぞ。悪い星に来たな」と言った。ラナ・コン・アルマドゥラはアフロディーテに接近しようとしたが、アフロディーテがシャワーをラナ・コン・アルマドゥラにかけた。すると水圧でハッチが開いたが、セレニタは急いでハッチを閉じた。アフロディーテの操縦士はセレニタの銀のサークレットを見ると「奴はプレイアデス星団の王子だ! プレイアデスの王は我々を騙し討ちにした! 王は星を引き渡し、我々が着陸したと同時に星を爆発させた! そして我々は大きな被害を被ったんだ!」と叫んだ。セレニタが「バルカーン!」と叫ぶと、ラナ・コン・アルマドゥラはバルカン砲を発射して、アフロディーテの浴槽に無数の穴を開けた。そしてその穴からお湯がこぼれ始めた。すると炉が過熱して、操縦席では警報音が鳴り始めた。操縦士は「風呂の空焚きはNGだ!」と叫んだ。そしてアフロディーテはラナ・コン・アルマドゥラに体当たりをして転ばすと、その上で弾み始めた。そしてラナ・コン・アルマドゥラの鎧は皆壊れた。アフロディーテの操縦士は「私が爆死するのが先か、奴が圧死するのが先か」と叫んだ。そしてアフロディーテは空中で爆発した。

19 解説

 今回出したギガントルペドとギガントルーパーは、アルヴァトーレとアルヴァアロンがモデルです。ただ、アルヴァアロンは余り個性が無いので、ジオングの真似をしてバラバラにしました。トルペドとは、一人乗りの小型の潜水艦の事だと思っていたけど、辞書で綴りを調べた時に、実は「魚雷」や「エイ」の事だと知って、ギガントルペドは、シビレエイをモデルにしました。ギガントルーパーは、スケルピョンがモデルです。日本語の漫画では、風呂男はどうやってセレニタのサークレットが見えたのかが不明ですので、英訳する際にハッチが水圧で開くという文を書き足しました。日本語の漫画を描いた時、風呂や温泉の神様が見つからなかったので、アフロディーテをもじってオフロディーテにしましたが、英訳する時に、美の女神なら風呂は好きだろうと思ってアフロディーテに変えました。

20

 カエサルは「ラナを武装するよりも、ラナ自体を強くした方が良い」と言った。そして、セレニタは、ラナを修理し始めた。電離ガスアクチュエーターの部品は、地球上では売ってないので、関節駆動系は、電磁石アクチュエーターに替えた。そして動力パイプも全てコードに替えた。コードはパイプより細いので、大きな機械を入れられるようになって、ラナのスピードは三倍にアップした。こうして、ラナ・レパラダ が完成した。ラナ・レパラダは、鼻の穴にバルカン砲を装備する事を、最初から想定して作っていたので、吻がラナよりも前に突き出ていて、ラナのような、黒い板では補強はされていなかった。脇腹は、最初はパイプが外にはみ出してたラナとは違って、最初から表面に穴が無かったので、黒い板で蓋をしてなかった。肘と膝は、ラナのような電離ガスアクチュエーターではなくて電磁石アクチュエーターだったので、光るレンズのような色ではなく、金属の板のような色であった。そして、足首をガードするアンクル・アーマーは、脛の外装に付いた蝶番で動くようになっていた。セレニタは「行け ! ゴキブリ共 !」と叫んだ。すると足元に置いてたドールハウスから、沢山の、ゴキブリのような形の、小さいロボット達がゾロゾロと出て、操縦席のあちこちにある隙間に入って、ラナ・レパラダの機体の中に行って、破損箇所を探して修理し始めた。そのドールハウスは、水平方向は縦横共に、12分の1スケールであったが、垂直方向だけが48分の1スケールであるなど、かなり潰れた形であった。カエサルは「破骨・骨芽細胞などと、御大層な名前を付けたのに、難しいので、結局はゴキブリにしちゃったな」と言った。モニターでは、ラナ・レパラダの破損箇所が光って見えていたが、その光が少しずつ消えていった。

 その時カエサルは、山椒魚戦争について語り始めた。セレニタの祖父が王であった時に、テロリストが、アンドリアスというロボットに乗って反乱を起こした。アンドリアスは、イモリが二本脚で立って直立したような姿であった。地上で走る時は、アルファベットのTのような姿勢であり、ステムは脚部、右のアームは尻尾、左のアームは頭部と胴体であった。地上で歩く時は、胴体を上に起こして、首を曲げて頭部を前方に向けるので、アルファベットのFのステムが胴体と脚部、バーが尻尾、アームが左にずれて逆向きになったのが頭部という姿勢であった。そして水中で移動する時は、首を真っ直ぐにして、胴体と頭部を前方に向けて、脚部を後方に向けるので、ハイフンの右半分が尻尾と脚部、左半分が頭部と胴体という姿勢であった。二足歩行をするロボットは、当時としては画期的であったが、オートバランサーの性能が不十分であったので、長い尻尾でバランスをとっていた。それらは背中に二基のポンプジェットを付けていて、運河の中で潜水して、高速で移動していたので神出鬼没であり、10数メートルの身長しか無かったにもかかわらず、陸上でも、小回りが利くので、王朝の主戦力であった地上戦艦よりも強力であった。王朝は、最初は押されていたが、鹵獲したアンドリアスの頭の上に、高性能のオートバランサーを搭載したオタマジャクシ型のパーツを付けて、必要が無くなった尻尾を取り外して、アニューリー・ディプロセファルスと名付け、それはやがて、単にアニューリーと呼ばれるようになった。それは、頭部がオタマジャクシで、胸がカエルの顔のような姿であった。そしてアニューリーを複製して量産し始め、騎士達はアニューリーに乗ると、アンドリアスと互角に戦って押し返し始めた。そんな時に、まだ少年であったセレニタの父は、独自の設計でラナを完成させると、そのラナに乗って、アンドリアスと戦い始めた。ラナは、カエルの顔をした人間のような姿であった。ラナはアンドリアスよりも強力だったので、騎士達も、アニューリーから、量産されたラナに乗り換えて戦い始めた。ラナは陸戦専門であったので、アニューリー達は、アニューリーIIに改装された。アニューリーIIは、身体各所に、オタマジャクシ型の飛行ユニットが配置されて、空を飛ぶことが可能であったが、潜水が出来なくなったので、王朝製のアンドリアスも作られるようになった。こうして、ラナは地上でアンドリアスと戦い、空中からアニューリーIIが支援し、運河では王朝製アンドリアスが敵のアンドリアスと戦って、テロリストの反乱を、完全に鎮圧した。セレニタが、アンドリアスとアニューリーがどんなロボットだったかを聞くと、カエサルは「アンドリアスはイモリが二本足で立ったような格好で、量産機は黒と赤で塗り分けられていたけど、一機だけ全身がピンクで、左右の頬に三本ずつの、ラジエーターを付けて、体内に三基のジェネレーターを搭載した機体が、凄い速さで走り回っていたんだ。それからアニューリーは、顔がオタマジャクシで胸がカエルの顔で、ラナは君のラナと大体同じ格好だったんだ」と言った。

 全ての破損箇所が修理されてしまうと、セレニタは「ゴキブリ共! 戻れ!」と言った。するとゴキブリ型のロボット達は帰って来て、潰れたドールハウスに入って行った。そんな時、台風が発生した。それは大気の動きを無視して動いていた。その時セレニタとカエサルはテレビを見ていた。カエサルは「あれはジュピターという、人工台風だ。渦の中心部に本体がある」と言った。そこでセレニタは「レナクァホー!」と叫んで窓から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来て彼を跳ね飛ばした。セレニタはビルに叩きつけられて跳ね返って、操縦席に突っ込んだ。そしてレナクァホはジュピターのいる場所へ飛び立った。レナクァホがジュピターの近くに来ると、ジュピターはレナクァホに近づき始めた。セレニタはジュピターの本体を探し始めたが、見つけられなかった。ジュピターは雹を降らせて雷を落とし、嵐を吹かせ始めた。そしてレナクァホは、あちこちの隙間から水が入って来た。その時カエサルが「海に潜れ」と言った。セレニタは「レナクァワは水に入れないよ」と言ったが、カエサルは「10分以内なら大丈夫」だと言った。そしてレナクァホは水の中に入った。なぜなら雹が当たるからである。すると嵐と雹が止んだ。セレニタは水面越しにジュピターの本体を探し始めた。その時レナクァホはあちこちの隙間から浸水していた。カエサルは「急げ! レナクァホが沈むぞ!」と言った。しかしセレニタは本体を見つけられないでいた。カエサルは何かを思い出して「台風は、北半球では反時計回りに回り、南半球では時計回りに回るが、赤道では回転出来ずに消えるんだ。浮上して南に行け」と言った。そしてレナクァホは海面に浮上すると、南に向かって飛び立った。ジュピターは再び嵐と共にレナクァホを追った。そして巨大な氷柱が降り始めた。そしてレナクァホは、当たりそうな氷柱をミサイルで撃ち落とし始めた。セレニタは「巨大氷柱なんて天気があるか!」と罵って、カエサルが「人工の台風だ」と言った。やがてレナクァホは赤道を通り過ぎた。そしてジュピターも赤道に来た。その時、ジュピターを形成していた雲が消えて空が晴れた。セレ二タは、振り返って見上げると「あそこが渦の中心だな」と言って、レナクァホを操作しようとした。するとカエサルが「もはや撃つ必要は無い」と言った。雲はどんどん消えていって、操縦士と操縦席 だけが残ると、落ちて行った。ジュピターが消滅した後、レナクァホは島に着陸して、セレニタは「水にも入れなくっちゃな」と言って、レナクァホを修理し始めた。そしてセレニタは南十字星を見た。それから大マゼラン銀河を見て「イスカンダル星があそこにあるんだな」と言った。カエサルは「そりゃ漫画だろ!」と言った。

20 解説

 山椒魚戦争の件は、2018年の4月に書き足しました。

21

 ある日、赤い彗星が地球の近くで停止した。そして、フローテイター 軍団が、空中に現れた。フローテイターは、アニューリーIIの改良型であり、頭部がオタマジャクシで、胸がカエルの顔のようであり、地球のアカアシコオイガエルが直立したような姿であった。その形式番号は、CW-402(p)であった。CWとは、鹵獲兵器(Captured Weapons)という意味であり、(p)とは、プレイアデス星団製という意味であった。フローテイターは、量産されていて、無人で動いていた。そしてそれらは、大き過ぎる敵や、強過ぎる敵に、特攻して自爆するようにプログラムされていた。フローテイターは、町を襲って、火の海に変えた。その時セレニタは、テレビのニュースを見ると「テート・ド・テタールだ」と言って笑ってから、外に出ると「レナクァホー!」と叫んで崖から跳び降りた。するとレナクァホが飛んで来てセレニタを収容すると、燃える町へ飛び立った。テート・ド・テタールとは、フランス語で、オタマジャクシ頭という意味であった。そこに到着するとセレニタは「ラナー!」と叫んだ。するとレナクァホはウエボに変形して、ブストとガルバニと合体してラナ・レパラダ になった。セレニタは「新しいラナは雨の日でも戦えるぞ」と言って、カエサルが「天気が良いのに何を言ってるか!」と言った。ラナ・レパラダはフローテイター軍団と戦い始めた。敵の数が多いので、セレニタは目に入ったフローテイターを片っ端からロックオンして、ラナ・レパラダは自動で、ロックオンされたフローテイターを撃った。カエサルが「あの敵は元々我々が開発したロボットだ。胸と腹の境目の、中心から少し左が急所だ」と言った。そこでセレニタは、カエサルが言った場所を、手で操作して撃った。するとその後は、ラナ・レパラダが自動でそこを撃つようになった。

 

 そして、最後のフローテイターを倒した時、また違う種類の、カエルのロボットが一体立っていた。それはボンビーナという名前のラナで、ヨーロッパスズガエルが直立しような姿であった。その形式番号は、CW-720(p)であった。ラナ・レパラダはボンビーナと戦い始めた。ラナ・レパラダがビームライフルを撃つと、ボンビーナはビームを避けた。ボンビーナがビームライフルでラナ・レパラダを撃つと、スピードが三倍にアップしていたラナ・レパラダはビームを避けた。ラナ・レパラダとボンビーナは、互いにビームライフルで撃ち合っていたが、両者とも、互いの敵のビームを避けていて、ダメージを受けなかった。ボンビーナが後ろを向くと、目が頭の中に引っ込んで、頭部が上を向いて、そのまま後ろに倒れて、新しく頭になった下顎から、新しい目が飛び出して、親指が、掌底のレールの上を動いて反対側に移動して、右手が左手、左手が右手の形になって、両脚は付け根から回転して後ろを向いて、両肩から生えてるロケット・ブロックは、回転して、新しい背中の方に行った。ボンビーナはビームライフルを捨てると、真っ直ぐにラナ・レパラダに向かって来た。ラナ・レパラダがボンビーナを撃つと、ビームがボンビーナの手前で拡散して、後ろに流れて行った。そしてボンビーナの指が発熱して光り始めて、ヒート・ナイフになった。ボンビーナがラナ・レパラダに、空手チョップで襲い掛かった。ラナ・レパラダがそれを避けると、後ろの岩が切れた。するとカエサルが「奴はバトルロイヤルモードからシングルマッチモードに切り替えたぞ! 今、奴の背中は無防備だ!」と言った。セレニタはラナ・レパラダを操作して、逃げ始めた。ラナ・レパラダが山の近くに来ると、ボンビーナも追って来た。ラナ・レパラダは振り向いて、山を撃った。すると山が崩れて、岩がボンビーナの背中に当たった。ラナ・レパラダはその隙を突いて、ボンビーナに飛び掛って殴り始めた。その時ボンビーナが上半身と下半身に分かれて、腹部の中から、オタマジャクシに似た、レウコメラスという飛行機が飛び出して、飛び始めた。カエサルはレウコメラスを見て「あれは我々のバザードだ! 奴らが鹵獲したんだ!」と叫んだ。

 

 レウコメラス即ち鹵獲バザードは、尻尾を縮めて根元から折り畳んで、レナクァホのように変形して、別のロボットの上半身と下半身と合体して、デンドロバテスという、キオビヤドクガエルが直立したような姿のラナになった。その形式番号は、CW-524(p)であった。デンドロバテスのバックパックは、本物のキオビヤドクガエルの後ろ足を切って、代わりにロケットを付けたような形をしていた。バックパックが、口を開いて、ヒート・レイピアを出すと、カエルの手がそれを取って、デンドロバテスの右手に手渡した。そしてヒート・レイピアの刃が発熱して光った。セレニタは「フルーレ!」と叫んだ。するとラナ・レパラダの口から、舌がラナ・エクステンドーという棒を持って出て、その棒をラナ・レパラダの右手に手渡すと、棒が伸びて剣の形になって、先端の穴から陽電子を噴き出して、光の玉を作った。ラナ・レパラダとデンドロバテスは、それぞれの光る剣を持って、フェンシングで戦い始めた。両者はしばらくの間、戦い続けていた。デンドロバテスの剣がラナ・レパラダの左肩の外装を突いて飛ばしたが、ラナ・レパラダの剣が、デンドロバテスの額に当たって、外装を一部壊したので、頭の骨が一部見えるようになった。カエサルが「この敵はオルドアだ。手と足が改造されてるので、すぐに気が付かなかった」と言った。するとセレニタは驚いて「お父さんが最初に作ったラナじゃないか!」と言った。そしてラナ・レパラダは踵を返すと、逃げ始めた。セレニタは、オルドアの設計図を思い出した。オルドアは、前のラナと殆ど同じ作り方で、電離ガスアクチュエーター駆動であり、ラナが酸素八価陰イオンとネオン八価陽イオンを使っていたのに対して、オルドアは弗素九価陰イオンとネオン九価陽イオンを使っていたので、ラナの2倍のパワーがあった。そしてラナ・レパラダは駆動系を、電離ガスアクチュエーターから電磁石アクチュエーターに換えたので、ラナの3倍のスピードがあった。本来のオルドアは、手は本物のカエルと同様に四本指であり、薬指が一番長くて、小指と中指はその次に長くて、人差し指が一番短くて、親指は無く、足も本物のカエルと同様に五本指で、薬指が一番長くて、小指と中指がその次に長くて、人差し指は小指と中指より短くて、親指が一番短かったが、鹵獲オルドアの手は人間の手と同じ形であり、足は、靴の形であった。セレニタは「2倍のパワーと3倍のスピードはどっちが強いんだ」と言うと、ラナ・レパラダが立ち止まって振り向いて、追って来たデンドロバテス即ち鹵獲オルドアとプロレスを始めた。そしてその内、どちらとも無く殴り合いを始めた。鹵獲オルドアのパンチで、ラナ・レパラダが後ろに倒れそうになったが、バックパックのロケットを噴射させて前進して殴り返した。すると鹵獲オルドアが後ろに倒れそうになって、バックパックのロケットを噴射させて前進して殴り返した。そして両者とも宙に浮いたまま、激しく殴り合った。ラナ・レパラダはロケットの燃料に、液体水素と液体酸素を使っていたのに対して、鹵獲オルドアは、液体水素と液体弗素を使っていたので、推力が三倍であった。鹵獲オルドアのパンチで、ラナ・レパラダが飛ばされて、更に鹵獲オルドアが飛んで追い付いて打って叩き飛ばして、建物に当たって落ちた場所に、鹵獲オルドアが船を落とした。弗素と水素が燃焼して出来る弗化水素は、有毒なので、鹵獲オルドアが上空を飛んだ後、地上にいる人達は咳をしていた。ラナ・レパラダは、船の外装をパンチでぶち破ると、船の中を通って、鹵獲オルドアがいる場所の外装をパンチで内側から破って、外に出て不意打ちを食らわせて、何発か殴り合った後、また殴り飛ばされて、落ちた場所で大型戦車を持ち上げて、鹵獲オルドアに投げつけた。鹵獲オルドアは戦車を殴って壊し始めた。ラナ・レパラダが、白金・イットリウム含有ハイパーチタン合金・超々ジュラルミン合金クラッド材で出来ているのに対して、鹵獲オルドアは、旧式のウルトラハイテン鋼・超硬スチレン樹脂合板で出来てたので、鹵獲オルドアの手が砕けて、脱出しようとしたが、間に合わず、戦車に押し潰された。そしてセレニタは「お父さんのラナは、ぼくのラナより強かったよ」と言った。

 

 その時燭台 が空中に現れた。燭台はロウソクの火からレーザー光線を発射して、町を火の海に変えた。カエサルは「あの燭台は赤い彗星の戦闘機だ。あれは手強いぞ」と言った。セレニタは「ラァーイフル!」と叫んだ。するとラナ・レパラダが口からπの字型の物体を出し、それがライフルに変形した。ラナ・レパラダはビーム・ライフルを発射した。同時に燭台がロウソクの火からレーザー光線を発射した。そして二つのビームが互いにぶつかり合ってはじけた。燭台はまた別のロウソクの火からレーザー光線を発射して、ラナ・レパラダの左腕を吹き飛ばした。燭台は続けて別のロウソクの火レーザーを発射してラナ・レパラダの頭部を吹き飛ばした。燭台は二本のロウソクの火から二発のレーザー光線を発射した。その時盾が飛んで来て、ラナ・レパラダの前で地面に刺さって立ち、レーザー光線を防いだ。その時、エンディミオンが乗ったツァパルディアが、ローシャンに乗って飛んで来た。ツァパルディアはカエルが鎧を着たような姿のラナであり、ローシャンは、オタマジャクシに馬の脚が生えたような形であった。ツァパルディアはローシャンから跳び降りると、ラナ・レパラダの前に立った。そしてローシャンは燭台に向かって飛び続けたが、燭台はビームでローシャンを撃ち落した。その時カエサルが「反陽子ハンドキャノンを使え」と言った。するとセレニタは「反陽子ハンドキャノーーーン!」と叫んだ。するとラナ・レパラダの、首の付け根であった穴から、舌と呼ばれるマジックハンドが、赤い筒を持って出た。その筒は、両端の縁と、照準と、弾頭と、安全装置が白であった。ラナ・レパラダが、右手に持ってた陽電子ライフルを落として、ハンドキャノンを取って、安全装置を叩くと、弾頭のような形の栓が取れた。そしてそれを燭台に向けて狙いをつけた。そして反陽子ハンドキャノンは、トランスミューターで、縮退水1-1-16を反陽子に変換し始めた。その間、ツァパルディアは、ラナ・レパラダの前に立ちはだかって、燭台から発射されたビームに耐え続けていた。ツァパルディアの右腕と右足を吹き飛ばし、ツァパルディアは倒れた。それと同時に、反陽子が溜まったので、セレニタは引き金を引いた。すると、反陽子ハンドキャノンは、砲身の電磁石で反陽子を高速で、アンチプロトン・ビームとして銃口から射出した。そしてアンチプロトン・ビームが、燭台を撃ち抜いた。カエサルが「これはツァパルディアだ。父上が最後に作って、正式に量産されたラナだ」と言った。そしてセレニタは空を見上げた。すると赤い彗星が空一杯に広がっていた。

 

21 解説

 この話を描いてる時に、超時空要塞マクロスという番組が始まりました。ゴッドマーズのゴッド・ファイヤーは陽電子で出来ているので、ラナのビーム・ライフルは陽電子を撃ち出す設定にしてましたけど、ゴッドマーズが最強の敵を倒す時に反陽子爆弾を使ったので、今回ラナが燭台を倒す武器もアンチプロトン・ビームにしました。フローテイターとボンビーナとデンドロバテスとレウコメラスとオルドアとツァパルディアは、最初に描いた漫画には出ません。フローテイターは、アカアシコオイガエルの学名の、Silverstoneia flotatorが由来で、CW-402(p)という形式番号は、父の誕生日が由来です。アカアシコオイガエルは、水が汚れたり、少なくなると、親がオタマジャクシを背中に背負って、別の水場に引っ越す習性があります。ボンビーナは、ヨーロッパスズガエルの学名の、Bombina bombinaが由来で、CW-720(p)という形式番号は、学生時代に、ぼくと同じ誕生日の人がいた時にびっくりして、7月20日と言ったのが由来です。ヨーロッパスズガエルは、上が緑と黒の迷彩色で、下がオレンジと黒の迷彩色で、敵に襲われると、裏返しになって、オレンジと黒の模様を見せて威嚇します。デンドロバテスとレウコメラスは、キオビヤドクガエルの学名の、Dendrobates leucomelasが由来です。形式番号のCW-524(p)は、ぼくの本当の誕生日の、5月24日が由来です。オルドアは、アラム語で「カエル」という意味であり、ツァパルディアは、ヘブライ語で「カエル」という意味です。

22

 セレニタは「もしぼくがあの彗星で死んだら洪水は彗星の上で起こるだろう」と言って、ラナを操作した。するとラナの上半身、即ちブストが射出されて落ちた。そしてウエボがガルバニ、即ちラナの下半身から離脱してレナクァホに変形すると、彗星に向かって飛び立った。そして彗星の中に飛び込むと、赤いガスの中に巨大なシャンデリア があった。カエサルが「あのシャンデリアが彗星の本体だ」と言った。そしてレナクァホはミサイルを撃ち始めた。そのミサイルの弾頭は、普段の陽電子カプセルではなく、反陽子カプセルであった。やがてシャンデリアは炎に包まれ、爆発し始めた。同時にレナクァホは逃げ始めた。ガスの外に出ると、幾つかの火柱がガスの外に飛び出した。その時セレニタはフロッピーを取り出すと、別のフロッピーを入れて、スロットルを押した。するとレナクァホは一気に加速した。レナクァホの最大速度は秒速35786キロであるが、そのフロッピーはそれ以上のスピードが出せるように、プログラムを書き直してあった。しかし数秒後に、レナクァホの後ろ半分が爆発して前半分は吹き飛ばされた。その後彗星は消滅した。

 

大気差の逆補正

大気差の逆補正

真位置から視位置への変換

 

真の天頂距離は
気温は 度(摂氏)
気圧は 気圧(ヘクトパスカル)

見掛けの天頂距離は


大気差の補正

大気差の補正

視位置から真位置への変換

 

見掛けの天頂距離は
気温は 度(摂氏)
気圧は 気圧(ヘクトパスカル)

真の天頂距離は